CTVテレビジョンネットワーク
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CTVテレビジョンネットワーク(CTV Television Network)は、カナダの最大の民放テレビネットワーク。公式的には「CTV」は何の略でもないことになっているが、ほとんどの視聴者には「Canadian Television」の略であることは明白である。大手通信会社のベル・カナダ(Bell Canada)も持株会社BCE社の傘下にあるベル・グローブメディア(Bell Globemedia)が親会社となっている。
[編集] 歴史
1958年にジョン・ディーフェンベーカー内閣が新放送法を可決し、CRTCの前身である放送理事会議を設立。CBCの規制団体機能と放送機能の二重責任体制に終止符を打つ。新放送法に基づきハリファックス、モントリオール、オタワ、トロント、ウィニペグ、カルガリー、エドモントン、バンクーバーに第二の放送局が設立される運びとなった。1961年に3都市の第2の放送局を連携する形で、スペンス・コールドウェル(Spence Caldwell)が「カナディアン・テレビ・ネットワーク(Canadian Television Network、CTN)を8局で設立。1962年に「CTV」に名称変更し、1966年には共同体経営ネットワークとして運営開始をした。その後1966年には協同組合経営のネットワークとして運営開始する。1970年代中頃にカナダ全土へと拡張し、1996年にはバトン・ブロードキャスティングがネットワーク全体の買収を開始した。1998年にバトン・ブロードキャスティング社がCTV社に改称。その後2000年にBCE社が「グローブ&メール」紙などと共にCTVを買収。合わせて「ベル・グローブメディア社」とする。2001年に「ベル・グローブメディア社」がカナダの英語スポーツチャンネル「TSN(The Sports Network)」を傘下におさめる。
[編集] 番組
CTVネットワークでは主にアメリカの人気ドラマを多く放映(「ER」「CSI:」など)しているが、カナダ制作のドラマも多くが成功している。。
- 「Due South」
- 「Power Play」
2003年後半より、16:9のHDTV(ATSC)化が開始。2005年現在、ほとんどのカナダ制作のドラマは16:9フォーマットで制作されている。
2010年のバンクーバー冬季オリンピックと2012年のロンドンオリンピックの放送権利を獲得。1996年より2008年までのオリンピックのカナダでの公式放送を勤めてきたCBCにとっては大きな衝撃となった。
また、カナディアンアイドルも2003年から毎年6月から9月にかけて放送されている。