PATA
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PATA | ||
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基本情報 | ||
本名 | 石塚智昭 | |
生年月日 | 1965年11月4日 | |
血液型 | B型 | |
出身地 | 千葉県千葉市 | |
ジャンル | J-ROCK | |
職業 | ギタリスト | |
公式サイト | http://www.rain-web.com/ |
PATA(パタ、本名:石塚 智昭(いしづか ともあき)、1965年11月4日 - )は千葉県千葉市出身で、1997年に解散したロックバンド・X JAPANのギタリスト。血液型はB型。 現在Ra:INのギタリストとして活動中。愛称は「石塚(大)先生」。
目次 |
[編集] 来歴
- 1965年11月4日 千葉県で生まれる。
- 1989年4月21日 Xのギタリストとしてデビュー。
- 1993年11月4日 アルバム「PATA」でソロデビュー。
- 1997年9月22日 X JAPAN解散を発表。
- 1997年12月31日 X JAPANがThe Last Liveをもって解散。
- 1998年2月21日 ヴォーカリストNoBとP.A.Fを結成しシングル「LOVE & FAKE」でデビュー。
- 1999年5月1日 X JAPANのベーシストだったHEATHとhide with Spread BeaverのI.N.Aと組んでhide TRIBUTE SPIRITSにhideのデモテープを使ったCELEBRATIONを提供。
- 2000年秋hide TRIBUTEで組んだheath、I.N.AとDope HEADzを結成。ラジオ番組でDope HEADzのヴォーカリストを募集するという企画を敢行。
- 2001年2月22日 Dope HEADzが新人ヴォーカリストJO:YAを加えシングル「GLOW」でデビュー。
- 2002年、Ra:INを結成。
[編集] 人物
速弾きを得意としていて1分間に700~800回アップダウンできるといわれている。HIDEは、自分よりギターが上手いと話していた。 たいていのX JAPANの楽曲ではHIDEがリードギターで、PATAはサイドギターを担当していたが、オルガズムなどの一部曲では、逆にPATAがリードギターを担当している。
Xのインディーズアルバム『VANISHING VISION』の売り上げのメンバーへの分配金100万円の小切手を受け取る時には、ウイスキーボトルと一緒に無造作に尻ポケットへ突っ込んでそのまま帰ろうとしたが、メンバーの見ている側からその小切手を落として気付かないまま帰ってしまったため、メンバーが慌てて呼び戻したという。
他には「アルマーニ?それってウメェんか?」というPATAの発言もあり、人物をうかがい知ることができる。hideからは「格言魔王」と呼ばれライブのMCでよくネタにされていた。
そばアレルギーである。少量でもアレルギー症状が出る事から、重度であるとされる。
最近は、かつてWANDS・al.ni.coのボーカリストだった上杉昇の楽曲制作に携わり、コラボレイトシングル2枚とともに上杉の1stアルバムやライヴにも参加している(Ra:INとして)。また、元LUNA SEAのドラマー・真矢等と共に相川七瀬のバックバンドでも活躍中。
野村義男に似ていると言われる事もある。
昔、父親が死んでしまった時、ショックで不登校になってしまったらしい。
[編集] 使用ギター
これはバーストと呼ばれるレスポールの中でも最高級の値打ちがあるヴィンテージギターでもあり、 このギターはXのアルバム『Jealousy』のレコーディング中に滞在したアメリカで当時2万ドルで購入した物である。 店員によると以前の所有者も有名なギタリストであったらしい。
同様に1959年製のレスポールを所有して主にレコーディングで使用していたhideに対して、PATAはレコーディングだけでなくライブでもメインギターとして使用している。 また、ツアーなどの移動で機材を運ぶ際にも人に任せず自分で持つほど慎重に扱っている。
- 1954年製のギブソン・レスポールスタンダードはサブとして使われている。通称「ハゲ」。
元々はゴールドトップ(塗装)のモデルであるが、塗装を剥がしてあるために「ハゲ」と呼ばれる。 ピックアップは元々付いていたP-90からP.A.F、トムホームズへと交換されている。 また、ブリッジはチューン・O・マチック&テイルピースになっている。
メインの59年製レスポールと比べると荒い音色の特徴があるとの事。
- フェルナンデス(Burny)製のエクスプローラーモデル。
このギターは希少な材木のコリーナを使用していて、ピックアップはトムホームズのものが搭載されていた。 また、hideはこのギターを弾いて音色が気に入ったために「くじら」と呼ばれる形以外全く同じ仕様のギターを作ってもらいレコーディングなどにも使用した。
- 他にもX以前から使用していたレスポールカスタムなど、ほとんどレスポールやギブソン系のギターを使用している。
[編集] エピソード
- X加入のきっかけ
X加入前にジュディというバンドでリーダーをしていたPATAは、ドラムが脱退してしまった時にYOSHIKIにサポートドラマーを頼み、数回ライブをした。その時YOSHIKIをバンドに誘ったが、「俺にはXがある」と断られる。 その後ジュディが解散し、どのバンドにも入らずにいたPATAにYOSHIKIから「ビクターのオムニバスアルバムに参加するからギターやってくれない?」と誘われ参加。その後何回かサポートとして誘われるうちにずるずるとXに居続けることになり、HIDEがXに加入後程なくして晴れてPATAも正式加入となる。 なお、Xは出費が激しくTAIJIがコンビニでパンを盗んでいたのは有名だがPATAもバイト先のビデオ屋さんの給料を前借りし、給料袋の中に明細票しか入っていなかったという悲惨なことがあった。 ちなみにYOSHIKIはPATAの初印象を「紫のプリプリのブラウスを着ていた」と語っている。
