GUILTY GEAR
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GUILTY GEAR(ギルティギア)はアーク・システムワークス製作、サミー(経営統合後はセガに移管)発売の2D対戦格闘ゲームシリーズである。キャラクターを前面に出したファンタジー系ライトノベルの世界観、派手なビジュアル、痛快なコンボシステム、日本ならではのハードロック・メロディックスピードメタルサウンドなど、往年の格闘ゲームには見られなかった要素を含むことで多くのユーザーを獲得した。
既存の格闘家をベースにしたキャラクターを登場させず、架空の超人達が派手に闘う格闘ゲームと言うコンセプトで企画された。また、世界観は漫画「バスタード」の影響を色濃く受けている。
魔法の理論化により発生した紛争から生み出された生命体"ギア"を巡る、多くの人々の戦いの物語である。
開発のトップである石渡太輔はシステム・シナリオ・デザイン・BGM・ボイスキャストと大部分に関与している。その為、キャラクター名や技名は彼の趣味であるハードロックやヘヴィメタルのバンド名やプレイヤー名に由来するものが多い。
- 用語については、GUILTY GEARの用語集を参照。
目次 |
[編集] 格闘ゲームとしての特徴
特殊なシステムを数多く持ち、それらを駆使することで自由度の高い攻防を展開することができる。しかしその弊害としてシステムを把握する事に時間がかかる為、2D対戦格闘ゲーム初心者にとっては敷居が高いゲームである。
大きな特徴として牽制技で主導権を取り合ういわゆる「差し合い」より、攻めることに重点が置かれたゲームである。特に相手の起き上がりを攻める「起き攻め」に顕著に現れており、起き攻めのパターンが非常に豊富かつそこからの連続技が強力。中には一回の起き攻めで体力の半分以上を奪うものがあるため、立ち回りなど他の要素が弱くても起き攻めが強いだけでキャラクターの評価が上がることもある。
キャラクター間におけるバランスは、シリーズによってバラつきがあるため一概に決めることは出来ない。差が無いというわけではなく、むしろキャラクターの性能による相性が重要になっている。例えば近距離での攻めに強いポチョムキンは接近戦を挑む必要があるチップに有利ではあるが、逆に小回りがきかないため遠距離戦重視のアクセルは非常に辛い。しかし前述の起き攻めやシステムの利用により下位とされているキャラクターでも上位キャラクターに勝つことは充分に可能になっている。
※起き攻めとは、対戦格闘ゲームにおいてダウンを奪った相手の起き上がりを攻める行動のこと。ダウンを奪った側が有利な場面が多いため、立ちガードでしか防げない中段技としゃがみガードでしか防げない下段技の択一攻撃などを迫ることが出来る。
[編集] 作品一覧
- GUILTY GEAR(PS)
- GUILTY GEAR X(AC・DC・PS2・GBA・PC)
- GUILTY GEAR X ver1,5(AC)
- GUILTY GEAR XX(AC・PS2)
- GUILTY GEAR XX #RELOAD(AC・PS2・Xbox・PSP・PC)
- GUILTY GEAR XX SLASH(AC・PS2・PSP)
- GUILTY GEAR XX Λ CORE(AC)
- GUILTY GEAR ISUKA(AC・Xbox・PS2・PC)
- GUILTY GEAR PETIT (WS)
- GUILTY GEAR PETIT2 (WS)
- GUILTY GEAR ADVANCE EDITION (GBA)
- GUILTY GEAR JUDGEMENT(PSP)
- GUILTY GEAR Dust Strikers(NDS)
なお、複数機種に移植されている作品は、単なる移植ではなくモード追加などを行っている場合も多い。
[編集] GUILTY GEAR
[編集] GUILTY GEAR [the missing link]
自由度の高いシステムと独特の世界観やキャラクターはコア層を中心に高い評価を得た。しかし対戦型格闘ゲームがアーケード全盛だった中での家庭用での発売だったためか、ヒットと言えるほど世に浸透してはいない。チャージキャンセルというテクニックを使い簡単に永久コンボを作れることで有名。他にもCPU戦の難易度調整が出来ないなどシステム面での粗が目立った。このゲームの特徴的な部分に殺界というシステムがある(詳しくは用語集を参照)。尚、GGX以降のストーリーは番外編である。
