荒町駅 (宮城県)
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荒町駅(あらまちえき)は、宮城県栗原市若柳にあったくりはら田園鉄道くりはら田園鉄道線の駅。2007年、路線の廃止に伴い廃駅となった。
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[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線のみを有する地上駅。線路はカーブしながらほぼ東西に走っており、ホームがその北側に添えられていた。ホームの石越方の端は緩やかな坂となっており、これを使って駅に出入りをした。駅の石越方に遮断機・警報機つきの踏切があり、線路を越えて南側に行くことが可能であった。
開業当初からの無人駅で駅舎は設けられなかった。ホームの中ほどに小さな木造の待合所があり、内部に作り付けの長椅子があった。
[編集] 駅周辺
駅の周辺には田園風景が広がるが、駅の南東に荒町の集落が広がるほか、駅近くから北西の県道沿いにかけて大袋の集落があり、人家は少なくない。
駅から南へ100メートルほど行くと石越駅付近からくりはら田園鉄道に並行する道に突き当たる。突き当たりに荒町集落センターがあるので、この道から荒町駅に行く際の目印になる。
[編集] 歴史
このあたりの線路は栗原軌道の手により1921年(大正10年)に開業しているが、当初この駅は設置されていなかった。栗原軌道はその後社名を栗原鉄道に改め、電化後の1953年(昭和28年)にこの駅が設置された。
- 1953年(昭和28年)5月15日 - 栗原鉄道の駅として開業。
- 1955年(昭和30年)11月29日 - 栗原鉄道が栗原電鉄に改称となる。
- 1995年(平成7年)4月1日 - 栗原電鉄がくりはら田園鉄道に改称となる。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 廃止。