EAT-MAN
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EAT-MAN | |
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ジャンル | SF、ファンタジー |
漫画 | |
作者 | 吉富昭仁 |
出版社 | メディアワークス |
掲載誌 | 月刊電撃コミックガオ! |
レーベル | 電撃コミックス |
発表期間 | 1996年 - 2003年 |
巻数 | 全19巻 |
テレビアニメ : EAT-MAN | |
監督 | 真下耕一 |
製作 | スタジオディーン |
放送局 | テレビ東京 |
放送期間 | 1997年1月10日 - 1997年3月28日 |
話数 | 全12話 |
テレビアニメ : EAT-MAN'98 | |
監督 | 川瀬敏文 |
アニメーション制作 | スタジオディーン |
放送局 | テレビ東京 |
放送期間 | 1998年10月7日 - 1998年12月23日 |
話数 | 全12話 |
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『EAT-MAN』(イートマン)は、1996年から2003年に「月刊電撃コミックガオ!」にて連載された吉富昭仁の漫画作品。
単行本全19巻。1997年および1998年にはアニメ化されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
世界一の冒険屋(報酬を受けて殺し以外の依頼を引き受けるトラブルシューター)として知られる男ボルト・クランクを狂言回しとした一話完結の連作ストーリー。ボルト自身は寡黙で何を考えているのかをほとんど明らかにしないため、実際の主人公は各話ごとに別のキャラクターが受け持つことが多い。
物語が進むにつれて、何名か準レギュラーとも呼べるキャラクターが出てくるようになった。
「EAT-MAN」というタイトルはボルトの持つネジや金属片といった無生物を食べ、体内で再構成して掌から完全な形で排出する能力に由来する。質量保存の法則を完全に無視して自分自身の体よりも巨大なものを出すことも可能であり、食べる前に壊れていたものでもボルトの中を通ると修復することも可能である。その出自は全くの謎であるが、受けた依頼は必ず遂行する信頼できる男である。
なお、マンガ版とEAT-MANアニメ版('98を除く)ではかなり性格が違い、前者では時折見せる眼差しは悲しそうな眼であり、理不尽な依頼をする依頼人を契約に則る形で裏切ったり、たとえ敵であろうとも契約に則る形で見逃してやったりとかなり優しい性格である。 一方、後者は時折見せる眼差しは薄い紫色をした爬虫類のような冷たい眼で、理不尽な依頼であろうとも必ず遂行し、場合によっては殺しを行ったりとある意味、冷酷な完璧主義者である。また、いきなり奇声を上げたり、不気味に笑ったりする等かなりの奇行が多い。
[編集] 原作について
しかし、出自については断片的であるが原作中で明かされている。特に、最終巻(Vol.19)ではボルト・クランクがいったい何者なのか?どういった存在なのかについて描かれており、大変面白い結末になっている。
ボルト・クランクという名前について、作者サイドでは単行本中にて『ボルトを食べるから、ボルトでいいんじゃない』と決めたと述べている。劇中では、同じ由来でとある人物が名付けた事となっている。
吉富昭仁はラクガキが好きな人物だとされており、それが高じてか、単行本1巻(Vol.15 MOLE)をまるまる書き下ろした事もある。また、「EAT-MAN」のゲストキャラは、圧倒的に女性が多い。
[編集] 原作版準レギュラー
- リベット
- エレナという姉がいる、電撃を自在に操る若い女性冒険屋。姉のエレナも同様に電撃を自在に操る。初登場は2巻。
- ハード・ロックスター
- 通報ハード。かつてはある企業の専属だった男性冒険屋。腕はいいが、宣伝用に仕立て上げられた操り人形であったため、その地位から脱却したいと願っていた。ボルトと出会い、ボルトの『真の冒険屋』たる生き様を目指すようになる。優秀ではあるが甘さが残る。兄にドイルがいる。初登場は4巻。
- ドリー
- 若い女性新聞記者で、父親(実は義父)は世界一の新聞屋と呼ばれた人物。ステラが自らの記憶をインプットした女性で、実験のせいで不老不死の身体になってしまった(とはいっても、致命傷を負うと死ぬ)。初登場は5巻。
- オリヴィエ
- 若い女性ハッカーで腕は超一流。頭に増設されたマシンに直接プラグをジャックしハッキングする。初登場は10巻。
- マックス
- 若い一流の女性冒険屋でバルカン砲を軽々と操る。真のプロであったが、後に出会ったイーサンを意識するようになり、隙ができるようになってしまった。初登場は10巻。
- イーサン
- 新人の若い男性冒険屋。ルーキーであるため甘さや隙が目立ち、真のプロとは言えない。ストーリーを通して成長するが、まだまだルーキーの域を脱し切れていない。初登場は13巻。
- ドイル・ロックスター
