海筋肉王 ~バイキング~
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海筋肉王〜バイキング〜は、フジテレビで2005年4月3日から2007年3月25日まで放送していたスポーツ系バラエティ番組である。
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[編集] 概要
- TBSで人気番組「筋肉番付シリーズ」を手がけた樋口潮プロデューサーが同局を退社してドリマックスに入社、更に独立をした後、フジテレビと手を組む形でスタートさせた。
- お台場に大規模なアスレチックのセットを用意し、有名人や体力自慢の一般人に挑戦してもらう「バイキングプロジェクト」を2005年3月に立ち上げた。3月22日には初の特番が放送され、レギュラー番組が4月3日スタート。また『筋肉番付』で生まれた『筋肉ミュージカル』の公演も同プロジェクトに内包する形で継続する。
- オープニングテーマ曲は、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」の「He's A Pirate?」。
- コンセプトはTBS系列で放映されていた筋肉番付シリーズほぼそのままで局が違うため、「筋肉番付のパクリ」や「SASUKEのパクリ」と認識されることが多々あるが、実は正統な後継である。
- 2006年からレギュラー放送のタイトルが「バイキング」に変更され、ロゴもスペシャル放送で用いられていたものに統一された。
- 2006年10月15日から、フジテレビと長野放送では、前番組の「あっぱれさんま大教授」からCMを挟まずにステブレレスで切り替わるようになった。なお長野放送は、フジテレビ系列局で唯一、本番組と「ウチくる!?」・「あっぱれさんま大教授」の3番組連続で同時ネットしている局である。
- 2007年3月25日放送分をもって終了となった。SASUKEのようにスペシャル企画が単独番組になるかは不明である。
- 現在、フランスのTV局JETでも放送されている。
[編集] レギュラー番組
- 2005年4月3日放映開始。毎週日曜13時35分~14時00分(JST)放送(※但し、「スーパー競馬」の拡大版の場合は、放送がお休みとなる。その代わりに「ザ・ノンフィクション」が13.35~14.25に通常より25分繰り上げ・5分短縮して放送されるためである)。
- 前半は週代わりの企画が、後半は『筋肉ミュージカル』の舞台裏・情報がそれぞれ放送される。
- 2007年3月25日をもって放送終了。
[編集] 前半コーナー
- GOLDEN BUSTER
- 「筋肉番付」で放送されたストラックアウトと同様の競技
- 的の配置は、5番のみ四方をフレームで囲んでいるストラックアウト3代目の配置と同じ
- 完全制覇で100万円獲得
- 更に1球だけ、金色に塗られた「ゴールデンボール」を投げる事も出来る。宣言した的も金色に変えられ、見事宣言通りに的を抜く事が出来れば、その場で10万円獲得。
- Number Hunter
- 「筋肉番付」で放送されたキックターゲットと同様の競技
- 的の配置は、キックターゲット初代の配置と同じ
- 完全制覇で100万円獲得
- 更に1球だけ、金色に塗られた「ゴールデンボール」を蹴る事も出来る。宣言した的も金色に変えられ、見事宣言通りに的を抜く事が出来れば、その場で5万円獲得。
- バイキング偏差値
- 初回に放送されたコーナー
- 体力テスト及び自己アピールで、番組独自のバイキング偏差値を弾き出す
- ROAD TO VIKING
- スペシャル(個人戦第3弾)の予選として実施
- 幾つかの障害を抜き出した短いコースをどれだけ早くゴール出来るかを競い、上位数名が第3弾に出場出来た。
- 健康筋肉体操
- 佐藤弘道考案の体操を、全国各地へ指導に赴き、一緒に踊って健康になってもらう趣旨の企画。ちなみにお笑いコンビのFUJIWARAは、これを題材にしたコントをよく行なっている。
[編集] 司会
[編集] スペシャル番組
- お台場に海賊船を模した巨大なフィールドアスレチックを設置。「SASUKE」同様に、数個のステージで構成されたこのアスレチックを制覇していく。
