COLOR
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COLOR(カラー)は、DYNAMITE TOMMY(ボーカル)、TATSUYA、CINDY(ギター)、MARRY(ベース)、TOSHI(ドラム)の5人による初期パンク・ロックの要素を持った日本のヴィジュアル系ロックバンド。
「東のX, 西のCOLOR」と称される程の人気を誇った元祖ヴィジュアル系ロックバンドである。メタルの要素が強いX JAPANに対して、COLORは初期パンク・ロックを基礎にしていたと思われる。
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[編集] 概要
ボーカルのDYNAMITE TOMMYは、歌唱力、演奏力等音楽に対しては全く執着心が無く、ただ世の中への反逆のみをバンド内での生業としていた。02年に他界したベースのMARRYは、そんなDYNAMITE TOMMYの反逆思想に共感した事をアピールし、まるでセックスピストルズのシド・ビシャスが歩んだように、満足にベースを弾けないにも関わらず、88年COLORに参加する。ギターは二人いてCINDYはアイドル的なルックスで女性ファンが多かった。一方のギターのTATSUYAは、DEAD ENDの足立裕二と並び賞される程のテクニシャンで、COLORを知る者が「DYNAMITE TOMMYがいなくてもTATSUYAさえいればCOLORは成立する」と言うほど貢献度は高く、類稀な作曲能力も含め、天才だった。ドラムのTOSHIはバスドラムを4つ並べ、ジェイソンマスクをかぶった大男。
88年発売した初のオリジナルアルバム「激突」に見られるようにパンキッシュで今のメロコアにも通じる高速なサウンドと、ド派手な腰まである頭髪を赤や青に染め逆立てた前例のない唯一無比なファッション、反社会的な歌詞と、DYNAMITE TOMMYの常に危うさが滲み出るきな臭い私生活が生み出すライフスタイルが、関西のシーンを席巻し1989年日本クラウンよりメジャーデビュー。
常にライブハウスの設備が破壊されるほどの暴動にも似たライブパフォーマンスを生み出していた彼らだが、デビュー後のファーストアルバムではレコード会社の性質上、過激な歌詞は改められ、商業目的の為インディーズ時代は英語だった歌詞すらも日本語に翻訳されるなど、見るも哀れな姿と化す。DYNAMITE TOMMYが自らのデビューアルバムについて「買わなくていい」と吐露する程。メジャーの抑圧の中、デビュー後初のライブを地元大阪で行ったが、蓄積されたメンバーの不満が爆発したかのような、あまりの激しいライブにファンが将棋倒しの末圧死する事故が発生。半年間活動を自粛する。
破壊、破戒、破界と常に「ハカイ」をテーマに掲げていただけに、ファンの死は彼らに暗い影を落とし、事故後はあれだけ他を圧倒した暴力性や反逆性、過激さは、すっかりなりを潜め、活動拠点もインディーズに戻し、ひっそりと活動を続ける。その後いつ知ることなく人知れず解散。
[編集] 略歴
- 1985年:大阪にてDYNAMITE TOMMYが「こんなクソみたいな世界ムカつくからありとあらゆる手段で叩きつぶしてやる」ためにCOLOR結成。
- 1986年:フリー・ウィル・レコード(現在のフリーウィル)設立。
- 1987年:1stEP『MOLT GRAIN』リリース。XやRAPESとの交遊が深まる。11月ベースのMARRYが加入、黄金メンバーが揃う。
- 1988年:1stアルバム『激突!!』リリース。
- 1989年:初回のみTシャツ付きで『FOOLS!GET LUCKY!!』リリース。インディーズチャート1位に。10月、日本クラウンよりメジャーデビュー。
- 1990年:一月ライブ中不慮の事故発生、一切の活動を自粛。5月17日クラブチッタ川崎で復活ライブ。
- 1991年:インディーズに戻り活動を再開する。シングル『THE EXHIBITION』リリース。
- 1992年:3年ぶりのオリジナルアルバム『Cherry's World』リリース。12月ベストアルバム『REMIND』リリース。
- 1993年 :幻覚アレルギーと合同GIG実施。西部講堂などでライブをした。
- 1994年 :夏頃一切の活動をDYNAMITE TOMMYの独裁とし、バンドサウンドをテクノ系のダンスミュージックに変えた。SPEED-iD、秋にはRed Tail Catとの合同GIG実施。9月GALAXY名義にてアルバム『GALAXY』イギリスで先行リリース。翌月国内でもリリース。
- 1996年:DYNAMITE TOMMY選曲のベストアルバム『THE BEST』リリース。
- 1997年:雑誌J-ROCK magazine内に解散した事を想像させる記述が掲載される。
- 2002年:6月14日、G.D FRICKERSで活動していたベースのMARRYが不慮の事故で他界。7月、『激突!!』『FOOLS!GET LUCKY!!』リバイバル盤リリース。
- 2003年:6月14日土曜日新宿ロフトにてMARRY一周忌 追悼LIVE開催。COLOR+DEN名義で一夜限りの完全復活。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
- MOLT GRAIN
- SANDBAG BABY(I,II)
- BROKEN TAVERN
- BACK TONIGHT 5TH MOON
- SOME BEOME STRANGER
- THE EXHIBITION
[編集] アルバム
- 激突!! 1988年1月21日発売
- FOOLS!GET LUCKY!! 1989年3月8日発売
- インディーズ・チャートで初登場一位を記録した。
- ASK THE ANGELS 1989年12月5日発売
- メジャーデビューアルバム。この作品からいきなりポップ路線にシフトした為、ファンの間で賛否両論が囁かれた。TOMMY自身も当時このCDは買わなくていい、ともらした。
- COLOR LIVE!(SHOCK TREATMENT&REBIRTH) 1991年8月21日発売
- 日比谷野音でのライブを収録。
- Cherry's World 1992年6月31日発売
- インディーズ復帰作。パンキッシュで洗練された楽曲が聞ける。
- GALAXY 1994年発売
- ダンスミュージックになってからリリースされたノンクレジットのアルバム。マドンナのカヴァーも聞ける。
[編集] ベストアルバム
- EXTRE MISM-BEST OF COLOR-
- REMIND
- THE BEST
[編集] ビデオ
- SHOCK TREAMENT
- 大復活
- LAND OF REVOLUTION
- THE EXHIBITION
[編集] その他
- 回顧録5(トリビュート作品)