真宗本廟
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真宗本廟 | |
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御影堂 |
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所在地 | 京都府京都市下京区烏丸通七条上ル |
位置 | 北緯34度59分27.66秒 東経135度45分30.44秒 |
山号 | |
宗派 | 浄土真宗大谷派本山 |
本尊 | 阿弥陀如来 |
創建年 | 慶長7年(1602年) |
開基 | 教如 |
正式名 | |
別称 | 東本願寺、お東さん |
札所等 | |
文化財 | 教行信証(国宝) 絹本著色親鸞聖人像他(重要文化財) |
真宗本廟(しんしゅうほんびょう)とは、浄土真宗の一派、真宗大谷派の本山寺院。通称「東本願寺」、愛称「お東さん」。
目次 |
[編集] 概要
- (東西に分裂以前の歴史の詳細は本願寺の項目を参照)
本願寺の第十二代教如(本願寺光寿)が、徳川家康によって本願寺の東に寺領を与えられ、1602年に本願寺が二つに分かれたとき、教如が開いた。現在の京都市下京区烏丸七条に位置し、堀川七条に位置する本願寺の東になるため、東本願寺と称されるようになった。
1987年には、大谷派と包括・被包括の関係にあった宗教法人としての本願寺が法的に解散され、宗派と一体のものとされた。以後、東本願寺の正式名称は「真宗本廟」(「本廟」とは、同信同行の門信徒が宗祖親鸞の教えを聞信する根本道場・帰依処としての、親鸞の「はかどころ」の意)となる。分派した浄土真宗東本願寺派と区別を付け、正当性を主張する意味もある。⇒お東騒動
江戸時代に4度の火災に遭っており、その火災の多さから「火出し本願寺」とのあだ名もあるほどで、現存建造物の多くは明治期の再建だが、建築・障壁画等は当時の技術の粋を集める。親鸞聖人像を安置する御影堂は世界最大級の木造建築物である(現在保護屋根に覆われ大修復工事中)。親鸞自筆の教行信証(国宝)を所蔵。近接する飛地境内地の渉成園は国の名勝。現門首は大谷暢顕(浄如)。
[編集] 文化財
国宝
- 教行信証 親鸞筆(坂東本)6冊
重要文化財
- 絹本著色親鸞聖人像(安城御影)
- 紙本著色本願寺聖人親鸞伝絵(弘願本) 4巻
- 紙本著色本願寺聖人伝 絵康楽寺円寂、宗舜筆 4巻
- 一念多念文意 親鸞筆