絶対少年
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『絶対少年』(ぜったいしょうねん)は日本のテレビアニメ作品。2005年5月21日より11月20日までNHKBS2の衛星アニメ劇場枠内で放送された。2007年1月9日0:00(1月8日24:00)より、NHKBS2で再放送中。
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[編集] 概要
前後半二部構成で描かれた、日常ファンタジーアニメ。前半・田菜編(1~12話)では夏の田舎町が、後半・横浜編(13~26話)では前半の二年後の都会の冬が、それぞれ舞台。変わったタイトルだが、ボーイズラブもの等ではない。現代日本の片隅に現れた正体不明の物体マテリアルフェアリーの起こす事件と、彼らに関わった少年少女たちの触れ合いやすれ違い、そして成長を描く。(なお、出演した声優の鈴木真仁も1997年に『絶対少年』という全く同名のタイトルのCDを出しているが、このアニメとの関係はない)
原案はアニメーションの監督である望月智充と、シリーズ構成・脚本を手掛ける伊藤和典で、構想は5年から6年。原作ではないが、浜崎達也により携帯小説「絶対少年~神隠しの秋~穴森」が携帯電話に毎日無料配信されたほか、電撃文庫(メディアワークス刊)よりオリジナルのノベライズが、田菜(たな)編が2005年8月10日、第2巻の横浜編が12月10日に発売された。ノベライズの作者浜崎達也は後半・横浜編で脚本(14、17、19、22、23話。19、22話は共同脚本)にも参加している。伊藤和典は三部作で企画を考えたといい、第三部は、もしあるなら劇場版でと発言している。しかし放送はNHK-BSでのみ、DVDも大きなヒットをしたとは言えない、など、作品の知名度は低いままであり、また 第三部製作に関するアナウンス等も(2006年現在)ない。
前半と後半で間に二年が経過、舞台も変わり、雰囲気もキャラもほとんど一新する。前半・田菜編が、「展開が遅い・退屈」という批判はあったものの田舎の雰囲気やキャラクターの個性などが好評だったのに比べ、後半・横浜編は、「前半のキャラの多くが切り捨てられたような扱い」「後半から登場するキャラに魅力がない」という批判の声もあり、評価が高いとは言えない。ただし、人間の嫌な面や弱い面などの自然さをキャラクターに持たせることに成功している、と好意的に解釈する評価も存在する。(制作者は「田菜編あってこその横浜編であり、2部構成になっている事に意味はある。最後まで観てもらえると、2部構成になっている意味も含めて、分かってもらえる何かがあるんじゃないかな」と語っている)
登場人物たちの人格描写や演技などの現実らしさは、後編のみならず全編に共通した、この作品の特色と言える。他にも、直接描写ではない微妙にエロチックな作画や、意図的な抑えた色調の美術の中に、同じく抑え目の色調の萌えキャラを配置し、そこに歌詞の無いコーラスを多用したBGMが流れるような独特の雰囲気作りなども、特色と言える。
[編集] あらすじ
自分がこれから何をしたいのか見出せず、不登校の生活が続く少年・逢沢歩。母親に勧められた歩は、離婚した父親の住む町へと行き、父親のもとで一夏を過ごすことになる。進んで同意したわけではなかったが、母親から交換条件としてマウンテンバイクを買ってやるとまで言われれば、行かないと言える積極的な理由もない歩だった。やって来た田菜は、山と水田と民家がポツポツとある小さな盆地。母には小さい頃一度来たことがあると言われたが、その記憶のない歩には、今までいた場所と何も変わらない、何もない場所にしか思えなかった。だが、それはとんでもない間違いだった……。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