サブタイトルの『the missing link』はドイツのヘヴィメタルバンド、レイジが1993年にリリースした『The Missing Link』に由来する。
- ストーリー
- 22世紀。人類は無限のエネルギーを生み出す「魔法」の理論化に成功する。だが各地の紛争は依然収まる所を知らず、ついには生態兵器「ギア」を誕生させてしまう。自らを「ジャスティス」と名乗るギアは全人類に対し宣戦を布告。対する人類は聖騎士団を結成。全ギアと人類同士の100年に渡る戦いは「聖戦」と呼ばれ、最終的にはジャスティスの封印に成功した人類側の勝利に終わった。それから5年後、ジャスティス復活を予感させる妖気が世界を包み始め、国際連合はその事態に対処する為に「第2次聖騎士団」結成を考案。人員選考の為に武道大会を開催する。
- 第二次聖騎士団員選考武道大会
- 大会の不穏な空気を感じたソルとカイは大会に出場。順当に勝利を重ねた彼らの前に人型ギア・テスタメントが現れた。テスタメントは、大会はジャスティス復活の為に仕組んだ罠である事を語ると、蓄積された闘気と自らを生贄に捧げ、ジャスティスを復活させた。激戦の末、ジャスティスはソルによって倒される。この時ソルは、自分がギアのプロトタイプである事を明かしジャスティスは“また語り合おう三人でな”と言い残し息絶える。
[編集] GUILTY GEAR X
[編集] GUILTY GEAR X [BY YOUR SIDE]
2000年 アーケード版発売
2000年12月14日 DC版発売
2001年11月10日 PC版発売
2001年11月29日 PS2版発売 "GUILTY GEAR X PLUS"
2002年1月 GBA版発売"GUILTY GEAR X ADVANCE EDITION"
本作のヒットがギルティギアシリーズを有名にすることになる。
読み方は「ゼクス」。システム面では、従来のカオスゲージが積極的行動によって溜まるテンションゲージに変更。それに伴って消極的行動を取り続けるとテンションゲージがなくなり、一定時間テンションゲージの上昇量が減少したり気絶しやすくなったりする"ネガティブペナルティ"が追加されている。覚醒必殺技は必ずテンションゲージを使用する必要があり、体力減少だけでは使用出来なくなった。また殺界発生技が無くなり、一撃必殺技を使用する為には一撃必殺準備→一撃必殺技の入力と言う流れに変更、一撃必殺技の使用も1ラウンドに1度までになった。
本作には足払いフォルトレスディフィンスキャンセル(通称フォルキャン)というテクニックがある。内容は足払いの出始め2フレーム(1フレームは約1/60秒)はフォルトレスでキャンセルできるということを利用し、「足払いにガトリング出来る通常技→足払い→フォルトレスでキャンセル」とすることで通常技の硬直をほぼ0にするというもの(成功すると足払いのモーションが一瞬で中断される)。これを活かし、「通常技フォルキャン→ダッシュ通常技フォルキャン…」と繋いで半永久的に連続技を決めることが出来る。
"GUILTY GEAR X ADVANCE EDITION"も発売された。オリジナル必殺技や3対3といったチーム戦を楽しめる。
サブタイトル『BY YOUR SIDE』はハードロックジャムバンド、ブラック・クロウズが1999年にリリースした同名のアルバムに由来する。
- ストーリーとその結末
- ジャスティスが倒されてから1年後。とある国で「人に危害を加えないギアが現れる」と言う情報が流れた。カイはそれを確かめる為、そのギアがいると言われている「悪魔の住む地」と呼ばれる森へ向かう。そこにいたのは、人間とギアの間に生まれたハーフの少女、ディズィーであった。カイは戦いを挑むが圧倒的な力の前に敗北する。その後ギアを狩る目的で来たソルもディズィーと戦い、勝利したものの、ソルはディズィーにとどめを刺さずその場を後にした。その後空賊のジェリーフィッシュ快賊団のリーダー、ジョニーがディズィー保護の為に彼女を快賊団へと迎え入れた。その事を知ったカイとツェップのガブリエル大統領はこれを黙認、50万ワールド$の賞金目当てでディズィーの元へ来た紗夢は「自分が例のギアを倒した」事にして賞金を獲得し、記録上ディズィーは存在しない事となった。
[編集] GUILTY GEAR X ver1,5
