落語天女おゆい
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落語天女おゆい(らくごてんにょおゆい)は2006年1月から3月に放送されたテレビアニメ作品である。全12話。現代に暮らす普通の少女たちが江戸時代にタイムスリップし、天女となって妖魔・妖怪と戦う、という物語となっている。
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[編集] 概要
落語の要素を全面的に取り入れた構成になっており、原作を桂歌丸の弟子であり、ゲームやアニメに精通している事で知られる桂歌若が担当、落語芸術協会が制作協力として参加する(本作品は同協会の75周年記念企画でもある)。また作中には桂歌丸・富士子夫妻が登場する他、三遊亭小遊三も作中で落語を演じており、他にも落語芸術協会所属の落語家が数名出演している。
なお、「サンデーGX」上において、アニメ本編の続編かつ舞台設定を現代中心にしたコミック版「落語天女おゆい~月島唯・現代篇~」が連載された。作画はいけだたかし。また、原作者である桂歌若による、アニメ本編のプレストーリーとなる小説「落語天女おゆい―落語研究会復活編」も刊行されている。
2006年5月28日の笑点で、三遊亭小遊三がDVD発売を告知していた。
[編集] あらすじ
現代に住む少女、月島唯。落語が好きで理想の男性は桂歌丸という江戸っ子娘。そんな彼女がある日突然目の前に現れた宝珠によって幕末の江戸へと召還されてしまう。
幕末当時、江戸や京では妖魔や妖怪が跋扈しており、邪なるものが世を支配せんと狙っていた。そうした悪に対し天女たちや実在の人物たちが戦っていたのである。
そして、唯は宝珠の力によって天女として覚醒、言葉を武器として戦う「落語天女」になる。そして唯と同じく現代からやって来た飛鳥山雅、谷中妙、小石川鈴、千石涼、内藤晶の5人も天女として、唯とともに戦うのであった。
[編集] キャラクター&キャスト
- 月島唯(言霊天女(落語天女)):後藤沙緒里
- 飛鳥山雅(言霊天女(落語天女)):小島幸子
- 5月8日生まれ。O型。飛鳥山財閥の令嬢。庶民の暮らしを知る為に日本橋学園に入学。世間知らずのお嬢様故か、生活力はゼロ。しかし江戸時代にタイムスリップ後は、持ち前の負けず嫌いな性格を如何なく発揮し、気丈に生き抜く。唯に対しては並々ならぬライバル心を燃やしているが、それは内に秘める友情の表れでもあった。
- 谷中妙(神楽天女):沢城みゆき
- 12月4日生まれ。A型。アイドル的存在の天然ボケで眼鏡ッ娘。政治家を父に持ち、人の表裏を見てきた影響か、どうしても人に心を開けなかった。特に唯に対してはその笑顔に裏があると見ており、反感を感じていた。しかし、江戸の長屋での生活を通じて人とのふれあいの重要性を学び、外向的な性格になった。現代に帰ってからは、生徒会長になったりしており、6人の天女の中では最も人間として成長したとの評価もある。
- 小石川鈴(計略天女):清水愛
- 300のIQを持つ江戸おたくの天才少女。
- 千石涼(剣客天女):小林ゆう
- クールな美少女剣士。マスコミから注目されているが、当の本人はそれを意に介さない。時代劇ファンで、自分の部屋には好きな時代劇俳優のポスターを貼っている。
- 内藤晶(機巧(からくり)天女):野田順子
- 鈴の相棒で発明とバイク好きな姉御。
- 近代落語の祖。幕末期における天女達の元締め役。江戸っ子ならではの粗忽さはあるものの、時には厳しく時には思いやりながら天女達を導く。
- みんなの相談役で良き理解者。
- 新撰組鬼の副長。京都が占領されるまで、左京率いる妖魔と戦っていた。自分の剣に頼りすぎる涼に対し助言をし、別れ際には自らが会得し得なかった『活人剣』を託す。
- 小塚原左京:真殿光昭
- 妖魔を率いる悪党のボス。京都を占領した後に江戸に攻め入る。
- 小塚原右京:石田彰
- 悪党のボスの弟。表の顔は歌舞伎役者。妖魔を召還して天女を倒し、江戸を征服せんと企む。コミック版では、闇の世界に封印された兄を助け出そうとする。
- ポン太:小島めぐみ
- 鈴のお友達で相談役で良き理解者。
- お銀:富沢美智恵
- 先代の落語天女。
- 桂歌丸:桂歌丸
- 落語界の鉄人。「芸は人なり」をモットーとしている。富士子夫人には頭が上がらず、唯の弟子入りも夫人のひと言で渋々受け入れた。続編のコミック版では、現代に戻って来た天女達の元締めとなる。
- 小遊三:三遊亭小遊三
- 歌丸の古馴染み。学園祭の高座で全く笑わない聴衆を前に苦戦する唯を見かね、自ら落語を披露する。
- 葛西哲治※コミック版のみ登場
- 幼馴染の唯に好意を抱いているが、当の唯はそれに気付いていない。
[編集] スタッフ
- 原作:桂歌若
- 監督:高本宣弘
- プロデューサー:小倉尊行・日高功・中林太・宇都貴博・三原浩樹
- シリーズ構成:頼経康史
- キャラクター原案:堀越和音
- キャラクターデザイン・総作画監督:大島美和
- 美術監督:宮野隆
- 撮影監督:沢直人
- 音楽:市川淳
- 漫画:いけだたかし(小学館『サンデーGX』連載、GXコミックス刊)
- ノベライズ:桂歌若(学習研究社メガミ文庫刊)
- アニメーション制作:ティー・エヌ・ケー
- 協力:落語芸術協会
- 製作:落語天女製作委員会(東芝エンタテインメント・スリーファットサムライ/ソルブレイド・アミューズソフトエンタテインメント・マウスプロモーション・ティー・エヌ・ケー)
- 主題歌
- オープニング曲:「サクラサク」
- (作詞・作曲・編曲・歌:Little Non)
- エンディング曲:「花吹雪・恋吹雪」
- (作詞:下地亜記子 作曲:杜奏太朗 編曲:野中雄一 歌:鹿島ひろ美)
[編集] 放送局
テレビ埼玉・テレビ神奈川・千葉テレビ放送・メ~テレ・サンテレビジョン/アニメシアターX(AT-X、2006年2月から)
[編集] インターネットラジオ
- TE-A roomにて『小島幸子と小林ゆうの日本橋天女放送局』が配信されていた。パーソナリティは飛鳥山雅役の小島幸子と千石涼役の小林ゆうが担当。
[編集] Tips
第9話中に三遊亭圓朝の「江戸の結界は五不動の力で保たれている」というセリフがあるが、五色不動にあるように江戸時代に五色不動、又は、五不動という言葉があったとは考えにくい。目黄不動、目青不動に関しては明治以前にはそういう名称の不動があったかどうかも怪しい。
[編集] 外部サイト
サンテレビ・チバテレビ 月曜26:10枠 | ||
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