[編集] 田菜編
- 逢沢歩(あいざわ あゆむ) - 声:豊永利行(1~12話に登場)
- 田菜の父のもとでひと夏を過ごすためにやって来た、不登校の無口な中学生。積極的に人と関わりたいと思うタイプではなく、友達もいない。いつもマウンテンバイクで移動する。背は小さめで、美紀の姉の美佳には初対面時「なかなか可愛いじゃん」と言われている。謎の子供わっくん、そしてどっしるとしっしんの二体のマテリアルフェアリーと出会い、不思議な経験をすることになる。
- 深山美紀(みやま みき) - 声:三橋加奈子(1~12話に登場。横浜編では16、18~20、26話に登場)
- 地元田菜の中学生。深山三姉妹の次女。マイペースで余裕ある性格。ちょっと歩が気になっているらしい。家は深山商店という酒屋で、ときどき配達や店番もしている。三姉妹そろって毎年地元の猫おどりに参加しており、仮装用の猫衣装を作っている。
- 深山美玖(みやま みく) - 声:斎藤千和(1~2、4~12話に登場)
- 深山三姉妹の末妹。小学生。まだ小さいくせに生意気で、人を見下すような妙に年かさな口調。いつもリバーシブルのカエルのぬいぐるみを抱えている。実は一度神隠しにあったことがあるらしく、不思議な感覚と知識の持ち主。
- 阪倉亮介(さかくら りょうすけ) - 声:斎藤恭央(現・桜塚やっくん。1~12話に登場。横浜編では22話に台詞のみ登場)
- 美紀と同じ田菜の中学生で、幼馴染み。謎の老三毛猫〝オカカ婆〟を、伝説の存在かつおのれのライバルとして追い続けている。最初は歩を「ボク」と呼んでからかい気味に扱う。いつもスクーターで移動している。
- 海野潮音(うんの しおね) - 声:清水愛(1~12話に登場)
- 美紀たちと同じ田菜の中学生。東京から田菜の新興別荘地エメラルドランドに引っ越して来た〝別荘組〟。田菜に自分の居場所をみつけられないでいる。自意識過剰かつ自分勝手な、ネガティブ・感情的になりやすい少女。なにかにつけ空回り気味。鏑木拓馬のことが好きで、美紀を拓馬を巡るライバル視しているが、これもひとり相撲気味。
- 鏑木拓馬(かぶらき たくま) - 声:加瀬康之(2、3~12話に登場)
- 美紀たちの幼馴染みで中学生。優等生タイプのクールなお坊ちゃん。潮音や美紀との関係をどうすべきか戸惑っている。
- わっくん - 声:竹内順子
- 山の上の川べりでいつもひとりで遊んでいる、ポンチョ姿の小さな男の子。歩をあむと呼び、「ずっと待ってたし」と言って、いっしょに遊んでくれるよう懇願する。無邪気で可愛らしいが、どっしるとしっしんら大勢のマテリアルフェアリーを周りに漂わせ、彼らと通じ合っている、謎の子供。
- 鈴木平五郎(すずき へいごろう) - 声:宝亀克寿
- 山道の途中にある〝月読天文台〟と自称する小屋に住んでいる老人。田菜という不思議な土地を独自に観察しており、歩に「世界の皮膜が薄くなる」という言葉を告げる。
- 藤堂麻子(とうどう あさこ) - 声:水野理紗(横浜編では19話に登場)
- 一軒だけあるコンビニ〝たなや〟の、雰囲気ある美人店主。ときおりオカカ婆に餌をやっている。田菜を離れていた〝空白の十年間〟があるらしい。
- 須河原晶(すかわら あきら) - 声:松本美和
- 地元39CTV(サンキュー ケーブルテレビ)の名物レポーター。不思議な発光体事件に対して、田舎の小ローカル局の社員に過ぎない自分の閉塞感を打ち破り、ひいては、世界がより開けたものであって欲しいという自らの希望を証明してくれる可能性を感じ、ネタとして追い始める。身分はローカルでも、若いマスコミ人らしく、野心と好奇心旺盛。ただその分、歩たち事件の関係者からは敬遠されがち。