GUILTY GEAR Xver1,5 は2003年にアーケードで登場した。この作品はGUILTY GEAR Xの廉価版としてATOMISWAVEで発表されたが、日本国内では既にGUILTY GEAR XXが稼動していたのと、ATOMISWAVE基板を海外市場に普及させるのが目的だった為、日本国内では正式に発売される事はなかった作品である(ROMデータ内に日本版のデータも入っているので、基板上の設定次第では日本語表記で稼動出来る)。ゲーム自体はGUILTY GEAR Xの家庭用を元にGUILTY GEAR XXから追加された必殺技の一部を使用可能にしてバランスを再調整した内容となっており、テスタメント及び、ディズィーはデフォルトで使用可能になっている。なお難易度はGUILTY GEAR Xより若干高めに調整されている。
[編集] GUILTY GEAR XX
[編集] GUILTY GEAR XX [The Midnight Carnival]
2002年5月 アーケード版発売
2002年12月12日 プレイステーション2版発売
読み方は「イグゼクス」。前作を凌ぐスタイリッシュなデモの演出、凝りに凝ったスプライトアニメーションのオープニングなど、この作品で新たなGGファンを開拓した。新システムとしてダメージを受けている時でも反撃を行えるサイクバーストや、空中投げなどが追加され、攻撃ボタンが従来の物+ダストアタックの5つに増えている。 また、BGMが生バンドによる演奏となりこの為に結成されたバンドA.S.H.はイベントへの出演のほか単独ライブまで敢行しており、月刊アルカディア主催の対戦格闘ゲーム大会「闘劇」のテーマ曲も担当した。
- ストーリー
- ※(公式設定のストーリーは存在しない為、これはあくまで参考程度に)
- ディズィーの事件から数週間後、聖戦を裏で操っていたと思われる組織「終戦管理局」がロボカイを使い、世界中にいる戦士たちの調査、抹殺、捕獲を目的に動き出した。これをいち早く察知した吸血鬼の末裔、スレイヤーはこの事を戦士達に伝えるべく各地を移動。一方ギアを生み出した「あの男」に仕える女性、イノは独断で「あの男の計画」の邪魔になりそうな人物を排除、もしくは利用する為に動き出す。
[編集] GUILTY GEAR XX #RELOAD [The Midnight Carnival]
2003年アーケード版発売
2003年7月31日 プレイステーション2版発売
2004年4月29日 Xbox版発売
2004年7月23日 PC版発売
2005年9月29日 PSP版発売
家庭用から独自の新規システムを搭載したロボカイを追加したバランス調整版である"GUILTY GEAR XX #RELOAD"が登場した。バグやキャラクターの調整不足が発覚したために、対戦バランス改善などを望むファンによる署名活動が起こり新たな調整バージョンを無償配布することとなった(後述)。この再調整版は非常に高い評価を得た。
調整の方向性としてXXで強力だった部分に下方修正を加えたものの、他の弱かった部分・目立たなかった部分に上方修正を加えキャラクター間の差をなくそうとしたことが挙げられる。 また、前作でサイクバーストゲージが見づらいという意見が出たため、見やすいようにゲージデザインが変更された。[要出典]また、フォースロマンキャンセルのグラフィックやダストコンボ時の背景グラフィックも変更された。
プレイステーション2版はバージョンアップ版ということで値段は定価3980円と他のソフトに比べて安価であった。尚これ以降、ストーリーモードは収録されていない。
またXbox版のみ、Xbox Liveによる通信対戦が可能。
[編集] GUILTY GEAR XX / -SLASH- [The Midnight Carnival]
2005年9月 アーケード版発売
2006年4月13日 プレイステーション2版発売
#RELOADのバランスを更に調整&一部キャラクターに新技、フォースロマンキャンセルを追加、ISUKAにも登場したA.B.Aと新規キャラクターである聖騎士団ソルを追加した"GUILTY GEAR XX /(SLASH)"が登場した。SLASHは前作での教訓を得てか、約半年近くロケテストを行い入念なチェックが施された。しかし性能の上方修正を受けたキャラクターと下方修正を受けたキャラクターの差が激しく、プレイヤー間では不満の声もあった。
