阿久根駅
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阿久根駅(あくねえき)は、鹿児島県阿久根市栄町に所在する肥薩おれんじ鉄道線の駅である。阿久根市の中心駅で乗降客が多い。
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[編集] 駅構造
- 相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で1番のりばと2番のりばが向かい合って存在している。
- 駅舎は昭和24年に竣功した木造の物であるが正面が改装されている。
- 有人駅だが営業時間は平日の7:20~17:20で時間外、土日祝日は無人である。JRの駅であった頃はみどりの窓口も設置されていた。
- 駅舎内には居酒屋が営業している。駅前には市営の無料駐車場、市が設置した無料駐輪場も有る。
- ホームには市民グループが設置した花の植えてあるプランターが並べられておりホームを彩っている。
- 現在は使われていない終点となっている2線が1番のりばの裏に有るが、これはかつて貨物ホームだった名残である。
ホームには特急「つばめ」の号車案内が残っている
[編集] 駅周辺
海沿いに広がる阿久根の市街地の北東の端に位置しており阿久根市内の様々なスポットに近い。阿久根温泉や阿久根大島等の観光地も控えている。
- 阿久根市役所
- 鹿児島県立阿久根高等学校
- 阿久根市立阿久根小学校
- 阿久根郵便局
- 阿久根警察署
- 阿久根駅前交番
- 鹿児島県立阿久根農業高等学校
- 鹿児島県立鶴翔高等学校
- 国道3号線
- 国道499号線
- 阿久根大島
- 阿久根温泉
- 阿久根駅周辺地図(マピオン)
[編集] 歴史
- 1922年10月15日 - 開業。
- 1987年4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道の駅となる。
- 2004年3月13日 - 九州新幹線開業に伴い九州旅客鉄道から移管され肥薩おれんじ鉄道の駅となる。
[編集] 新幹線の谷間の駅
本駅は日本国有鉄道・九州旅客鉄道時代には特急「つばめ」や寝台特急「なは」が停車する等比較的大きな駅であった。転換後でも肥薩おれんじ鉄道として主要駅の一つであり、土日祝日のみであるものの快速列車、"観光快速"「潮彩」と「海風」がこの駅に停車するとは言え、転換前の発着列車の半数以上が特急列車であった事から列車本数は激減した状態になり阿久根市内からの鉄道での交通の便は圧倒的に低下し、更に駅前の商業にも大きな打撃を与えている。似た様な例として、長野新幹線の開業により新幹線の駅が佐久平駅に移り、信越本線時代には特急「あさま」が止まっていたにも関わらず信越本線のしなの鉄道への転換後は普通列車のみの停車となった小諸駅等が有る。こう言った事例が起こると言うのが整備新幹線計画最大の問題点であると指摘する人もいる。