第63回ヴェネチア国際映画祭

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第63回ヴェネチア国際映画祭は2006年8月30日から9月9日にかけてイタリアのヴェネチアで行われた。

金獅子賞を受賞したのは、サプライズ・フィルムとして上映されたジャ・ジャンクーの「三峡好人（原題）」。

オープニング上映作品はブライアン・デ・パルマ監督作「ブラック・ダリア」。審査委員長はカトリーヌ・ドヌーブが努めた。

また、デヴィッド・リンチに名誉金獅子賞が授与（昨年度は宮崎駿）、新作の「インランド・エンパイア（原題）」も招待上映された。

日本からは、コンペティション部門に今敏監督の「パプリカ」と大友克洋監督の「蟲師」の2作品が出品され、その他にもコンペティション外などで何作品かが上映された。

目次 1 概要 1.1 受賞結果 1.2 審査員 2 上映作品 2.1 コンペティション部門 2.2 コンペティション外（招待作品） 2.3 オリゾンティ（ホライゾン）部門 3 外部リンク

[編集] 概要

日程：2006年8月30日 - 2006年9月9日

[編集] 受賞結果

• 金獅子賞（作品賞）：Sanxia haoren (Still Life) - ジャ・ジャンクー
• 銀獅子賞（監督賞）：アラン・レネ - Private Fears in Public Places
• 銀獅子賞（Revelation）：エマヌエーレ・クリアレーゼ - Nuovomondo (The Golden Door)
• 審査員特別賞：Daratt - マハマット＝サレー・ハルーン
• 男優賞：ベン・アフレック - ハリウッドランド
• 女優賞：ヘレン・ミレン - クィーン
• マルチェロ・マストロヤンニ賞（新人俳優賞）：イジルド・ル・ベスコ - L'intouchable
• 技術貢献賞：エマニュエル・ルベッキ - トゥモロー・ワールド （撮影に対して）
• 脚本賞：ピーター・モーガン - クィーン
• 特別賞：ストローブ＝ユイレ （映画の言葉の革新に対して）

• Corto Cortissimo（短編映画部門）
  • 作品賞：Comment on freine dans une descente? - Alix Delaporte
  • ヨーロッパ作品賞：The Making of Parts - Daniel Elliott
  • 特別表彰：Adults Only - Yeo Joon Han

• オリゾンティ賞（ホライゾン部門）
  • 作品賞：Mabei shang de fating - リウ・チエ
  • ドキュメンタリー賞：When the Levees Broke: A Requiem in Four - スパイク・リー

• ルイジ・デ・ラウレンティス賞（全上映作品より、新人監督が対象）：Khadak - Peter Brosens、Jessica Woodworth

参考：[1]・[2]

[編集] 審査員

• 審査委員長 カトリーヌ・ドヌーブ （フランス/女優）
• ビガス・ルナ （スペイン/監督・脚本家）
• パウロ・ブランコ （ポルトガル/製作者）
• キャメロン・クロウ （アメリカ/監督・製作者・脚本家）
• チュルパン・ハマートヴァ （ロシア/女優）
• パク・チャヌク （韓国/監督・脚本家）
• ミケーレ・プラチド （イタリア/俳優・監督）

[編集] 上映作品

[編集] コンペティション部門

• オープニング作品 ブラック・ダリア The Black Dahlia - ブライアン・デ・パルマ （アメリカ）
• Fallen - バルバラ・アルベルティ （オーストリア）
• La stella che non c'è - ジャンニ・アメリオ （イタリア/フランス/スイス/シンガポール）
• ファウンテン The Fountain - ダーレン・アロノフスキー （アメリカ）
• ハリウッドランド Hollywoodland - アラン・コールター （アメリカ）
• Nuovomondo (The Golden Door) - エマヌエーレ・クリアレーゼ （イタリア/フランス）
• トゥモロー・ワールド Children of Men - アルフォンソ・キュアロン （イギリス/アメリカ）
• ボビー Bobby - エミリオ・エステベス （アメリカ）
• クィーン The Queen - スティーヴン・フリアーズ （イギリス/フランス/イタリア）
• Daratt - マハマット＝サレー・ハルーン （チャド/フランス/ベルギー/オーストリア）
• L'intouchable - ブノワ・ジャコー （フランス）
• パプリカ - 今敏 （日本）
• Nue propriété - ヨアヒム・ラフォーズ （ベルギー/ルクセンブルク/フランス）
• 蟲師 - 大友克洋 （日本）
• Private Fears in Public Places - アラン・レネ （フランス/イタリア）
• Quei loro incontri - ストローブ＝ユイレ （イタリア/フランス）
• Fangzhu (Exiled) - ジョニー・トー （香港/中国）
• 黒い眼のオペラ Hei yanquan (I don't want to sleep alone) - ツァイ・ミンリャン （台湾/フランス/オーストリア）
• ブラックブック Zwartboek - ポール・バーホーベン - （オランダ/ドイツ/イギリス）
• Ejforija - イバン・ビリパエフ - （ロシア）
• 世紀の光 Sang sattawat (Syndromes And A Century) - アピチャポン・ウィーラーセタクン （タイ/フランス）
• サプライズ作品 三峡好人（原題） Sanxia haoren (Still Life) - ジャ・ジャンクー （中国）