- 但し、「SASUKE」「KUNOICHI」と異なる点として、以下の点がある
- 計算能力や記憶力といった頭脳、体内時計、集中力等、幅広い能力が求められる
- (一部大会では)タイムトライアル形式のステージや、ゴールしていなくても進んだ距離の上位20チーム前後が次のステージへ進めるステージもある(タイムトライアル形式は、後にKUNOICHI本編でも採用された)
- 大きく分けて、個人戦と親子・夫婦等2人1組で挑むペア戦の2種類の大会が行われる
[編集] 個人戦
- 第1弾
- 2005年3月22日、「カスペ!」枠(19:00~20:54)として放送。正式なタイトルは、「お台場筋肉の祭典!! 史上最大のフィールドアスレチック 海筋肉王"バイキング"最強の芸能界スペシャル」。レギュラー版に先駆けて放送された。
- 芸能人と著名アスリート計80名が参戦。成績上位者は直後に放送された第2弾にも参戦した。
- 主な挑戦者は 出川哲朗、FUJIWARA、ペナルティ、ホーム・チーム、スピードワゴン、次長課長、カンニング竹山、庄司智春、小比類巻貴之、須藤元気、千野志麻アナ、石本沙織アナなど。又、ボビーと中村アナもMCの威信を賭けて挑戦した。結果は第1ステージ突破者が山崎裕太ら5人で、全員が第2ステージをクリアできなかった。なお、悪天候のため「BRAIN STAGE」が中止になっている。
- 第2弾
- 2005年4月4日(19:00~20:54)放送。正式なタイトルは、「春のお台場筋肉の祭典 史上最大のフィールドアスレチック 海筋肉王"バイキング"スペシャル 全世界最強王決定戦!!」。
- 第1弾の第1ステージ突破者5人のほか、予選(1分間腕立て伏せ)を通過した一般人・スポーツ選手が、更に『SASUKE』で活躍した人物も参戦、計100名が出場
- 第1弾で中止された「BRAIN STAGE」は今回実施された。内容は、抽選で決められた数名(当たりを引いたら、参加する事無くクリア扱い)がわずかな時間で数桁の数字を記憶。憶えた数字の数が最も少なかった人が海に叩き落された(筋肉番付での「ブレインパニック」と同様の競技)
- また、これ以外にも体内時計で10秒を測る(ボディ・クロック)や上部の枠に棒が触れないように、手の平に棒を乗せて進む(おっとっと9)等、筋肉番付でかつて行われた競技が今大会の関門として蘇った。
- 結果は10人が1st MARINE STAGEを突破し、「SASUKEオールスターズ」の1人、長野誠が最終ステージ"FINAL VIKING"に進出したが、完全制覇はならなかった。
- また、今大会に限り、放送時のナレーターが江守徹であった
- 第3弾
- 2005年10月4日(19:00~21:24)放送。正式なタイトルは「史上最大のフィールドアスレチック 海筋肉王"バイキング"スペシャル 全世界最強王決定戦!!」。
- レギュラー放送での「ROAD TO VIKING」や第1弾・第2弾の成績上位者、SASUKEオールスターズ、その他体力に自信のある一般人・スポーツ選手等計100名が出場
- 5ステージから3ステージに削減されたものの、各ステージのコース全長が長くなったので、出場者は苦戦。結果も6人しか1st MARINE STAGEを通過出来ず、完全制覇者も現れなかった
- 第4弾
- 2006年10月3日、カスペ!(19:00~20:54)枠で放送。タイトルは「秋の芸人サバイバル戦 バイキング芸能界最強王者決定トーナメント」。
- 出場者は、一般応募者はおらず、芸能人・有名人限定
- これまでのSASUKE・VIKINGスペシャルとは異なり、2人同時にスタートして先にゴールした方が次のステージへ進出という勝ち残り方式で(一部例外有り)、最終的に芸能人最強王1人を決めるというルールで行われた
- FINAL VIKING(梯子20m登りのタイムトライアル)で優勝した佐藤弘道が芸能人最強王となった
- ラウンドレポーターに相川梨絵が加わった。
[編集] ペア戦
- 第1弾
- 2005年8月3日(19:00~20:54)放送。正式なタイトルは、「真夏の熱血家族大集合 海筋肉王"バイキング"夏休みプレミアム!!」。
