阿賀野型軽巡洋艦
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阿賀野型軽巡洋艦(あがのがたけいじゅんようかん)は大日本帝国海軍の軽巡洋艦。同型艦は4隻。
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[編集] 概要
球磨型から始まる5,500t型の軽巡洋艦を水雷戦隊の旗艦としていた日本海軍は、列強との建艦競争によって発達した造船技術とそれに伴なう兵装の強大化に後押しされ、軽巡洋艦の大型化を模索し始めた。昭和十四年度の第四次補充計画に基づき大薗大輔造船官によって設計されたのが本艦型である。
[編集] 能力
当時、日本の水雷戦隊の旗艦は軽巡洋艦が務めており、続々と就役する高速・大型の駆逐艦を率いて敵艦隊と水上戦闘を行う為に十分な洋上性能、兵装が求められた。
主砲は敵艦船の砲の大型化に合わせ50口径四一式15cm連装砲を装備、この主砲は55度まで仰角を取る事が可能で対空戦にも使用する事が出来た。艦首に2基、艦尾に1基が配置されている。高角砲は60口径8cm連装高角砲両舷を1基ずつ配備。本艦型はあくまで水雷戦隊の旗艦として設計されている為、高角砲の数は少ない。だが新型の高角砲を装備され軽巡洋艦としては恵まれた部類に入ると思われる。魚雷は61cm四連装発射管2基を備え、軽巡洋艦としては異例の重装備であり、水雷戦隊の旗艦としての何よりの証と言えよう。
防御面ではこの頃の対弾防御の基本通り、同程度の15cm砲弾に耐えられるだけの防御力が与えられている。CNC甲鈑が使用されており重要区画にはより重厚な防御がなされている。
速力は最大で35ktを発揮できた。同行する駆逐艦の速力が37kt程度だった為、それに合うだけの速力が求められた。
[編集] 同型艦
[編集] 関連項目
大日本帝国海軍の軽巡洋艦 |
天龍型:天龍 | 龍田 球磨型:球磨 | 多摩 | 北上 | 大井 | 木曾 |
長良型:長良 | 五十鈴 | 名取 | 由良 | 鬼怒 | 阿武隈 |
川内型:川内 | 神通 | 那珂 夕張型:夕張 |
最上型:最上 | 三隈 | 鈴谷 | 熊野 |
阿賀野型:阿賀野 | 能代 | 矢矧 | 酒匂 大淀型:大淀 |
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