高千穂神社
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高千穂神社 | |
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![]() 高千穂神社 夜神楽が行われる |
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所在地 | 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037 |
主祭神 | 高千穂皇神 十社大明神 |
社格等 | 村社・別表神社 |
創建 | 垂仁天皇の御代 |
本殿の様式 | 五間社流造、銅板葺 |
例祭 | 4月16日 |
主な神事 | 猪掛祭 笹ふり神事 高千穂神楽 |
高千穂神社(たかちほじんじゃ)は、宮崎県西臼杵郡高千穂町にある神社である。旧称十社大明神・三田井神社。国史見在社で、旧社格は村社。現在は神社本庁の別表神社となっている。宮司は後藤俊彦。
目次 |
[編集] 祭神
- 高千穂皇神(たかちほすめがみ) -- 日本神話の日向三代の皇祖神とその配偶神
- 十社大明神 -- 三毛野命とその妻子神
- 三毛野命(みけぬ)
- 鵜目姫命(うめひめ)
- 御子太郎命(みこたろう)
- 二郎命(じろう)
- 三郎命(さぶろう)
- 畝見命(うねみ)
- 照野命(てるの)
- 大戸命(おおと)
- 霊社命(れいしゃ)
- 浅良部命(あさらべ)
[編集] 歴史
垂仁天皇の時代に創建されたと伝えられる。当地は日本神話における天孫降臨の舞台となり、その後に日向三代の宮である高千穂宮が置かれた地とされる。当地の伝承では、長年人々を苦しめてきた荒神・鬼八三千王を退治した三毛野命(神武天皇の兄神)とその妻子神を「十社大明神」として祀ったのが当社の始まりとしている。延喜式神名帳の記載はないが、『続日本後紀』の承和10年(843年)9月19日条に高智保皇神の名が見える。天慶年間に大神氏が高千穂18郷88社の総社として崇めて以来、人々の崇敬を受けてきた。
鎌倉時代、源頼朝の名代として秩父の畠山重忠が天下泰平の祈願のために代参した際に献納した鉄製鋳造狛犬一対が残っており、国の重要文化財に指定されている。境内にある樹齢八百年の杉は「秩父杉」と呼ばれ、重忠自らが手植えにした杉と伝えられている。
10月22日・23日に行われる神事の夜神楽(高千穂の夜神楽)は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
[編集] 文化財
- 重要文化財(国指定)
- 本殿:安永7年(1778年)建立
- 鉄造狛犬 1対
[編集] 外部リンク
- 高千穂神社(高千穂町役場)