また本作から上級者の戦法を取り入れ、CPUの性能が大幅に上がった。CPUが積極的にロマンキャンセル、フォースロマンキャンセル、またはそれらを駆使した技を使ってくるようになった。また、本作から全体的にゲームスピードがやや上がった。
調整の特徴は#RELOADで強力だったキャラクターを弱く(特にエディやロボカイ)、弱かったキャラクターを強化したこと(カイや闇慈など)。また全体的な攻撃力が減少したこと、テンションゲージが溜まりやすくなったことが挙げられる。
プレイステーション2版では、前作の評判を受けてサービスとして#RELOAD性能のキャラが使えるようになっている。
[編集] GUILTY GEAR XX Λ CORE -ACCENT CORE-
2006年12月 アーケード版発売
読み方は「アクセントコア」。新規キャラクターこそいないものの「フォースブレイク」や「スラッシュバック」、「投げ抜け」といった新たなシステムが追加され、グラフィックやキャラクターボイスを大幅に刷新し、ほぼ新作同様の変化・進化を遂げている。調整のコンセプトは「GGXへの回帰」「全キャラクターのアッパー調整」と非常に攻撃面が強調されている。アーケードモードはCPUの難易度が前作SLASHよりも上がっており、さらに連続技を積極的に決めてくるようになった。また第10ステージのボスであるイノ戦に限り一撃必殺技が使用不可能となっている。また特定の条件を満たした場合に限り、聖騎士団ソルが隠しボスとして登場する。
また稼動前に公式サイト上で、過去シリーズで使われたキャラクターカラーの人気投票が行われた。この時上位だったカラーは製品版でEXカラーとして使うことが出来る。
メインビジュアルについてはソルとカイの密着度が高い為、話題を呼んだ。石渡曰く「ショックが欲しかった」とのこと。
アーケード版では、試合開始直後(Let's Rockの時)処理落ちするバグがある。
アクセントのAは音楽記号のアクセントで表される(雑誌等ではギリシャ文字のΛ(ラムダ)を使用)。
家庭用では、初代GGとGGX性能のキャラが使える。また、ロボカイやアバ、聖騎士団ソルといったキャラもGG、GGX性能を選択できる。また全キャラのGG性能モードに初代GGの「殺界」が使用可能。
[編集] GUILTY GEAR 鶍[ISUKA]
2003年 アーケード版発売
2004年7月29日 プレイステーション2版発売
2004年12月16日 Xbox版発売
2005年11月25日 PC版発売
最高4人(1チームは最高2名)のバトルロイヤル形式と2ラインのフィールドが特徴。システム基板はATOMISWAVEであり、同基板用のカードを使用することでプレイデータの確認やEXキャラクターの使用などが可能になる。家庭用限定であったEXキャラクターを業務用でも使用できたのは現在イスカのみ。ちなみにイスカは漢字で書くと『鶍』。なお、アーケード版のAW-NETサービスはすでに終了している。
バトルロイヤル形式になった為、両サイドに敵がいると言う状況が発生する。これによりキャラクターは自動的に振り向かなくなり、振り向きの操作は新設された振り向きボタンで行う。これに伴いXXシリーズでDだったボタンが振り向きボタンに、DはGGXのようにS+HS同時押し形式に戻り、操作系統は変わったもののXXから引き続き1レバー+5ボタンの操作系となっている。
また、同じチーム内であっても攻撃がヒットする(ただし、2対1の場合を除きダメージは全く無い)ので、チーム内での連携が重要。 このシステムの為か、各キャラクターの一撃必殺技とディズィーの覚醒覚醒技「ガンマレイ」が使えなくなっている。
元々1対1での戦闘を前提に設定された技を流用した為、ライン移動によって機能しなくなる「死に技」が続出した。
その他にも狭い画面上で最大4人のキャラクターが入り混じって対戦をするこのゲームでは、元々読み合いというものがなく振り向きシステムが非常に難解であり、背後を補う技が極端に少ない、2ラインの奥側のキャラは手前ラインにいるキャラよりも暗く表示されるが非常にわかりづらい、4人対戦時、ダストコンボを決めようとしても画面アングルが上に行かず技が決めづらい、システムの仕様上前作以上にキャラクターの性能差がハッキリとしてしまうなど、良い評判はあまり聞くことができない。
しかし家庭用プレイヤーからはパーティーゲームのように和気藹々と出来る事から、好評価を受けている。純粋に勝負を楽しむアーケードプレイヤーからはあまり聞くことのできない感想であり、アーケードとコンシューマの壁というものを感じさせるものである。1対1では、SNKの餓狼伝説のような雰囲気で対戦できるため、一部ユーザーから評判が良かった。
