沿海域戦闘艦
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沿海域戦闘艦(えんかいいきせんとうかん LCS, Littoral combat ship)はアメリカ海軍が現在開発中の新型戦闘艦。2007年及び2008年に2種類の試作艦が就役予定。
[編集] 概要
冷戦期のアメリカ海軍は、ソ連海軍に対抗した海上優勢の確立および通商路の維持を目的とした外洋海軍であった。そのため、艦艇の多くは外洋においてこそ、その能力を大きく発揮できるものが多く、その戦闘力は対潜・対艦などを重視していた。
冷戦終了後、アメリカ海軍に対抗し、通商路の妨害を行う可能性ある海上勢力は消滅した。しかし、地域紛争は多発している。それらの地域紛争に対処するために、沿海域において、戦闘能力を十分に発揮できるものが求められた。冷戦期とは異なり、外洋における対潜能力には重点が置かれなくなった。
この考えに基づき、沿海域戦闘艦が整備されることとなった。
[編集] 建造経緯
当初はストリートファイターと呼称されていたが、SC21に統合された際に、LCSと改名された。
海軍から提出された要求書に、18件の応募があった。そのうち6件についてコンセプトスタディ契約がなされ、その中から単胴船(ノースロップ・グラマン社)、SES(レイセオン社)、三胴船(ジェネラル・ダイナミックス社)の3案が選定され、予備設計が進められることになった。その後、単胴船(モノハル)案と三胴船(トリマラン)案が選定され、プロトタイプのフライト0がそれぞれLCS-1、LCS-2として各2隻建造されることになった。2007年以降に逐次就役の予定で、その後、フライト1が量産される予定だが、コスト削減のためにフライト0をさらに建造するという動きもあるようだ。
- フリーダム級(LCS-1)
- インディペンデンス級(LCS-2)