穂高岳
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穂高岳 | |
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上高地より穂高連峰と梓川(2005年10月撮影) |
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標高 | 3,190 m |
位置 | 北緯36度17分21秒 東経137度38分53秒 |
所在地 | 長野県松本市、岐阜県高山市 |
山系 | 北アルプス |
種類 | 氷食尖峰 |
初登頂 | -- |
穂高岳(ほたかだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)にある3,190mの山。前穂高岳以外は主に長野県松本市と岐阜県高山市の境界に位置している。奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、前穂高岳、西穂高岳などの峰々からなる穂高連峰の総称。主峰は奥穂高岳であり、長野県(信州)と岐阜県(飛騨)の最高峰である。日本百名山の一つ。「北アルプスの盟主」と呼ばれる。
北は、大キレットの峻険な登降を経て、南岳、大喰岳の先の槍ヶ岳に連なっている。南は、奥穂高岳より西穂高岳に至る痩せ尾根を経て、焼岳へと連なる。奥穂高岳より吊り尾根を経て、前穂高岳に至り、カールを降れば、上高地河童橋に至る。また、岐阜県側に穂高岳山荘から白出沢を降るか、或いは、西穂高岳からロープウェーかその下の道を下れば、新穂高温泉である。
穂高岳登山の拠点となる涸沢は、奥穂高岳と前穂高岳に挟まれた吊り尾根よりU字型にえぐられた圏谷で、夏でも雪渓が残る。
目次 |
[編集] 穂高の峰々
- 奥穂高岳(おくほたかだけ)
- 穂高連峰の主峰であり、富士山・北岳に次いで日本で3番目の高さを誇る。3,190mであり、長野県と岐阜県の最高峰。
- 涸沢岳(からさわだけ)
- 白出のコル(穂高岳山荘)と北穂高岳の間の峰である。三角点は3,103mであるが、最高点は3,110m。
- 北穂高岳(きたほたかだけ)
- 穂高連峰北端の山であり、奥穂高岳に次いで高い。日本有数の岩場である滝谷が西面にあることで著名である。山頂付近に北穂高小屋がある。3,106m。
- 前穂高岳(まえほたかだけ)
- 奥穂高岳と吊り尾根でつながる峰である。北方に北尾根が伸び、その西面には奥又白方面の岩場がある。また、北尾根の突端の峰を屏風の頭と呼び、その東北面が高度差1,000mの岩壁である屏風岩である。3,090m。
- 明神岳(みょうじんだけ)
- 前穂高岳の南方に伸びる稜線中の峰である。多くの登攀ルートを持つ。2931m。
- 西穂高岳(にしほたかだけ)
- 奥穂高岳より南西に伸びる痩せ尾根の先にあるが、前後に同様の岩峰が連なっており、一目では判別困難である。2,909m。
- 間ノ岳(あいのだけ)
- 奥穂高岳と西穂高岳の間の稜線中にある。2,907m。
- 蒲田富士(がまだふじ)
- 涸沢岳の西のピーク。冬期の奥穂高岳へのルートとして登られる。2,742m。
[編集] 主な登路
穂高連峰は残雪期(ゴールデンウィークなど)にもよく登られるが、下記の一般向けというのは無雪期のことである。積雪がある場合はきわめて危険、あるいは通行不可能のルートもあるので、要注意である。
[編集] 一般向け
- 奥穂高岳
- 北穂高岳
- 上高地 ― 明神池 ― 徳沢 ― 横尾 ― 涸沢 ― 北穂高岳
- 西穂独標
[編集] 健脚者向け
- 前穂高岳・奥穂高岳
- 上高地 ― 岳沢ヒュッテ ― 紀美子平 ― 前穂高岳 ― 奥穂高岳
岳沢ヒュッテから紀美子平まで(重太郎新道)は、日本アルプス屈指の急登で、途中に水場もないため、前穂高岳と奥穂高岳を合わせて登る場合には、上高地から涸沢経由で奥穂高岳、前穂高岳の順で登るのが一般的。
[編集] 熟練・上級者向け
- 槍穂高縦走ルート
[編集] 近隣の山小屋
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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