社会民主連合
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社会民主連合(しゃかいみんしゅれんごう、昭和52年(1978年)3月26日 - 平成6年(1994年)5月22日)は、昭和・平成期における日本の社会民主主義政党。略称は社民連。英文名称はSocialist Democratic Federation。
- 昭和53年(1978年)、日本社会党を離党した国会議員を中心とした政党である社会市民連合(しゃかいしみんれんごう)と社会クラブ(しゃかいくらぶ)が合流して結成。
- 平成6年(1994年)、日本新党への合流に伴い解散。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 社会市民連合
- 日本社会党の江田三郎は1960年代前半にイタリア共産党の運動方針に範を求めた構造改革路線を提唱したが、社会主義協会に批判されて運動方針として日の目を見なかった。その後も江田三郎は社会主義協会や日本労働組合総評議会(総評)と対立を続ける一方で矢野絢也・佐々木良作らと社公民政権構想を打ち上げるなど独自の活動を続けた。
- 1977年2月8日、第40回社会党党大会で、共産党を排除した形での、野党協力(具体的には、社公民+新自由クラブ)による「革新・中道連合政権」構想を求める意見書を提出した。しかし、事前に「大会で江田意見書を潰す」と表明した社会主義協会などの激しい反対により否決された。大会は、江田糾弾大会の状況を呈していたという。ついに3月26日、江田は社会党を離党。市川房枝の下でボランティアとして働いた経験のある菅直人、構造改革派の安東仁兵衛らと社会市民連合を結成した。当時、落選中の身だった江田三郎は同年6月の参院選に出馬の構えを見せたが、公示直前に死去。息子の江田五月が代わりとなって立候補し当選した。
[編集] 社会クラブ
[編集] 社会民主連合
田英夫が代表に、江田五月が副代表に、楢崎弥之助が書記長にそれぞれ就任した。
- 自由民主党の一党支配を終わらせることを第一の目標に掲げ、社公民路線を推進した。議席数はごく少なかったが、各党に対し連立のための歩み寄りを説得する活動で、党勢以上の影響力を行使した。その交渉で他党に妥協を説く必要もあって、自党の政策を推進することよりも、政権交代を最優先と強調した。党員を「会員」と呼ぶなど、政党というよりは緩い連合体を志向した。国会内では田川誠一の進歩党と統一会派「進歩民主連合」(進民連、会派代表は江田)を組み、92年にはサラリーマン新党の青木茂を参院比例区候補として擁立(名簿第1位)。
- 党の第一の目標であった政権交代は、1993年の細川連立内閣の成立で実現した。1994年5月に社会民主連合は解散(日本社会党会派・楢崎弥之助、田英夫。日本新党・江田五月、阿部昭吾。新党さきがけ・菅直人)して、日本新党及び新党さきがけに合流した。日本新党は同年12月に解散して新進党に合流した。
[編集] 歴代の社会市民連合、社会クラブ、社会民主連合常任役員会・執行部役員表
[編集] 社会市民連合
代表 | |||||
---|---|---|---|---|---|
江田三郎 | |||||
代表委員 | 副代表委員 | 事務局長 | |||
大柴滋夫、江田五月、菅直人 | 西風勲、安東仁兵衛 | 大柴滋夫 |
[編集] 社会クラブ
代表 |
---|
田英夫 |
[編集] 社会民主連合
常任役員会代表 | 常任役員会副代表 | 常任役員会 書記長 |
政策委員会 責任者 |
国会対策委員長 | 参議院議員会長 |
---|---|---|---|---|---|
田英夫 | 江田五月 | 楢崎弥之助 | 安東仁兵衛 | 阿部昭吾 | 田英夫 |
〃 | 大柴滋夫 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
江田五月 | 安藤仁兵衛 | 〃 | 菅直人 | 〃 | 秦豊 |
〃 | 楢崎弥之助 | 阿部昭吾 | 〃 | 〃 | 〃 |
〃 | 秦豊 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
[編集] 社会民主連合の政権ポスト
()内の党内ポストは、入閣直前のポスト
- (国務大臣)
- 科学技術庁長官・江田五月(常任役員会代表)
[編集] 党勢の推移
[編集] 衆議院
選挙 | 当選/候補者 | 定数 | 備考 |
---|---|---|---|
(結党時) | 0/- | 511 | 社会市民連合、第34回総選挙前には2 |
第35回総選挙 | ○2/7 | 511 | |
第36回総選挙 | ○3/5 | 511 | |
第37回総選挙 | ○3/4 | 511 | |
第38回総選挙 | ○4/5 | 512 | |
第39回総選挙 | ○4/6 | 512 | |
第40回総選挙 | ○4/4 | 511 |
[編集] 参議院
選挙 | 当選/候補者 | 非改選 | 定数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
(結党時) | 0/- | - | 252 | 社会市民連合 |
第11回通常選挙 | ○1/10 | 0 | 252 | 同上 |
第12回通常選挙 | ●0/1 | 1 | 252 | 繰り上げ当選+1 |
第13回通常選挙 | ●2/10 | 1 | 252 | 新自由クラブと合同名簿、追加公認+1 |
第14回通常選挙 | ●-/0 | 1 | 252 | |
第15回通常選挙 | ●-/0 | 0 | 252 | |
第16回通常選挙 | ●0/10 | 1 | 252 |
(参考文献:石川真澄(一部山口二郎による加筆)『戦後政治史』2004年8月、岩波書店・岩波新書、ISBN 4-00-430904-2)
- 当選者に追加公認は含まず。追加公認には会派に加わった無所属を含む。