的場文男

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的場文男（まとばふみお、1956年 9月7日 - ）は福岡県大川市生まれの騎手。大井競馬場の松浦備厩舎に所属している（2005年5月末まで長沼正義厩舎所属であったが長沼師の引退に伴い移籍）。

勝負服の柄は赤・胴白星散らし。同競馬に所属する的場直之騎手は甥、佐賀競馬の的場信弘元調教師は兄（直之の父）にあたる。

多くの名騎手を輩出した大井の名調教師の故・小暮嘉久門下の最後の弟子である。この一門の兄弟弟子は数多く、赤間清松や高橋三郎などの南関東の競馬史にその名を残す名騎手の他、現在所属する松浦備師も兄弟子の一人で、騎手時代はやはり名手として知られていた人物である。

2006年 3月7日の浦和競馬第5競走で、地方競馬通算5000勝を達成した。この他に中央競馬で4勝を挙げている。

2007年 2月16日の浦和競馬第7競走発走前のパドックにおいて、騎乗するはずだったホッカイエレガントに近づいたところ左脇腹を蹴られて転倒。すぐに浦和市立病院に搬送された。検査の結果「左下部ろっ骨骨折の疑い」と診断され、左ひ臓と左腎臓からの出血も確認された。今後、手術を行う可能性もあり、現在も入院加療中である。

「大井の天皇」の愛称で親しまれ、全国リーディングを2回（2002年、2003年）、大井競馬リーディングを21回(1983年、1985年～2004年)獲得し、数多くの重賞タイトルも手中に収めている。しかし東京ダービーでは過去17回挑戦して2着は8回あるものの、断然の1番人気馬に騎乗しながら大出遅れを喫するなどの不運もあっていまだ未勝利であり、「大井の七不思議の一つ」とまで言われている。好きな食べ物はカレーである。

[編集] 的場文男騎手騎乗の東京ダービー2着馬

1986年：シナノジョージ（優勝馬：ハナキオー・堀千亜樹）
1987年：シナノデービス（優勝馬：ジヨージレックス・本間茂）
1989年：ホクテンホルダー（優勝馬：ロジータ・野崎武司）
1992年：ナイキゴージャス（優勝馬：グレイドシヨウリ・石崎隆之）
1998年：ゴールドヘッド（優勝馬：アトミックサンダー・張田京）
1999年：タイコウレジェンド（優勝馬：オリオンザサンクス・早田秀治）
2003年：ナイキゲルマン（優勝馬：ナイキアディライト・石崎隆之）
2004年：キョウエイプライド（優勝馬：アジュディミツオー・佐藤隆）

[編集] 主な重賞勝ち鞍

南関東重賞
- 帝王賞：ハシルショウグン、コンサートボーイ
- 東京大賞典：カウンテスアップ
- 川崎記念：カウンテスアツプ、アエロプラーヌ
- ダイオライト記念：クリダンサス、ハセカツトップ
- かしわ記念：ヤマジュンオー
- 東京盃：ヒロツルチカラ、ナイキゴージヤス
- 浦和記念：ガルダン
- クイーン賞：アクアライデン
- エンプレス杯：スピリツトエビス、ローレルアンジュ
- マイルグランプリ：ゴールドヘッド、フレアリングマズル
- 羽田盃：マルゼンアデイアル、シナノデービス、ブルーファミリー、ナイキジャガー、ゴールドヘッド
- 桜花賞：ナイキグレース、ナミ
- 東京プリンセス賞：ナミ、サルサクイーン
- 関東オークス：マウントグローリ
- 東京2歳優駿牝馬：エスエスレデイー、トミケンブライト、ベルモントデーンズ、ブラックムーン
- 東京記念：トラストホーク、シナノジョージ、ガンガディーン、ヨシノキング、コンサートボーイ、シャコーオープン、ボンネビルレコード
- 東京王冠賞（廃止）：ミサキネバアー、アエロプラーヌ、ハシルショウグン、ブルーファミリー
- スーパーチャンピオンシップ（廃止）：ナミ
- グランドチャンピオン2000（廃止）：ナイキゴージャス、ゴールドヘッド
- 全日本アラブ大賞典（廃止）：ヨシノライデン、ミスターヨシゼン
- アラブダービー（廃止）：タイヨウペガサス、ナイスフレンド、アレッポオー
- アラブ王冠賞（廃止）：ヨシノライデン、タイヨウペガサス
- 千鳥賞（廃止）：タイヨウペガサス、ハチノカイウン
他地区重賞
- ダービーグランプリ（盛岡）：アエロプラーヌ