- 深山美佳(みやま みか) - 声:鈴木真仁(10~12話に登場)※10は台詞のみ
- 深山三姉妹の長女。今年も姉妹で猫おどりに出場するため、田菜に帰省して来る。
- 稀代秋之(きしろ あきゆき) - 声:浜田賢二
- 歩がまだ幼い頃に母と離婚した、歩の父親。田菜で動物病院を営んでいる。少し距離を保ちながら歩を見守っている。
- 逢沢淳子(あいざわ じゅんこ) - 声:山像かおり
- 歩を田菜に送り出した、歩の母。出演は電話の向こうのみ。
- 堂丸史郎(どうまる しろう) - 声:西前忠久
- 39CTVのディレクター兼カメラマン。須河原の先輩で直接の上司。熊のようなヒゲ男。若い須河原をときおりたしなめつつも見守り、協力する。
- オカカ婆(おかかばばあ) - 声:斎藤恭央(予告編)
- 謎多き片耳の老三毛猫。阪倉亮介は「小さい頃、オカカ婆が河童と戦っていたのを見た」という。予告編では、もののわかった婆さんという感じで喋る。
- タルト - 声:清水愛(予告編)
- 潮音のお座敷犬のチワワ。予告編では、可愛さを一身に背負ったアイドル(自称)として喋りまくる。
- ロク - 声:宝亀克寿(予告編)
- 平五郎が飼っている、麦藁帽子をかぶった人懐こいラブラドール・レトリバー。予告編では、ボケ役。
- これら三匹の動物が、番組の(まったく予告編になっていない)予告編を全話に渡ってコミカルに演じた。声はいずれも、彼らの飼い主か縁故のあるキャラの声優が演じている。
- 御子柴さん(みこしば) - 声:なし
- コンビニ〝たなや〟の店員で、田菜の噂の中心地。美玖が神隠しにあったという説も、歩の滞在が田菜で知れ渡ったのも、御子柴さん情報である。以前オカカ婆の飼い主だったという噂まである。ただし現在旅行中で、登場人物たちの口から頻繁に名前はあがるものの、本人は一度も登場しない。弟は携帯小説『絶対少年~神隠しの秋~穴森』の主人公・御子柴千里人。
[編集] 横浜編
- 谷川希紗 (たにがわ きさ) - 声:小林晃子(13~22、24~26話に登場)
- 不登校の無口な女子高生。歩以上に対人関係を避けたがる少女。延々ひとりで街を歩き続けたり、がらくた製の自作オブジェで自分の部屋を埋め尽くしたり、一年後の自分宛てに一日一通メールを送信したりする日々を送っている。長髪・長身でいつも黒いロングワンピース姿。偶然マテリアルイーヴルを拾って飼い始め、それに〝ブンちゃん〟と名付ける。そしてブンちゃんは、大切な友人として、希紗の心の支えになってゆくのだが……。
- 声の小林晃子いわく、監督から「いままでにいないくらい、一番暗い主人公を目指しましょう」と言われたというキャラ。小林も、少なくとも前編の歩にその点で負けないようにと思って演じたとのこと。(衛星アニメ劇場出演時のインタビュー)
- 大和理絵子 (やまと りえこ) - 声:佐土原智子(13~26話に登場)
- 希紗の幼馴染みで友人の女子高生。携帯等の通称〝りえぞー〟。真面目な優等生・いい子タイプとして生きているが、そのせいで敬遠されることもある。周囲に見放され気味の希紗にひとりだけ構い続け、逆に当人からはうざがられているのも、その一例。偶然、希紗と前後してマテリアルフェアリーを目撃し、事件に関わってゆく。小早川成基が好きで、成基が希紗を気遣う様子に嫉妬する。親切や善意を相手に押し売りしていることに気付かず、自分の好意や努力が報われない、とやがていらだちはじめ、〝いい子〟を棄てて感情的な面を見せるようになってゆく。
- 横浜編での視聴者のストレスと不満の右代表。情緒的で一貫しないその行動や人格描写は、ある意味では、アニメのテンプレ的ではない生々しさとも言える。それは理絵子だけではなく「絶対少年」の人物の多くに共通する描かれ方である。
