秘密結社鷹の爪
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『秘密結社 鷹の爪』(ひみつけっしゃ たかのつめ)は、蛙男商会による、Macromedia Flashで制作されたアニメ。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 概要
THE FROGMAN SHOW放映用に製作された、蛙男商会の完全新作である。
菅井君と家族石と同じく、監督、作画、更には声優までもがほとんどFROGMAN一人で手がけられている(女性キャラの声はホンマキョウコ(本間恭子)が、TV版の第7話に登場する水鳥先生の声は高松えりな、子供たちの声は荻堂れいかが担当)。
2007年3月17日より、世界初となる全編Flash制作の劇場版映画『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE~総統は二度死ぬ~』が公開。詳細は、THE FROGMAN SHOW#劇場版の項を参照。
第9話では、同じFROGMAN作品である『菅井君と家族石』と夢の競演をしたことがある。
さらに、第2弾映画「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE2~島根より愛を込めて~」の公開決定。現在製作中(公開日未定)提供はサントリーのビンゴボンゴ他
[編集] あらすじ
まぬけな秘密結社「鷹の爪団」が世界征服をするため、様々な作戦を考えるものの、最後には正義の味方デラックスファイターに倒されてしまう。
そんな日常を愉快に描いた脱力ギャグコメディ。
[編集] 主な登場キャラクター
[編集] 鷹の爪団
- 総統
- 鷹の爪団の総統。人一倍臆病で涙もろいが、誰もが幸せに生きられる世界を作る為世界征服を企む(ネタ元キャラはCAPCOMのゲーム『ストリートファイターII』等に登場するベガであり、ベガの組織、シャドルーも鷹の爪団のネタ元であるとの説もあるが、定かでは無い[要出典])。本人が語るには世界征服に取り組んで23年とのことである。妻子はいない(劇場版で家出した妻と息子がいる事が明らかになる)。
- 前回の組織「竜の爪団」(パイロット版では、「蜘蛛の巣団」)を、デラックスファイターによって壊滅させられ、吉田とフィリップ以外の戦闘員を失った。
- (彼によると「田舎に帰った」そうである)
- 吉田
- 鷹の爪団の戦闘員教育係。菅井君と家族石からの使い回しキャラクター。
- 島根県出身でお母さん思いの男。かなり背が低い。
- 鷹の爪のポーズ(両手を体の前に出して「た~か~の~つ~め~~」)の考案者でもある。
- エロ本を読む時、興奮して身近な女性の名前を叫ぶ癖がある(「お、お、お母さーん」「ミ、ミツコーっ」等)。
- フィリップ
- 鷹の爪団の戦闘員。吉田と同じく、菅井君と家族石からの使い回しキャラクター。
- 元パンテラのボーカリスト、フィリップ(フィル)・アンセルモが元ネタのパロディキャラである。
- 体つきがたくましく、一見頼りがいがある様に見えるが、性格は弱く、マイクを使わないと話せない小心者である。
- 第四話で、2006年10月20日(第四話が製作された日の半年後)に死ぬという恐ろしい事実が発覚した。
- ネタ元キャラは総統と同じくストIIのM・バイソンである[要出典]。
- レオナルド博士
- 様々な秘密兵器を作るマッドサイエンティスト。べらんめえ口調な上に口が悪い。レオナルド・ダ・ビンチの子孫。
- 外見・行動がどう見てもクマだが、自分の見た目の事を言われると脊髄反射的に襲い掛かる習性がある。見た目はクマだが、人間である。
- 菅井家の5人に食われてしまったが、小さくなって復活を果たした。
- 元ネタはレオナルド熊とレオナルド・ダ・ビンチ
- レオナルド博士とキリン村のなかまたちにも起用され、登場している。
- 菩薩峠君
- 謎の超能力少年。大きな目や紫に変色した肌は、どこかAKIRAに登場する超能力者「ナンバーズ」を思わせる。
- 生物化学兵器としてフェンダーミラー将軍の生物化学研究所に監禁されていたが、そこへ忍びこんだ総統たちと出会い共に脱出、その後鷹の爪団の一員になる。
- なぜか総統を「パパ」と呼んで慕っていたが、最終話で無事本物のパパとママに再会し、菩薩峠が母親似だったことが判明する。
- キミドリガメ(鷹の亀くん)
- ミドリガメなのに黄緑色、亀なのに二本足で立つ謎の亀。吉田が拾ってきたと思われる。
- 鷹の爪団はこの亀をテレビに紹介させ、関連グッズの売り上げや見物料を稼ぐと同時に知名度を全国的に広めることに成功した。
- 最終話で、吉田が菩薩峠に別れのプレゼントとして贈った。
[編集] 鷹の爪団の怪人
- 怪人タンス男
- 第2話より登場した怪人。
- 古墳GALのコフィーと同じくランダムに登場する。
- 詳細は、古墳GALのコフィーを参照。
- 大空男
- 第3話に登場した怪人。
