藤枝梅安
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藤枝 梅安(ふじえだ ばいあん)は、池波正太郎の小説「仕掛人・藤枝梅安」シリーズの主人公。
世の不条理に恨み辛みをもつ者たちのため、この世にあっては毒となる人物を、金をもらって殺す裏稼業を営む。
本作品のシリーズでは、殺しを「仕掛け」、それを行う者を「仕掛人」と呼んでいる。梅安は針師(鍼灸医)であるため、やはり殺しにも針を使うことが多いが、短刀、毒薬なども使うことがある。ちなみに、殺しの際に使用する針は治療用のものよりも太いという設定。
梅安は明和元年に駿河の藤枝宿(静岡県藤枝市)に生まれたが捨てられ、旅籠で下働きをしていたところを、針医者の津山悦堂(つやまえつどう)に拾われた(寛政11年で35歳)。住所は江戸・品川台町の雉子の宮の近く。普段は腕のいい鍼医者として暮らしている。
六尺(180cm)ほどの大男だが、両目はドングリのように小さい。額は大きく張り出して無骨な印象がある。
松竹、東宝により映画化、テレビドラマ化され、緒形拳、田宮二郎、小林桂樹、萬屋錦之介、渡辺謙といった名優が梅安を演じた。なお、岸谷五朗主演でフジテレビ系列にて13年振りにドラマ化された。現在さいとう・たかをによる漫画版が連載中。
[編集] 登場作品の一覧
- 殺しの四人
- 梅安蟻地獄
- 梅安最合傘
- 梅安針供養
- 梅安乱れ雲
- 梅安影法師
- 梅安冬時雨