「手動で振り向く」を利用した本作独自のテクニックがある。例えば空中ダッシュで相手を飛び越えた直後に振り向きボタンを押し、ジャンプ攻撃を出すと相手側に即座に振り向いた状態で攻撃できる。これは自動で振り向くXシリーズではできない戦法である。Xシリーズで同じ動作を行うと、着地するまでは相手側に振り向かず、攻撃が空振りになってしまう(P,Kは自動振り向きでもほぼ即座に相手側に振り向いて攻撃を行うが、それ以外の威力の高い技はやはりXシリーズでは空中ダッシュのモーションが終わるまで相手側に振り向かず空振りとなる)。 一部ユーザーからは、このテクニックをXXシリーズでも流用したいため、オートマチックモード(従来の自動振り向き)とマニュアルモード(手動振り向き)で選べるようにして欲しいという意見も出た。
アーケード版では、相手が2人でタッグを組み、相手のソウル残量が1のときに2人の体力ゲージを同時に0にすると、なぜか1つしかないソウルを使って2人が復活してしまうというバグがあった。
またプレイステーション2版では、別のキャラのカラーを読み込んでしまうというバグがある。
また。Xbox版のみ、Xbox Liveによる通信対戦が可能。
- その他イスカのみの仕様(アーケード、家庭用)
- 対戦形式の仕様上、相手が画面端に張り付いていても、ジャンプなどで飛び越えただけで画面端を取れる。
- アーケード版及び家庭用版でも、カラーバリエーションはGGシリーズ最多。
- 家庭用で特定の条件を満たすと、ノーマルとEXを合わせた性能のソルとカイの強化版が使える。
- 家庭用では、アーケード版ではなかった3対1で対戦できる(アーケードモードではできない)。
- 一度に最大4人のキャラを同時に動かすため、一部キャラのグラフィックの解像度が落ちている。
- アーケードモードが家庭用のサバイバル形式。
- コンボカウントが自キャラが連続攻撃を入れた回数ではなく、自キャラが連続で何発攻撃を受けているかがカウントされる。
- 階級奪取システムの導入。
- 家庭用のみ、ロボカイⅡが使える。技のカスタマイズも可能。
- フォルトレスディフェンス使用中のテンションゲージ減少速度が速いため、フォルトレスディフェンスの使用時間が短い。空中ではさらに減少速度が速くなる。
- ジョニーのグリター イズ ゴールドの残量はKOされてもリセットされない。
- 背面攻撃やライン移動攻撃、ライン飛ばし攻撃など特殊な攻撃モーションが収録されてあるのはほぼ本作のみ。
- システムの仕様上、めくりができない。
- 挑発、敬意の廃止。
- ゲームスピードが若干遅い。
- コンティニュー時のタイムが本作のみ20秒。
[編集] GUILTY GEAR PETIT
2001年ワンダースワンカラー版発売
システムこそ従来のシリーズとは大差が無いものの、キャラクターの頭身がSDとなっている。また今までのキャラクターの他にプチのオリジナルキャラクターであるファニーも登場する。また翌年9月には続編に当たるGUILTY GEAR PETIT 2(ギルティギア プチ 2)も出た。
[編集] GUILTY GEAR DS(Dust Strikers)
2006年10月5日 ニンテンドーDS版発売
二画面を生かした縦に長いステージ、無線通信による4人対戦に対応している。 ストーリーはXXより少し後の話で、「あの男」が製作した暴走ギア「GIG」を巡る内容になっている。
[編集] GUILTY GEAR JUDGMENT
2006年8月24日 プレイステーションポータブル版発売
横スクロールアクションで20名のキャラクターが登場し、最大4人までのマルチプレーに対応のゲーム。またこの作品にはおまけとしてGUILTY GEAR XX /(SLASH)が収録されている。
[編集] メインキャラクター
詳細はそれぞれ各人物記事参照。
- GUILTY GEAR
- ソル=バッドガイ(Sol Badguy)
- カイ=キスク(Ky Kiske)
- メイ(May)
- ミリア=レイジ(Millia Rage)
- ザトー=ONE(ZATO=One)
- ポチョムキン(Potemkin)
- チップ=ザナフ(Chipp Zanuff)
- アクセル=ロウ(Axl Low)