- ペア戦用に関門が大幅を入れ替わった
- 予め出場各組に、都道府県の位置の暗記(親側)と竹馬(子供側)が宿題として出され、1st MARINE STAGEでその宿題の成果を披露する関門が設置された
- 出場70組中、1st MARINE STAGEを通過したのはゴールした2組を含めた上位15組。その内、FINAL VIKINGには大路弘文・海斗親子のわずか1組が進出。
- FINAL VIKING(最終ステージ)は沖縄県久米島に舞台を移して実施。進出した大路ペアが完全制覇を達成した。
- また、この番組は本田技研工業・ステップワゴンの1社提供であり、番組中の大半のCMが、収録・番組の流れに連動、佐藤弘道や山田勝己等の有名な出場者も出演した
- この大会から、梅田淳(元関西テレビアナウンサー)が実況に加わった
- 第2弾
- 2006年4月1日(18:30~21:24)放送。正式なタイトルは、「春休み熱血家族集合 史上最強の海筋肉王 バイキングスペシャル 親子&夫婦&ペア限定 春休みプレミアム版」。
- 子供側の宿題が、竹馬・一輪車・ホッピングの中から選択出来るようになった
- 出場90組中、1st MARINE STAGEを通過したのはゴールした1組を含めた上位15組。その内、久米島(SEMI-FINAL&FINAL VIKING)には親子3組が進出(内1組は前回完全制覇を成し遂げた大路ペア)。
- FINAL VIKINGはタイムトライアル形式で、ゴールしたペアの中でタイムが最も短かったペアが優勝。しかしこのルールが、1stから唯一全ステージゴールを果たした大路ペアが2位、1stをゴール出来なかった為補欠合格で進出した佐藤弘道・文哉親子が優勝というねじれ現象を生み出し、非常に微妙な結末となった(その為か、第3弾のペア大会では、佐藤ペアが仕切りに全ステージをゴールした上での「完全制覇」という目標を強調している場面が多く見受けられた)
- 第3弾
- 2006年7月26日(19:00~20:54)放送。正式なタイトルは、「夏休み熱血家族大集合 バイキングスペシャル 真夏のブレイブストーリー2006」。
- 1st MARINE STAGEでは、挑戦者が水中に潜って通過する関門が登場。SASUKEも含めて原則、水に落ちる・触れると失格になるルールを覆した関門の登場は、出場者や視聴者に衝撃を与えた。
- 勿論、水に触れても良い関門以外では、着水・落水すると失格になり、また水中に潜る関門では、安全の為にダイバーが潜って待機をしていた。
- 従来のペア大会通り、親子への宿題と久米島でのFINAL VIKINGがあった
- 80組出場。1st MARINE STAGEを通過したのは、ゴールした6組を含めた上位数組。しかし波乱が起きて、前回のFINAL VIKING出場3組全てが2nd ADVETURE STAGEまでに脱落、前回とは異なる3組が久米島(FINAL VIKING)に進出した
- FINAL VIKINGは、前回同様タイムトライアル形式。ゴールしたペアは現れなかったものの、最も距離を進んだ工藤順一郎・恵夢ペアが、副賞のHONDA「ストリーム」のみを獲得。
[編集] 主な障害物
主に1st Marine Stageで登場する関門
- オデッセイ 羅針盤を模した円盤の上を通り抜ける。円盤は直径5.4mで360度全方向に傾く。
- ローディングドック 3つ落ちてくる重さ7kgの荷物のうちどれか1つを取って一本橋の向こうまで運ぶ。荷物を取り損ねると橋が回転して落下してしまう。だが、過去には池に落ちる前に逃げて落下をまぬがれた人もいるがこれも失格。
- パーレイ 指定の場所に立って、ランダムに決定された2桁+2桁の足し算の答えを入力する。正解なら次のエリアへ進めるが、間違えると池へ落下してしまう。やはり過去には落下する前に逃げ、まぬがれた人もいたがこれも失格。「タクティカルパーレイ」(2桁-2桁の引き算)「アルファベットパーレイ」(指定された文字の1文字または2文字前のアルファベットを答える)、「カラーフュージョン」(指定された2色を混ぜ合わせると出来る色は何かを当てる)といった兄弟版や、出題した後、1エリアクリアしてからその先で答えを入力するといった変形版もある。