[編集] コンペティション外（招待作品）

• Quelques jours en Septembre - サンティアゴ・アミゴレーナ （フランス/イタリア）
• 魔笛 The Magic Flute - ケネス・ブラナー （イギリス）
• Yeyan - フォン・シャオガン （中国/香港）
• プラダを着た悪魔 Devil Wears Prada - デヴィッド・フランケル （アメリカ）
• Ostrov - パヴェル・ルングィン （ロシア）
• インランド・エンパイア（原題） Inland Empire - デヴィッド・リンチ （アメリカ）
• ゲド戦記 - 宮崎吾朗 （日本）
• ベル・トゥジュール Belle toujours - マノエル・デ・オリヴェイラ （ポルトガル）
• ワールド・トレード・センター World Trade Center - オリバー・ストーン （アメリカ）

ミッドナイト

• 悪魔の管理人 Para entrar a vivir - ジャウマ･バラゲロ （スペイン）
• プロジェクトBB Rob-B-Hood - ベニー・チャン （香港/中国）
• りんご、もうひとつある? Baaz ham sib daari? - バイラム・ファズィル （イラン）
• 叫 - 黒沢清 （日本）
• The Wicker Man - ニール・ラビュート （アメリカ）
• 相棒 シティ・オブ・バイオレンス Jakpae (The City of Violence) - リュ・スンワン （韓国）
• Summer Love - Piotr Uklanski （ポーランド）

スペシャル・イベント

• Lettere dal Sahara - Vittorio De Seta （イタリア）

[編集] オリゾンティ（ホライゾン）部門

• Suely in the Sky - カリン・アイノウス (ブラジル/フランス/ドイツ)
• Ana alati tahmol azouhour ila qabriha - Hala Alabdalla Yakoub、Ammar Al Beik （シリア/フランス）
• こおろぎ - 青山真司 （日本）
• Bellissime. Seconda parte. Dal 1960 a oggi dalla parte di "lei" - Giovanna Gagliardo （イタリア）
• The Hottest State - イーサン・ホーク （アメリカ）
• Taiyang yu (Rain Dogs) - Ho Yuhang （マレーシア/香港）
• Dong - ジャ・ジャンクー （中国）
• Svobodnoe plavanie - Boris Khlebnikov （ロシア）
• The U.S. vs. John Lennon - David Leaf、John Scheinfeld （アメリカ）
• El cobrador, in God we trust - ポール・ルデュク （メキシコ/アルゼンチン/ブラジル）
• When the Levees Broke. A Requiem in Four Acts - スパイク・リー （アメリカ）
• Mabei shang de fating (Courthouse on the Horseback) - リウ・チエ （中国）
• Infamous - ダグラス・マクグラス （アメリカ）
• オペラジャワ Opera Jawa - ガリン・ヌグロホ （インドネシア/オーストラリア）
• 立喰師列伝 - 押井守 （日本）
• Quijote - ミンモ・パラディーノ （イタリア）
• Heimat - Fragmente - エドガー・ライツ、クリスチャン・ライツ （ドイツ）
• Non prendere impegni stasera - Gianluca Tavarelli （イタリア）
• Roma wa la n'touma Algeria - Tariq Teguia （フランス/ドイツ）

スペシャル・イベント

• Pasolini prossimo nostro - ジュゼッペ・ベルトルッチ （イタリア/フランス）
• Akamas - Panicos Chrysanthou （キプロス/ギリシャ/ハンガリー/トルコ）
• C'est Gradiva qui vous appelle - アラン・ロブ＝グリエ （フランス/ベルギー）
• Kill Gil (vol. II) - Gil Rossellini （イタリア/スイス）
• Il mio paese - ダニエレ・ヴィカリ （イタリア）

[編集] 外部リンク

• 公式サイト
• ヴェネチア国際映画祭スペシャル2006 ムービープラスによる情報ページ
• 第63回ヴェネチア国際映画祭 シネマトゥデイによる情報ページ
• ベネチア映画祭報告2006 河北新報によるレポート