筑豊電気鉄道3000形電車
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筑豊電気鉄道3000形電車は、1988年に登場した筑豊電気鉄道の路面電車である。筑豊電鉄の主力車両である。
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[編集] 概要
筑豊電気鉄道の車両冷房化推進の一環として、1988年から1989年にかけて3001~3005が、1995年から1996年にかけて3006~3009が導入された。全車アルナ工機(現アルナ車両)で作られたが、台車や機器などを非冷房の2000形2車体連接車の機器を再用して作られた。改造元になった番号は2110~2118(ただし改造後の番号は改造前とは逆順になっている)。カラーリングは当初白地に車体上部に2本のオレンジの帯、車体裾と窓下にライトブルーの帯。3006~3009では前面窓下にオレンジの帯が追加されてライト周りもライトブルーになり、それ以前の車両も統一された。いわゆる軽快電車の影響を受けた大きな前面窓などが特徴的である。
行先表示は、3005までは漢字表記のみであったが、3006以降はローマ字併記となった。しかしその後、理由は不明だが一部の編成で行先表示の表記の統一がとれていないものが発生している(例:3004の黒崎方前面行先表示だけがローマ字併記になっている)。
なお、全ての編成にテレビが取り付けられていたが、現在では液晶テレビに交換された5編成を除いて撤去されている。テレビ付きの編成では一部車両は登場当初にNHK総合テレビを受信していたが、現在は地上波テレビの受信は行わず、次の停車駅の案内や沿線企業のCM、環境映像を流している。テレビが撤去された車両では設置スペースは地元企業の広告スペースとなっている。
[編集] 車番と改造元の車両
- 3001(2118)
- 3002(2117)
- 3003(2116)
- 3004(2115)
- 3005(2114)
- 3006(2113)
- 3007(2112)
- 3008(2111)
- 3009(2110)
※カッコ内が改造元車両の車番
[編集] 主要諸元
- 製造初年:1986年
- 全長:18600mm
- 全幅:2430mm
- 全高:3940mm
- 自重:26.6t
- 車体構造:全鋼製
- 定員(着席):96(48)人
- 出力・駆動方式:45kW×4、ツリカケ式
- 集電装置:軽快式Z型パンタグラフ(3001~3005)、シングルアーム式パンタグラフ(3006~3009)
[編集] 参考文献
- 『ローカル私鉄車両20年 路面電車・中私鉄編』(JTBパブリッシング・寺田裕一) ISBN 4533047181 他
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