熱湯風呂
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熱湯風呂(ねっとうぶろ)とは、テレビのバラエティ番組などで、おもに出演者のペナルティなどとして、入浴には適さないほどの高温の湯が入った浴槽に入る行為を指す。ときにゲーム種目となったり、出演者のパフォーマンスとして行われることもある。
起源は定かではないが、一説には「スーパージョッキー」(日本テレビ系)の「THEガンバルマン」で、たけし軍団が熱湯の入った浴槽に入るチャレンジを行ったことが、熱湯風呂を世間に認知させたと考えられる。
のちにこのコーナーは一般参加者のアピールを賭ける「熱湯コマーシャル」に発展。さらに熱湯風呂を世間に知らしめるに至った。
またこの「熱湯コマーシャル」では、ダチョウ倶楽部が「絶対押すなよ!」のギャグ(上島竜兵が自分のタイミングで熱湯風呂に入ろうとしているところを他のメンバーが突き落とす)を完成させており、いまや『熱湯風呂』の代名詞といえば『ダチョウ倶楽部』といってよいだろう。
ダチョウ倶楽部以前は、前述の「THEガンバルマン」で稲川淳二が熱湯風呂の達人としてたびたび登場していた。しかし稲川はのちに「怪談話のエキスパート」として知られるようになったため、いまでは熱湯風呂のイメージは失われている。
もちろん、「THEガンバルマン」の中心メンバーである「たけし軍団」の面々、そしてビートたけしが熱湯風呂の知名度向上に寄与したのはいうまでもない。
熱湯といっても、煮えたぎるような熱湯ではやけどをしてしまうので、45~50度前後の「入るのがつらい」程度の水温で実施される。また、湯から湯気が立ち、画面が見えづらくなったり、テレビカメラのレンズを曇らせたりしてしまうなどの理由で、実際はぬるま湯や水の入った浴槽に、出演者が熱そうに入る「演出」も常態化している(「熱湯と言いながら実は水だった」、というオチになる場合すらある)。(2006年FNSの日など)
「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)では「シンクロナイズドテイスティング」コーナーにおいて、クイズに答えられなかった出演者に「氷入りの冷水プールに転落」というペナルティを課していたり、「アメトーーク!」(テレビ朝日系)ではドラマ「氷点」にあやかり、ダチョウ倶楽部が氷風呂に入るというパロディを行っていた。熱湯風呂のバリエーションといえよう。ただし、事前準備をせずに氷風呂につかると心臓麻痺を起こすこともあるのでまねをするのはよくない。
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