逓信総合博物館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
逓信総合博物館(ていしんそうごうはくぶつかん)は、東京都千代田区に所在する博物館。日本郵政公社の組織であり「日本唯一の情報通信関係の総合博物館」を標榜している。愛称は、「ていぱーく」。
目次 |
[編集] 沿革
1902年に万国郵便連合(UPU)加盟25周年を記念して開館した郵便博物館を前身とし、1964年に郵政省、日本電信電話公社、国際電信電話(KDD)、日本放送協会(NHK)の4機関の共同運営施設として発足した。 2001年9月にKDDI(旧KDD)が運営から離脱したため、現在は日本郵政公社、東日本電信電話(NTT東日本)、日本放送協会(NHK)の3機関により共同運営されている。
[編集] 概要
郵便や切手などの郵政部門、電話やインターネットなどの電気通信部門、ラジオやテレビなどの放送部門の3事業について、資料の収集・保存、展示、調査研究等がなされている。
電電公社の運営していた電気通信科学館が民営化に伴い閉館した際には、その所蔵品を引き受けた(電気通信科学館の建物は現在NTTデータ大手町ビルとなっている)。
常設展示は、日本郵政公社が運営する「デジタルパーク郵政館」、NTT東日本が運営する「情報通信館」、NHKが運営する「NHK放送館」の3部構成となっている。また、春休みや夏休み、ゴールデンウィークなどを利用して特別展示が、期間限定で開催される。
運営業務の一部は、財団法人逓信協会に委託されている。
なお、逓信総合博物館(展示場フロアは3階まで)が入っている逓信ビルには、日本電信電話株式会社(NTT・持株会社)、NTT東日本が入居しているほか、以前は日本郵政公社東京支社、総務省関東総合通信局が入居していた。これらの組織はすべて旧逓信省を前身とする機関であり、往時の逓信省の所管していた業務の幅広さを偲ばせる。
[編集] 指定文化財
所蔵品のうち、以下のものが国の重要文化財に指定されている。
- エレキテル 平賀家伝来
- エンボッシング・モールス電信機 2台
- ブレゲ指字電信機 4台 フランス製
[編集] 利用案内
- 開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
- 休館日:月曜日(祝日・振替休日の時は翌火曜日が休館日)
- 入館料:大人110円、小・中・高校生50円(小中高校生は日・祝日無料)