OS/400
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OS/400は、IBMのSystem i(従来の名称はiSeries、AS/400)ミニコンピュータシリーズで使われるオペレーティングシステムである。最新バージョンの OS/400 はi5/OSまたは V5R4と呼ばれている。
OS/400 と i5/OS はシステム/3xなどのIBMの過去の汎用ビジネスシステムとの互換性を提供するサブシステムを組み込まれている。
IBMは i5/OS を "ターンキー"オペレーティングシステムとして設計した。すなわち、通常動作中はほとんどオペレータを必要としないシステムである。たとえば、i5/OSは、(強力な)DB2データベースを内蔵しているが、これは別途インストールする必要もないし、メンテナンスも必要としない。システム管理はウィザード方式を採用している(言葉が生まれるずっと前から)。i5/OSはまた、最適化されたJavaを実装しており、ハードウェアもJava用に最適化している。
それ自体はグラフィカルなオペレーティングシステムではないが、クライアントとしてアクセスできる製品としてiSeries Navigatorがあり、Webベースのグラフィカル管理システムとなっている。
i5/OSはSystem iやSystem p上でAIXおよびLinuxと共存できる。
OS/400 プログラム開発環境は、本来ライブラリにリンクするという概念がなくコンパイル時にリンクすることがなかった。1995年にIBMは"ILE"(Integrated Language Environment)というパラダイムを導入し、モジュールという概念が導入された。これにより様々なプログラミング言語で書かれたモジュールをリンクすることが可能となった。