- Dr.ボルドヘッド(Dr.Baldhead)
- クリフ=アンダーソン(Kliff Undersn)
- テスタメント(Testament)
- ジャスティス(Justice)
- 梅喧(ばいけん - Baiken)
※ボルドヘッドは本作限りのキャラクター。 クリフ=アンダーソン、ジャスティスは以後の作品では家庭用限定のキャラクターとなっている。
- GUILTY GEAR X
- ファウスト(Faust)
- 蔵土縁紗夢(くらどべり じゃむ - Jam Kuradoberi)
- ジョニー(Johnny)
- 御津闇慈(みと あんじ - Anji Mito)
- ヴェノム(Venom)
- ディズィー(Dizzy)
※テスタメント、ディズィーは本作ではボスキャラクターで、通常は使用できずディップスイッチの設定によって使用できる。家庭用では条件を満たすことで使用可能。
- GUILTY GEAR XX
※ストーリーの展開上、ザトー=ONEの名前が「エディ」に変更。
- GUILTY GEAR XX ♯RELOAD
- ロボカイ(Robo-Ky) ※キャラクターの初登場はGGX(DC版)
- GUILTY GEAR XX SLASH
[編集] その他の人物
- レオパルドン(Leopaldon)
- 初出:ISUKA
GUILTY GEAR ISUKAのラスボス。アーケード版ではCPU専用。白く巨大な犬型(?)のギア。本来は行動不能のはずであるが、ギアの操縦能力を持つ謎の男「ソーサラー」とかつてこのギアに捕食され、現在半融合状態にある茶色の雌犬によって操縦されている。ソーサラー自身に悪意は無く、極地で暮らす人々のためにギアの能力を役立てているようである。
-
- 必殺技
- 超ハイタッチ!
- リバースリバー
- 超お手
- パーフェクトレインボウ
- キラーノート(Lv1)
- キラーノート(Lv2)
-
- 覚醒必殺技
- キラーノート(Lv3)
- 808
- ステージ:Antarctica
- テーマミュージック:Kill DOG As A Sacrifice To DOG
- ロボカイII(Robo-Ky II)
- 初出: ISUKA
- 声優:井上巧
ロボカイの量産型。赤いボディが特徴で、性格はロボカイよりも偉そうにしている。RKIIファクトリーモードで基本性能を強化できる。また、チップを装備することで他キャラクターの必殺技(覚醒必殺技3種を含む)や特殊技(三段ジャンプ等)を合計7つまで装備できるため、同じ外見でも全く違う性能になり得る。RKIIファクトリーモードだけでなく、トレーニングモードやVSモードでの使用も可能。声優を担当している井上巧はスタッフのひとりである。
-
- 必殺技
- USB500(FRC)
- ロボカイIIオリジナルの対空投げ。空中の相手を捕らえて電気を流す。FRCするとダメージを与えられないかわりに、相手を空中で無防備に静止させられる。
- ステージ:Undersea Factory
- テーマミュージック:Holy Orders?
- ファニー(Fanny)
- 初出: PETIT
かつて発狂する前の名医であったDr.ボルドヘッドの治療を受け、その恩に報いる為に看護師になった少女。母親も看護師だったのか、形見の巨大な注射器を武器にしている。行方不明のボルドヘッドを探しているが、殺人鬼としての彼の事を知っているかどうかは不明。プチ2でファウストと出会うが、何故か余り反応は無かった。初期設定は「カイの追っかけ」である。
ゲーム中ではかわいい女の子なのに首が伸びたり、巨大な注射器で攻撃するなどファウストのような奇抜な技を使う。
- ステージ:NIRVANA
- テーマミュージック:曲名不明
- ジャッジメント(JUDGMENT)
- 初出: JUDGMENT
- 声優:出利葉恭行
JUDGMENTにおけるラスボス。南海の孤島「イセネ」の罪無き人々を利用し、「ギア」を超える生体兵器を作る研究をしていた学者・レイモンドが魔界の王「イヌス」の力を手に入れ化身した存在。イヌスに捕食されたがその結果、強大な力を手にした。ジャスティスのことを知っているかのような口ぶりでバトルを挑んでくる。
- ギグ(GIG)
- 初出: DUST STRIKERS
- 声優:不明
DUST STRIKERSにおけるラストボス.「あの男」によって作られたといわれるギア. 化け物の下に人間の上半身を無理やり接合したような姿と,無防備な状態の2形態を持つ
