鈴木大地
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男子 競泳 | ||
金 | 1988 | 男子 100m背泳ぎ |
鈴木大地(すずき だいち、1967年3月10日 - )は、千葉県習志野市出身の水泳選手。1988年ソウルオリンピック100m背泳ぎ金メダリスト。バサロ泳法で有名な選手である。医学博士(順天堂大学)。
鈴木大地のバサロは21回キックであったが、決勝では27回キックしている。また、弧を描かずに水面すれすれをリカバリーしてゴールタッチした。世界記録保持者のアメリカのデビッド・バーコフを0.13秒差で破り、金メダルを獲得した。 日本の競泳界では16年ぶりの金メダル獲得の快挙となり、日本の水泳を一気にメジャースポーツに引き上げた。
船橋市立船橋高等学校、順天堂大学を卒業後、順天堂大学大学院に進学。現在は、順天堂大学助教授(医学博士)としてスポーツ医科学の研究に取り組む傍ら、同水泳部監督を務めるだけでなく、日本オリンピック委員会アスリート委員会委員、日本水泳連盟競泳委員会委員、世界オリンピアン協会(WOA)理事、日本アンチドーピング機構理事である。
オリンピックや世界水泳選手権などで解説者、講演者、執筆者として、また水泳教室での指導者として、高い評価を得、安定した人気を博している。さらに、その見聞の広さから最近はTV出演なども水泳やスポーツのみならず、広範囲に及び、幅広い分野での活動が期待されている。著書に『スイミング入門』(大泉書店)、白石安男らと共著の『保健衛生と健康スポーツ科学』(篠原出版新社)他。
[編集] 経歴
- 1967年 3月10日生まれ
- 1984年 ロサンゼルスオリンピック出場。100m背泳ぎ11位、200m背泳ぎ16位、400mメドレーリレーは決勝で失格。
- 1986年 アジア大会では100m背泳ぎ、400mメドレーリレーで金メダルを獲得。
- 1987年 ザグレブ・ユニバーシアード大会 100m背泳ぎ、200m背泳ぎで金メダル獲得。
- 1988年 ソウルオリンピック 100m背泳ぎで日本競泳陣16年ぶりの金メダル(55秒05)。200m背泳ぎ15位、400mメドレーリレー5位入賞。
- 同年、日本スポーツ大賞など多くの賞を受賞する。
- 現役引退後、コロラド大学ボウルダー校にて客員研究員。その後、ハーバード大学水泳部のゲストコーチ(日本オリンピック委員会派遣)を務めるなどし、米国に長期駐在。米国その他海外に向けて積極的に活動範囲を広げ、見聞を広める。
- 2000年 3月、日本に帰国。同年、母校である順天堂大学講師および同大学の水泳部監督を務める。
- 2006年 順天堂大学助教授に就任。
- 同年 ジャパンオープンウォータースイムに監督として来場した。順天堂大の東翔が優勝したことにより、自身初日本一の監督となった。
- 2007年 順天堂大学より健康関連イベント参加者の生活習慣と健康状態に関する研究をテーマにした分析で博士号取得。
[編集] エピソード
[編集] 外部リンク
- daichi55(鈴木大地の公式ブログ)
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