- 真壁正樹 (まかべ まさき) - 声:甲斐田ゆき(14~22、24~26話に登場)
- 希紗たちの同級生の、小柄な男子高校生。携帯等の通称〝マッキー〟。無口ではないが、気弱でコミュニケーション下手。いつも、ひとりで携帯ゲームで遊んでいるか、メールをチェックしている。理絵子に片思いしているが、理絵子からは、好き嫌い以前に、つきまといや連メールなど、そのいじいじした態度と無神経さにイラつかれている。理絵子が発光体の目撃をほのめかしたことと、希紗の〝ブンちゃん〟を目撃したことで、事件に関わってゆくことになる。
- 横浜編の視聴者のストレスと不満の左代表。そのかわり、(理絵子や他の少年少女たちもそうだが)クライマックスにかけて成長と変化を見せてゆくキャラでもある。
- 小早川成基 (こばやかわ しげき) - 声:櫻井孝宏(14~22、24~26話に登場)
- 希紗たちの幼馴染みで同級生の、大柄な男子高校生。希紗と同じく学校にはほとんど出ないが、それは、真剣にプロを目指して将棋を指す奨励会員だからである。理絵子をはじめほとんどの相手に対してそっけない態度をとるが、希紗に対してだけは、その弱さを感じ取って温かく見守っている。希紗が初めて〝ブンちゃん〟を自分から見せた相手。だが中盤ある事件で希紗を傷付けた責任を感じ、希紗との間にも距離ができてしまう。
- 羽鳥次郎 (はとりじろう) - 声:郷田ほづみ
- 偶然、理絵子といっしょに光(マテリアルフェアリー)を目撃した、浮浪者兼画家。その場の壁に〝Trust Yourself〟と記した大きなアートを残した男。その後理絵子と再会してふたりの体験したことについて語り合い、年の離れた友人になる。実は、田菜編のある人物と旧知の間柄でもある。
- 逢沢歩(あいざわ あゆむ) - 声:豊永利行(16、18~20、22、23~26話に登場)※23話は台詞なし。
- 田菜の事件から二年後の、田菜編主人公。横浜で母と暮らしている。田菜で体験したことやマテリアルフェアリー等の存在の意味について考え続けている。ある出来事のあと、再会や新たな出逢いを通じて横浜の事件にも深く入り込んでゆく。田菜のある人物とは恋人関係に。
- 深山美佳(みやま みか) - 声:鈴木真仁
- 田菜編の深山三姉妹の長女。横浜で働いている。横浜編では、悩んでいる真樹とちょっとした知り合いになる。
- 須河原晶(すかわら あきら) - 声:松本美和)(14話~26話に登場)
- 39CTVを退社してフリーになり、二年前田菜で起きた大事件を一冊の本にまとめ、発光体をマテリアルフェアリーと命名した。世間にはほとんど知られていないままのマテリアルフェアリーの存在を、相変わらず野心を持って取材し続けている。ただ、物事を自分の規準で決め付けがち。横浜の子供たちの間で不思議な光の目撃が噂になっていることを知り、横浜にやって来た。やがて、真樹の協力を取りつける。
- 土岐宮はな(ときみや はな) - 声:渡辺美佐
- 街角の小さな洋食屋〝ときみや〟の店主のお婆さん。理絵子はときみやのバイト店員、成基は常連客、須河原は横浜での拠点をときみやに定めた下宿人。他にも数名が、ときみやと縁がある。ときおり、若い彼らに、常識に囚われずに物事や自分をみつめ直すことを、とうとうと説く。
- オカカ婆(おかかばばあ)
- 二年経って老い衰えたが、ある人物にメッセージを伝えるため、最後の力を振り絞って田菜から横浜へとやって来る。
[編集] 作中用語
- マテリアルフェアリー