[編集] 主なメディアミックス
小説
ファミ通文庫から刊行。著者は両作品とも海法紀光、挿絵は石渡太輔。多くのキャラクターが小説オリジナル衣装で登場。2作品とも外伝ではなく本編に関わるストーリー。
- 「ギルティギアゼクス 白銀の迅雷」
- カイが主人公。製薬会社の調査の為、ロンドンに赴く中、カイはソルと再会する。ソル、ファウスト、レイヴン、あの男などが登場。挿絵だけだがイノもこの小説で初めて登場している。セリフはないが若かりし頃のクリフ、一言だけだがメイも出ている。
- 「ギルティギアゼクス 胡蝶と疾風」
- チップが主人公。A国大統領の少女エリカと出会い、アサシン組織と対立派との攻防戦を開始する。カイ、ポチョムキン、ファウスト、ヴェノム、ガブリエルなどが登場。
漫画
- ギルティギアXTRA
- 読み方は「エクストラ」。講談社の月刊誌「月刊マガジンZ」に連載(原作:海法紀光,漫画:隈井章二)。
- マンガ版オリジナルキャラクター少年ティールと少女瑞葉を主軸においた物語。「X」と銘打たれているが詳細な時期は不明。主に登場するのはカイ・ポチョムキン・アクセル・闇慈・ガブリエル。また、回想シーンで若き日のクリフも登場している
- その他
- 「スタジオDNA(一迅社)」・「ブロスコミックス(エンターブレイン)」・「ミッシィコミックス(宙出版)」からは、コミックアンソロジー或いは4コマ漫画が刊行されている。初代はブロッコリー社から刊行された。
ドラマCD
- 『ギルティギアゼクス ドラマCD Vol.1~2』
- シナリオ:海法紀光
- とある見世物小屋で見つかった科学技術を収録したディスクの争奪戦。ラジオ番組「ゲムドラナイト」内のドラマで、放送時にはリスナーからのアンケートによりジョニーが主役の話が放送された。またCDには未収録分としてカイ(Vol.1)を中心においたエピソードも収録されている。Vol.2ではソルが中心で、カイのストーリーもココで決着が付いている。外伝はテスタメントとディズィーの出会いが綴られている(Vol.2)。
- 『ギルティギア イグゼクス ドラマCD RED,BLACK』
- (カイ死亡後の聖戦時代のパラレルワールド)
- シナリオ:海法紀光
- 2173年に勃発したローマ会戦を軸に、歴史のターニングポイントをイノの視点で話を進めている。前半はカイが、後半はソルが主役。外伝はザッパの幽霊屋敷体験談(RED)とディズィーの休日(BLACK)が、他にはキャストのメッセージなども収録。
- 『ギルティギア イグゼクス ドラマCD ナイト・オブ・ナイブズVol.1~3』
- 聖戦末期のアサシン組織)
- シナリオ:Vol.1海法紀光、Vol.2,3:小太刀右京
- 小心者で普通の男性であるザトーが人間としても優れた偉大なリーダーとして描かれているなど、独自の解釈が見受けられる。外伝では、スレイヤーがリスナーを邸宅に招きいれると言う設定でナビゲートを務め、過去に出会った希有な人物達を語り継ぐ。
[編集] 備考
- 2つの#RELOAD
- GUILTY GEAR XX #RELOADは2種類存在しており、タイトル画面の#RELOADの文字の色が赤いものと文字の色が青いものがある。GUILTY GEAR XXの後に調整版として発売されたのが通称「赤リロ」である。しかしバランス調整版であったがいくつかの問題点が発生した。
- 特定のキャラクターがあまりにも強化(弱体化)され過ぎている
- 特定キャラクター同士で対戦するとフリーズを起こす
- 連続技の途中で処理落ちが起きる
- ファウストがキャラクター限定で永久連続技が存在する
- 新キャラクターのロボカイにバグが存在する
- といったものであり、プレイヤーによってネットを通じて署名運動が行われた。これを受けてさらにバランス調整をした通称「青リロ」が出されたのである。これにより上記の問題点を改善した(但しキャラクターの強化、弱体化は人によって意見が分かれる)。尚メーカーがプレイヤーの声を受け、再調整版を配布するという事は当時では非常に珍しい事だった。
- 韓国版
- ギルティギアシリーズは日本以外にも輸出しているが、その際の音声は日本語・音楽は原曲のままで統一されている。ただし韓国版だけは例外であり、音声は韓国語、音楽も現地アーティストの手による全曲取り降ろしとなっている。さらに一部ステージの追加など、熱が入った移植に仕上がっている。日本ではX-BOX版を使用する際、X-BOX本体の言語を韓国語に設定する事で同様の物を遊ぶ事ができる。
