P.37 (航空機)
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P.37ウォシ(ポーランド語:P.37 Łośペ・トジヂェーシチ・シェーデム・ウォーシ)は、ポーランドの航空機メーカーPZL(Państwowe Zakłady Lotniczeパィンストフォーヴェ・ザクワードィ・ロトニーチェ:国立航空機工場)で開発された中型爆撃機である。愛称は、ポーランド語で「ヘラジカ」のこと。PZL 37とも呼ばれる。
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[編集] 概要
P.Z.L.では、P.23カラシ地上攻撃機・偵察機を開発した後、1934年から新たな新型爆撃機製作に着手した。この機体P.37は、全金属製の双発単葉機で引き込み脚を持つ当時としては近代的なものだった。機体は他の同様の機種よりもコンパクトにまとまっていたが、高速であり操縦性がよく爆弾搭載量も多かった。テスト飛行の結果ポーランド政府ではこの機体の量産を決定し、1938年から部隊への納入が開始された。
最初の量産型は、エンジンはブリストル・ペガサスVIIB 873hpを搭載しており単一の垂直尾翼を有していたが、後に双尾翼形式に改修されている。1938年末には、さらに強力なエンジン、ブリストル・ペガサスXX 925hpを搭載した型も生産された。
合計で100機生産されたが、ドイツ軍がポーランドに侵攻してきた時に稼動可能だった機体はわずか36機であり、目立った活動はしていない。その多くは戦闘で失われたが、残存したごく一部の機体はルーマニアに逃れた。
後継機種としてPZL.49ミシやPZL.62も開発されたが、戦争により開発中止とされた。
[編集] 派生型
- PZL.37/I：最初の原型機。
- PZL.37/II：2番目の原型機。
- PZL.37/III：3番目の原型機。
- PZL.37A：最初の量産機。ペガサスVIIBを搭載、単一の垂直尾翼を有する。10機のみが製作された。
- PZL.37A bis：改良型。ペガサスXIIエンジンを搭載、双尾翼形式に変更された。19機が製作された。
- PZL.37B：ペガサスXXエンジンを搭載。
- PZL.37C：ブルガリアとユーゴスラヴィア向けに開発された輸出型。Gnome-Rhone 14N01エンジンを搭載。
- PZL.37D：ルーマニアとトルコ向けに開発された輸出型。Gnome-Rhone 14N21エンジンを搭載。
- PZL.49ミシ：発展型。
[編集] スペック
- 全長：12.92 m
- 全幅：17.93 m
- 全高：5.08 m
- 全備重量：8,560 kg
- エンジン：ブリストル・ペガサス20 空冷14気筒 925 hp×2
- 最大速度：445 km/h
- 上限高度：6,000 m
- 航続距離：1,500 km
- 武装
- 7.7 mm機銃×3
- 爆弾 2,580 kg
- 乗員 3名