- 自分の意志で空中をふらふらと飛ぶ、バレーボール大くらいの発光体。暖色系の色をしている。近づくと、不思議な形のオブジェのような、それぞれの真の姿を現わす。いつでも誰にでも見えるわけではなく、見えない人には見えない。最初見えなかった人にしだいに見え始めることもあるし、全ての人に見えるようになることもある。子供が比較的目撃しやすい。カメラなどの撮影機械では、基本的に記録できない。動物には見えており、その瞳に映った像でならば、人間や機械にも確認できる。そしてその存在と行動には、なんらかの理由や意味があるように見える。どっしる・しっしん・ポーちゃんが属する。
- マテリアルイーヴル
- マテリアルフェアリーとほぼ同じ様な発光体で、寒色系の色。フェアリー・イーヴルともに名づけたのは須河原晶で、「イーヴル」が悪をあらわすことから、この名前に批判もある様子。ブンちゃんが属する。本来のサイズとは著しく異なるものも存在する。
- 猫おどり
以上で、作品の核心的な内容についての記述は終わりです。
[編集] 舞台
物語の舞台は、前半が伊豆の片田舎の田菜(たな)、後半が横浜となっている。
田菜は静岡県函南町の丹那盆地(たんな)がモデルであり、風景や、丹那の歴史・伝承に脚色を加えた上で採用されている。
横浜も、谷川希紗役の小林晃子が「ハマッ子なのでびっくりした」と述べたほど、現実の風景をもとに描かれている。(上記のBS出演時インタビューより)
ただしどちらも、位置関係などは現実と違っている場合がある。
一例として、田菜の平五郎の「月読天文台」は、名前は函南町内の「月光天文台」、外形は丹那内に実在する建造物を、それぞれモデルにしていると思われる。
(田菜の別荘地エメラルドランドのモデルは、別荘地エメラルドタウンと南箱根ダイヤランド。余談だが、南箱根ダイヤランドは、小説「リング」の冒頭で主人公が呪いのビデオを見た別荘地のモデルでもある)
[編集] スタッフ
- 企画:関孝夫、加藤智、真木太郎
- 原作:「絶対少年」(伊藤和典、亜細亜堂、トイズワークス、総合ビジョン、ジェンコ)
- 監督:望月智充
- シリーズ構成:伊藤和典
- 脚本:伊藤和典、川崎美羽、浜崎達也
- オリジナルキャラクターデザイン:戸部淑
- 造形デザイン:佐藤眞人
- キャラクターデザイン・総作画監督:関根昌之
- 美術監督:針生勝文
- 美術設定:大野広司
- 色彩設定:一瀬美代子
- 撮影監督:岸克芳
- 編集:西山茂
- 音響監督:郷田ほづみ
- 音響制作:神南スタジオ
- 効果:佐々木純一(アニメサウンドプロダクション)
- オープニングアニメーション:藤森雅也
- エンディングアニメーション:木村隆一、沖田貢靖
- 音楽:七瀬光
- 音楽制作:Mellow Head
- 音楽プロデューサー:井上俊次
- プロデューサー:近藤栄三、森元浩二、伊藤大輔、森尻和明、岡村雅裕
- 制作:ジェンコ
- アニメーション制作:亜細亜堂
- 制作協力:銀画屋(1~26話)、アートランド(3・8・13・21・25話)マジックバス(4・9・14・20話)スタジオ九魔(5・10・16・22話)
- 製作:絶対少年プロジェクト
[編集] 主題歌
[編集] 放送リスト
- 憂鬱で奇妙な夏の始まり
- 月読天文台とオカカ婆
- 名物アナウンサーがやってきた
- 光誘う樹木の宮
- 約束の重さと夢の軽さ
- 世界の被膜が薄くなる
- 三度目の約束の夜
- 伝承と記憶の狭間で
- いつだって優先順位の問題
- 雨の中に錯綜する想い
- 泣き出しそうな田菜へ走れ
- 猫おどりの空に舞う
- 谷川希紗と見慣れぬ存在
- 拮抗する二つの力
- アーバンフォークロア
- 目に見えない巨大な何か
- それは関与できない問題
- 十七歳の出会いと絶望
- 翼の生えた魚
- マテリアルフェアリー
- いい子でいることの意味
- 消えたものと生まれるもの
- 幸せを呼ぶ闇の光
- 彼女たちの小さな冒険
- 世界の被膜が穴だらけ
- 頼りなく豊かな冬の終わり