- 「ギルティギア」ワールドの現状とメディアミックス展開
- 初出の「GUILTY GEAR」~「GUILTY GEAR X」までは、SNKのおもな格闘ゲームシリーズ(『龍虎の拳』『餓狼伝説』etc)のように物語性が高くゲーム中の演出やエンディングがかなり凝っていたものの、それ以後は時流柄か対戦ツールとしての完成度の追求のみに特化してしまい、物語性も甚だ希薄になりエンディングも一枚絵だけになってしまった(一応、特定の対戦組み合わせにより発生する掛け合いや専用の勝利台詞は残っている)。また「GUILTY GEAR」の時点でその存在が示唆されている、一部の登場キャラと密接な関係を持ち、物語全体の黒幕的存在である「男(あの男)」も、シリーズ最新作である「GUILTY GEAR XX Λ CORE」や「GUILTY GEAR Dust Strikers」にも未だに直接その存在を明らかにする事も無く、ユーザーの中でも特に前述のように独特の世界観や個性的なキャラクターに惹かれてユーザーになった者達の間には、こういった風潮を快く思わない者もいる。また、ストーリーモードが、#RELOAD以降は進行も収録もされていない事に不満を言うユーザーも少なくない(余談だが本編とサイドストーリーはGGXX以降、進行が無い)。
- ゲームが人気を博した事により、ドラマCD、コミック、小説等でメディアミックス展開がされている。しかしゲーム以外のメディアで描かれている物語は、サイドストーリーやパラレルワールドが殆どで、ゲーム本編ストーリーの続編は今の所書かれていない。
- PS2版のGUILTY GEAR X+の限定版には、5分程のアニメーションを収録したDVDが付属した。欧米へのプロモーションも兼ねていたためか、声優がゲームとは違い、殆どのキャラクターが字幕付きの英語で吹き替えられている(メイのみ日本語)。このアニメはXbox用及びWindows用ソフトの#RELOADで見る事が可能。
- 2001~2002年にはゲーム情報誌「ザ・プレイステーション2」内の連載コーナー「GUILTY GEAR XTACY」にて、石渡大輔書き下ろしのイラストを公開していた(全7回)。「ソル&カイ」や「ザトー&ミリア」と言ったユーザーにはお馴染みの組み合わせもあれば、「アクセル&紗夢」の様な、意外な組み合わせもあった。これらのイラストは全て画集に収録されているが、コメントが雑誌に掲載されていたものと全く違う。
- 2006年7月からアークスシステムワークス公式HP内にてWebラジオ「ギルティギアのうぇぶらじおかもしれない…」を月2回(第2、第4木曜日)配信している。パーソナリティは石渡太輔、鈴木高雄、近藤佳奈子、ゲーム雑誌「アルカディア」のゲームライター・パチが担当している。また、2007年3月から「CAFE DE ARC(カフェ・ド・アーク)」としてリニューアルスタートした。
- 2006年8月からゲーム雑誌「ゲーマガ」にて、書き下ろしギャラリーの連載が開始される。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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概要 | GUILTY GEAR | 用語 |
現行メインキャラクター | ソル=バッドガイ | カイ=キスク | メイ | ミリア=レイジ |エディ | ポチョムキン | チップ=ザナフ | ファウスト | 梅喧 | 蔵土縁紗夢 | ジョニー | アクセル=ロウ | 御津闇慈 | ヴェノム | テスタメント | ディズィー | スレイヤー | イノ | ザッパ | ブリジット | ロボカイ | 聖騎士団ソル | アバ |
その他キャラクター | ザトー=One | Dr.ボルドヘッド | クリフ=アンダーソン | ジャスティス |
作品一覧 | GUILTY GEAR [the missing link] GUILTY GEAR X [BY YOUR SIDE] GUILTY GEAR XX [The Midnight Carnival] GUILTY GEAR ISUKA GUILTY GEAR PETIT GUILTY GEAR DS(Dust Strikers) GUILTY GEAR JUDGMENT |