[編集] デラックスファイター一家
- デラックスファイター
- 正義の味方だが短気な性格で、さらに非常に器が小さい。生え際がかなり後退している。
- 本人の気分次第ですぐに必殺技「デラックスボンバー」を繰り出そうとする。
- お金持ちで、妻子持ち。
- そして、劇中で声がFROGMAN本人に最も近いキャラクターの一人。
- デラックスヨメ
- デラックスファイターの嫁。
- 遊興癖があり、家を空けていることが多い。
- 講談社刊「蛙男商会の本」によると、フランス系ナイジェリア人で、モロッコ、カサブランカでデラックスファイターと出会ったらしい。
- デラックスドウター
- デラックス夫妻の娘(長女)。
- 反抗期を迎え、ユニフォームを拒否するなどして父親に反発していたが、後に和解する。
- デラックスボンバーを撃てる。
- デラックスサン
- デラックス夫妻の息子(長男、ドウターの弟)。
- 周囲に無関心で常にテレビゲームに興じている。
- 最終回で正義に目覚め、鷹の爪団と共闘して父を救い出そうとする。
[編集] その他
- 辰巳重郎太
- 第3話に登場した辰巳コンツェルンの総裁。
- フェンダーミラー将軍
- 第3話より登場した某国の将軍。
- 総統とは違い、自分のためだけに世界征服を企てる悪役。
- 菩薩峠を誘拐した張本人で、最終話で鷹の爪団に成敗されるが、劇場版ではサイボーグとして復活し、再び世界征服を企てようとする。
- 研究員
- 第3話より登場したフェンダーミラー将軍の部下で、その名の通り菩薩峠が監禁されていた生物化学研究所の研究員である。
- 第10話では、児童福祉施設の職員に成りすまし再び菩薩峠君を誘拐した。
- 大家さん
- 鷹の爪団の住んでいるアパートの大家。
- 水鳥先生
- 第7話に登場した美人の校長先生。実は、タンス男が化けた姿。
- 熊谷
- 第7話に登場したスクールバスの運転手。
- ドボルザーク
- 犯罪組織の黒手形の一員。
- 菅井家
- 第9話に登場した、島根県在住の5人の黒人家族。
- 吉田が東京の会社で働いていることを聞き東京へやってきた。
- 詳細は、菅井君と家族石を参照。
[編集] 博士の作り出したメカ
- 怪人製造マシン
- 博士が劇中で初めて作ったマシン。中に入れたものを生物・非生物に関わらずとにかく合体させて怪人にしてしまう。
- 総統の指示により博士と吉田でさまざまな怪人(人間+4WD=4WD男、バッタ+ライダー=バッタライダー(仮面ライダーそっくり)、島崎藤村+ローソン=SHIMAZAKI TOWSON等)が作られたが、どれも使えず没になった。
- 若返り・老化マシン
- 中に入った生物の年齢を操作でき、その当時の記憶・性格なども忠実に再現される。
- デラックスファイターが子供とお年寄りには手を出せないと見抜いた総統が、団員の年齢を操作して送り込もうとした。
- 実際には、若い頃ヤンキーだったフィリップや年をとって認知症にかかった吉田を使いこなせず、失敗に終わった。
- この機械によって、フィリップが余命幾許もないことが判明した。
- 夢のぞき機
- 自分がどう思われているか不安になった総統が、団員たちの夢を覗くのに使った機械。
- 他人が寝ているとき、その夢に実際に入り込んで体験することができる。
- フィリップは「デラックスフィリップ」として鷹の爪団を成敗する夢を見ており、それを知って激怒した総統にクビにされた。
- 粗大ゴミロボット SODAI量産型
- 博士が総統の故郷に不法投棄された粗大ゴミから作った巨大ロボット。
- 材料が余ったらしく、無意味に100体以上が量産された。
- なぜか操縦席が4つもあり、上手く呼吸を合わせなければ勝手に胴上げを始めてしまう。
- 空中要塞 鷹の手
- 最終話で登場した、鷹の爪団の最終兵器。
- 小さなプロペラ機の状態から、ボタンひとつで巨大な手をかたどった要塞に変形する。
- デラックスボンバーを増幅する機能で、フェンダーミラー将軍のデススター型の要塞を粉砕した。
[編集] 各話タイトル
- 第一話「参上!鷹の爪団」
- 第二話「怪人製造マシン」
- 第三話「菩薩峠くん登場」
- 第四話「俺たちに明日はない」
- 第五話「夢で愛して」
- 第六話「ちょい悪ファイター」
- 第七話「愛を止めないで」
- 第八話「鷹の爪の休日」
- 第九話「さよなら博士」
- 第十話「ファイナルアタック前編」
- 第十一話「ファイナルアタック後編」
[編集] 関連項目
- 蛙男商会
- DLE
- THE FROGMAN SHOW
- FROGMAN
- 古墳GALのコフィー
- レオナルド博士とキリン村のなかまたち-日本トイザらスとDLEとの共同作品
- W51H - 公式サイトにて東貴博とコラボレーション企画。
- CAPCOM-総統(ベガ)とフィリップ(バイソン)のネタ元
[編集] 外部リンク
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