韓国車
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韓国車(かんこくしゃ)とは、主に大韓民国の自動車メーカーが生産している車のことを指す。かつては韓国では日本車の輸入が長く禁止されていたため、日本車のライセンス生産が主流だった。
韓国車(特に現代・起亜グループ)は、ヨーロッパや北アメリカでは好調な売れ行きを見せている。いままでは価格の安さで売れていたが、2000年代後半に入り、品質面でも日本車にひけをとらないようになっていた。特にJDパワー社の調査によると、2006年に初期品質調査で、現代自動車の「ヒュンダイ」ブランドがポルシェ、レクサスに並んで3位になり、トヨタ首脳部も驚いたことは記録に新しい。[1] しかし、JDパワー社の調査でも耐久性調査では業界平均を下回る評価に留まり[2] 、また中古車になると最大のマーケットでのある北米でも日本車ほどリセールバリューが高くないのが現状である。ちなみに英BBCの番組「トップ・ギア」では、「韓国車を買うなら中古のフォーカス、ゴルフ、日本車を買え」という評価もある。また最近は韓国の通貨であるウォンの値上がりによって価格が高騰し、セールスポイントである「安さ」が失われ、逆に日本車が円安や低価格車戦略などによって韓国車より価格が下回るケースも出てきている。
一方、日本ではあまり受け入れられていない。理由としては日本での韓国製品に対する信頼が薄いことや、流通拠点の少なさなどによるアフターサービス面での不安が大きいこと、日本では自国の国産車の基盤が極めて厚いこと、輸入車として長い歴史を持つフランス車やドイツ車と比較して新興である韓国車はブランドイメージが弱く、日本車との差別化が出来にくいことなどが考えられる。
[編集] 類似性の問題
韓国車は他社の車との類似性を指摘されることが多く、それらは「パクリ」として批判されることが多い。朝鮮日報でも指摘されている。
- 例:
- ヒュンダイ・ソナタ(NF型)…リアデザインがホンダ・アコード(北米・アジア仕様。日本名インスパイア)に酷似。
- ヒュンダイ・サンタフェ(CM型)…フロントデザインがインフィニティFXに酷似。
- 起亜・ソレント…全体的なデザインがトヨタ・ハリアー(レクサスRX)(初代)に酷似。
車以外でも、CIロゴマークやキャッチコピーでも類似性が指摘されている(ヒュンダイのCIロゴマークがホンダのそれに酷似しているほか、キャッチコピーの"Drive Your Way"もトヨタの"Drive Your Dreams"に酷似している)。
[編集] 主なメーカー
- 現代-起亜自動車グループ
- GM大宇 (ゼネラルモーターズ傘下)
- ルノーサムスン自動車 (ルノー傘下)
- 雙龍自動車 (上海汽車傘下)
- プロト自動車
[編集] 関連項目
- アジアンカー
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