- キャスタウェイ 直径60cmの球体のリフトにつかまって滑り降りる。10m先の着地場所はロープネットになっている。
- アイランドエスケープ 1.8mの高さから不安定な浮島に飛び移り、ロープをひいて8m離れた対岸へと渡る。
- キャノンボール 4つの回転する宙吊りになった回転する球の上を渡る。
- スイングマスト ロープは自分で投げてひっかけなければならない。ロープが着水しても構わない。ロープをしっかりマストに巻きつけないと外れてしまう。
- キャプテンキャビン 直径5.5mの巨大な回転する舵の突起物を掴んで、登っていく
- ガリオン 25kgの天秤を担ぎながら回転台を渡る。
- ロープメイズ ロープの上部が迷路状の障害物にひっかかっている。ぶらさがりながら体重移動することではずすことができる。ロープが長くなり、つかむ場所が低くなるため後半になるほど難しくなる。
- クロスロードorジャンプ&フラッグ 「不安定な足場に向かってジャンプ」「重い旗を上げる」のどちらか1つの障害を選んで、それを越える。
- ヘブンリィクライム 垂直棒を登り、上にある回転するスクリューにぶらさがってゴールまで行く。
- ステディー・ボイジャー 筋肉番付で行われていた「おっとっと9」の短縮版。長さ2mのステッキを指先に乗せて、イライラ棒の要領でコースのパイプに触れない様に進む。
- ハートブレイカー 「天井の両端をつかみながら水平に進む」→「垂直な壁を登る」の繰り返し。最後は狭い足場からジャンプしなければならない。
- ダイブorクライム 網が2つ前を塞いでおり「水にもぐって越える」か「網を登って越える」を選択する。水に触れてもよい関門の1つ
- スーパーダイビング ペア戦にて登場。1人が水にもぐり、もう1人がバーを引っ張り水中のゲートを上げる。水にいる方は次のステージに必要なアイテムを入手しなければならない
- トリプルウォール 垂直な壁を越える。ロープが用意されているときもある。壁が2つ以上のときはジャンプで飛び移るという荒業もできる
- サバイバルクライム 傾斜のきつい坂を上る、段々角度が高くなっていく。最後の坂はロープが使える
- 高速スライダー 取っ手につかまり、スライダーの要領で進み、着地する。(取っ手は自分で引っ掛ける)
主に2nd adventure stageで登場
- ハンマーロード 20個のハンマーがある細い橋を渡る(個人戦第4回で登場、ステージはこのエリアのみであった)
FINAL VIKING
- 個人戦で行われる、20Mの梯子をできる限り早く登る。1番早いものが優勝
- ペア戦・久米島で行われる。1人がうんていを進み、もう1人はパーレイのような計算を解く。計算を解かなければうんていが進めず、うんていが進まないと問題が出題されないというシステムになっている。第3問出題・制限時間?
[編集] ネット局
[編集] 同時ネット
[編集] 時差ネット・遅れネット
- 北海道文化放送(uhb)
- 秋田テレビ(AKT)
- 福島テレビ(FTV)
- 新潟総合テレビ(NST)
- 富山テレビ(BBT)
- 石川テレビ(ITC)
- 福井テレビ(FTB)
- テレビ静岡(SUT)
- 岡山放送(OHK)
- 高知さんさんテレビ(KSS)
- サガテレビ(sts)
- テレビ長崎(KTN)
- 鹿児島テレビ(KTS)
- 沖縄テレビ(OTV)
[編集] 過去
※2007年1月時点
[編集] スタッフ
- ナレーション:平野義和(2005年4月4日の放送のみ江守徹)
- 企画:浜野貴敏
- 演出:森山祐治、渡辺賢
- プロデューサー:樋口潮
- 協力:東通、ティ・エル・シー、アックス / フジアール
- 制作協力:TIX'ヨ
- 制作:フジテレビ、Monster9
[編集] 関連項目
- ヴァイキング - スペシャル番組のアスレチックは海賊をモチーフにしている。
- やすきよの腕だめし運だめし
[編集] 外部リンク
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