石越駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
石越駅(いしこしえき)は、宮城県登米市石越町南郷にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅である。東北本線はこの駅を境に、管轄が仙台支社と盛岡支社とに分かれているが、この駅は仙台支社の管轄となっている。2007年までは、くりはら田園鉄道が当駅から出ていた。
目次 |
[編集] 駅構造
2面3線のホームを有する地上駅。駅舎は南北に走る線路の西側におかれ、出入口はこの一箇所。木造一階建ての小さな駅舎である。自動券売機・みどりの窓口設置駅。また、改札内に汲み取り式便所が置かれている。社員配置駅(営業時間 7:00~18:10)。助役配置もある。小牛田駅管理。
くりはら田園鉄道の駅は東日本旅客鉄道の駅とは小さな駅前広場をはさんで北西に位置した。くりはら田園鉄道の駅は単式ホーム1面1線を有する地上駅であり、駅舎は木造一階建てであった。くりはら田園鉄道の駅は末期には無人駅となっていて、定期券等の発売が近くの理髪店カナザワに委託されていた。なお、くりはら田園鉄道に関しても、汲み取り式便所が改札内に設置されていた。
くりはら田園鉄道の廃止時には両社の線路は繋がっていなかったが、かつて両路線は連絡し、栗原電鉄と国鉄との間で貨車の授受が行われていた。また、栗原電鉄の最盛期には、仙台から栗原電鉄線へ直通列車が運行されたこともある。
[編集] 利用状況
2005年度の乗車人員は1日平均454人である。
[編集] 駅周辺
駅前が宮城県道・岩手県道184号石越停車場白崖線の起点で、西にまっすぐ道が通る。最初の信号で主要地方道の宮城県道4号中田栗駒線に合流する。県道4号は西には県道184号の延長としてまっすぐ伸びるが、反対方向にはまず南に曲がる迂回路をとり、駅の南にある石越跨線橋で東北本線を越え、東に向かう。石越駅のホームは南に向けて長く、跨線橋の下をくぐる。
周辺市街は駅舎がある西に、県道4号沿いに伸びており、若柳駅のあたりまで商店、工場、住宅が続く。駅の東側も住宅地だが、すぐに農村地帯となる。
[編集] 歴史
- 1890年(明治23年)4月16日 日本鉄道(現在の東北本線)の駅として開業。
- 1921年(大正10年)12月20日 栗原軌道(現在のくりはら田園鉄道)が開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2001年(平成13年)4月1日 くりはら田園鉄道石越駅無人化。
- 2007年(平成19年)4月1日 くりはら田園鉄道石越駅廃止。