- 通報ドイル。とても美人な、ハードの兄。一流の男性冒険屋だが常に女装しており、はたからは女性にしか見えないほど。甘さが残る弟とは違い真のプロである。初登場は14巻。
- ロバート
- 普段は冴えない、太った中年のオヤジの男性冒険屋。しかし、いざ戦闘になると『スライガー』というヒーローに変身(普通に着替えるだけ)し普段からは想像も付かない俊敏な動きと強力な体術で敵を打ちのめす。(ヒーローに変身するのは若い頃からのようで、人気者であった。)娘も冒険屋になったらしい。初登場は13巻。
- チャック
- 普段は宿屋の主人の、自称『楽しけりゃなんでもいい屋』。初登場は16巻。
- テロメア
- ボルトの能力に似た、何でも食べることができる機械の蛇。ボルトがテロメアのパーツを食べ、再生したボルトに取り付いていた。蛇のような形状だが、機械の部品丸出しの形状で、ショベルカーなどと呼ばれることも。初登場は10巻。
- シャドウ
- エスパー。様々な形でボルトと関わってくる。ステラやレオンのことを知っているらしい。初登場は5巻。ミーナと出会い、一女をもうけるが、その子は急速に老化してゆく病をもっていた。
- ステラ
- レオンによって作られたサイボーグ。ボルトをレオンと勘違いし、彼と共に生きるために人間になることを望んだが、無理であることを知り、世界中の人々を機械に変えるために、大都市のネットワークにハッキングしたがボルトに阻止され、最後は自我が崩壊し、滅びた。
- レオン
- ボルトに瓜二つ。不老不死で、孤独に永遠に生き続けることに疲れ、ステラを作った。ステラと共に生きるため、機械の身体になるためにテロメアの身体に自らを封印し、遂に完成を遂げた。
- 死神
- 19巻から最終回までボルトを付け狙う少年。ボルトの不老不死を生命の掟に対する反逆として、あらゆる手段を使って彼を殺そうとする。最期はボルトに首をつかまれ、彼が作ろうとしていた「新世界」の一部として生きるように説得され、喰われた。
[編集] アニメ版
[編集] EAT-MAN
1997年にテレビ東京系にて放送された。通称ラヴィオン編。スタジオディーン製作。
原作にはないオリジナルストーリーのみの構成で、ボルトのサングラスが赤色になっている。
深夜枠の低予算アニメという形態の開拓期の作品の一つであるが、オープニングは主題歌が流れる中、スタッフの名前がただ表示されるだけという前代未聞の作りで話題となった。
[編集] キャスト
- ボルト・クランク:江原正士
[編集] スタッフ
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ 「小さな恋のメロディ」
- 歌: 筋肉少女帯
- エンディングテーマ: 「WALK THIS WAY」
- 歌: FIELDS
[編集] 放映リスト
- ガラスの壁
- 滅びゆく者
- 約束の部屋
- 同業のよしみ
- 雨、そのあと
- 遺伝子の窓
- 誘惑の墓場
- 水柱の沈黙
- 孤高の空
- 夢のかけら
- 楽園
- 無限の翌日
[編集] EAT-MAN'98
1998年にテレビ東京系にて放送された。スタジオディーン製作。
殆どが、原作に沿ったストーリーで構成されており、ボルトのサングラスが黒色と、より原作に忠実に作成されている。音楽に関しては、今井裕、MAGICが担当している。
[編集] キャスト
[編集] スタッフ
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ 「バーニング・ブルー」
- 歌: MAGIC
- 挿入歌「BLACK CATS」
- 歌: BLACK CATS
- エンディングテーマ: 「旅人」
- 歌: MAGIC
[編集] 放映リスト
- BYE BYE AIMIE(前編)
- BYE BYE AIMIE(後編)
- BODY GUARD
- AMBROSIAN DAYS Part One
- AMBROSIAN DAYS Part Two
- AMBROSIAN DAYS Part three
- AMBROSIAN DAYS the FINAL
- 世界一の冒険屋
- MEGA MIX(前編)
- MEGA MIX(後編)
- 道化の夢(前編)
- 道化の夢(後編)
[編集] 小説版「EAT-MAN 殺しの遺伝子」
97年版アニメで監督・演出・脚本を担当した真下耕一書き下ろしの小説。97年版アニメの世界観を共有しており、97年版アニメから続いて登場するキャラが多い。アニメ第1話、『ガラスの壁』のゲストキャラ、キュレネ・ガルボの視点で書かれている。
テレビ東京 木曜25:15~45枠 | ||
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エルフを狩るモノたち | はいぱーぽりす | |
テレビ東京 水曜25:45~26:15枠 | ||
Night Walker -真夜中の探偵- | EAT-MAN'98 | 火魅子伝 |
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