- PATAとパタリロ
PATAの名前の由来は漫画「パタリロ」の主人公パタリロに似ていることから。 これは、性格が似ているところから来ているとされているが、マンガ好きの西村知美(タレント)と会った際には「PATAさん(外見が)似てますもんね、パタリロに」と言われてしまい、PATAは「顔が似ているんじゃない。性格が似ているからPATAって呼ばれるようになった」と説明している。 PATAはその後に作者の魔夜峰央と対談をし、「パタリロ」44巻の作中に登場する(文庫2巻に西村知美の解説が載っている)。
- 巨人ファン
大の巨人ファンであり、X JAPANの東京ドーム公演では、グラブを持ち込みTOSHIとキャッチボールをしたり、「ここが桑田の座ったとこかな?」と1塁側ベンチに座りご満悦となる。レコーディングのためアメリカに渡った際も、国際電話で巨人の勝敗を聞いていた。
X JAPANの記念すべき初東京ドームの際、その前日に巨人の試合があったため、巨人が勝ったら興奮したファンの退場が遅くなりライブの機材搬入が遅くなって開始時刻に間に合わないとスタッフが心配していた。しかし巨人は試合に負け、機材搬入とゲネプロは予定通りに進行。スタッフが思わず「よかったですね」と口にしたところ、PATAは「馬鹿野郎、巨人が負けたのに何がいいんだ!」と、普段の様子では考えもつかないほど怒ったらしい。
ソロ活動に伴ってPATA自身の個人事務所を設立した際、名前を「OFFICE GIANTS」とした程である。
またhideのソロライブでは、スクリーンに巨人が負けているテレビ放送が映し出され、機嫌を損ねてステージ裏に引き込みビールを飲み出したりもした。1996年の『hide Solo Tour 1996-Psyence A Go Go-』では、全会場のステージ袖にこっそりテレビを置き、巨人戦の試合経過を随時確認しながら演奏していた。
- ミス
Xのライヴの時、PATAのアコースティックギターによるソロ「White Wind From Mr,Martin」を演奏している時にミスってしまい、観客がそれを指摘していたところ、「間違える事もあるんだよ」と開き直ってしまい、そのまま「Voiceless Screaming」にうつってしまった。しかし、それを一番笑っていたのはHIDEだったとか。
- 怒り
普段決して怒りを面に出さない人物として有名であるが、ロス在住の折、HIDEとHEATHスタッフ数名で飲みに出かけた時のこと、HIDEの危険極まりない運転に対し、命の危険を感じたPATAは本気で怒鳴りつけたことがある。これにはさすがのHIDEも大人しくなってしまったようだ。後にも先にもX在籍中にPATAが本気で怒りをぶちまけたのはこの時だけらしい(heath談)
- 髪
X初期では紅いモヒカンの髪型で有名であるが、当時はあまり手入れをしていなかったようで、抜け毛が酷かったらしい。 その為か、当時のインタビューで「将来はどんな大人になりたいか」という問いに対し、「アデランスのお世話にならない人」と答えている。 Xに入ってからはHIDEに髪を任せているが、あまりにも髪に無頓着だったためある日茶気を起したHIDEが両サイドの髪を綺麗に剃ってしまった。が、それでもPATAは少し寂しそうな顔をしただけで何も言わなかったという。ちなみにそのとき剃った髪はHIDEがエクステンションとして使っていた。
- 趣味
PATAの趣味はよくわかっていない。が、野球と酒はPATAの趣味といっても過言ではない(?)。HIDEからは「野球とビールと石塚智昭」と言われている。 また大変な愛猫家としても知られ、猫の雑誌にも登場している。ちなみに猫の名前はコテツとコタロウ。
- hide
ライヴの打ち上げ等でhideが酔って暴れるときはいつも避難して、傍らで酒を飲み、hideが落ち着くのを待っていたらしい。そのためか「究極の傍観者」というあだ名を付けられている。hideとの仲は、hideのソロツアーに参加しているくらい良く、hideの里帰りにも同行したことがある。そこでhideは母親の料理を食べながら朝まで飲んでいたようで、PATAもびっくりしたとか。
ライターの市川哲史とhideが何かの理由で殴り合いの喧嘩になったとき、2,3時間も殴り合ってから和解して「これから呑み直そう」という段階になったら電柱の陰からPATAが出てきて、「時間かかったな、待ってたぞ」と言ったらしい。市川は「とめろよ喧嘩を」と少し呆れたらしい。(市川哲史著書「私がヴィジュアル系だった頃」から)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
メンバー | |
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YOSHIKI - TOSHI - HIDE - PATA - HEATH - TAIJI | |
CDシングル | |
I'LL KILL YOU - オルガスム - 紅 - ENDLESS RAIN - WEEK END - Silent Jealousy - Standing Sex/JOKER - Say Anything - Tears - Rusty Nail - Longing ~跡切れたmelody~ - Longing ~切望の夜~ - DAHLIA - Forever Love - CRUCIFY MY LOVE - SCARS - THE LAST SONG | |
アルバム | |
VANISHING VISION - BLUE BLOOD - Jealousy - ART OF LIFE - DAHLIA | |
関連項目 | |
VIOLET UK - EXTASY RECORDS - JUN |