RABニュースレーダー
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RABニュースレーダー(アールエービー-)は、青森放送で放送されているローカルワイドニュース番組。1970年から放送されている長寿番組である。
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[編集] 概要
全国の放送局(ラ・テ兼営局)では珍しく、テレビとラジオの平日夕方ローカルニュースが同一タイトルで放送されている。
また、テレビでの放送は1970年から放送されており、日本初のローカルワイドニュース番組である。当初は現在のような夕方ではなく朝の時間帯に放映されていたが、1977年に日本テレビの『NNNおはよう!ニュースワイド』のスタートに伴い夕方に移った。また、この番組はスタート当時は朝6時58分から放送しており、日本初のフライングスタートを実施した番組でもある。
テレビの放送では1987年10月から1988年3月までは全国ニュース『NNNライブオンネットワーク』を内包した1時間番組となっていたが、1988年4月から全国ニュースが「NNNニュースプラス1」に変更したことに伴い、全国ニュースを分離するものの、2006年3月の番組終了まで『NEWS PLUS1』(2004年3月までは初代ロゴの『プラス1』)とサブタイトルがつけられていた。なお、エンディングは現在も『NEWSリアルタイム RABニュースレーダー』と両方の番組名を併記している。
全国の民放テレビ局各社が、ローカルワイドニュース番組を次々とスタートさせたのは、この番組の成功が機とされているが、一方で代表的な例とされる山陽放送の『山陽TVイブニングニュース(現・RSKイブニングニュース)』や静岡放送の『SBSテレビ夕刊』、さらに中京広域圏の「CBCニュースワイド」は、この番組の夕方移行よりも早く、夕方ローカルワイドニュース番組としてスタートを切っている。
毎月最終金曜日(年末などは別の週に変更)は手話通訳を同時に放送する。
1999年10月からはラジオでの放送も開始された(ラジオでの放送については#ラジオ放送参照)。
2004年4月からは、テレビのスタジオセットに「バーチャルスタジオシステム」を採用している。導入当初は番組の前半及び後半の天気予報で使用されたが、2006年7月以降は天気予報と特集コーナー(不定期)で使用(クロマキー合成)。なお、スタジオの改修やシステムの関係で使用しない日もある(2007年2月頃からは使われていない)。
2006年7月3日からはハイビジョン制作による放送を開始(ハイビジョン映像はスタジオと青森本社・東京支社エリアのニュース映像のみ)。オープニングCG、テロップなどが一新された。また県内民放の夕方ニュースでは一番最後となるステレオ放送も開始した(「東奥日報ニュース」も同年7月1日から開始。ただし新聞のテレビ欄ではステレオ放送を表す記号が付いていない)。
[編集] 放送時間
- テレビ
- 月曜~金曜 18:16~19:00(正確には18:57.10〔時期により18:56.10か18:56.40〕で終了)
- ラジオ
- 月曜~金曜 18:00~18:16(正確には18:15.00で終了)
- 2000年4月~2005年9月まではラジオの放送時間が18:20(正確には18:18.00まで)の放送だった。その為、一時期1分程テレビとラジオの放送がかぶっていた時期があった。なお、番組表上は、ラジオからテレビへ連続放送となっている。
- 秋篠宮妃紀子さま悠仁さまご出産報道に関する特記
- 2006年9月6日の放送は、紀子さまご出産の特別番組(事実上リアルタイムの枠拡大)放送の為、18:45(本編は18:43)までの短縮放送となった。なお、この時はデジタルマスター更新以降では初めて19:00(厳密には18:59.59)まで時刻表示を行った。
[編集] ラジオ放送
- ラジオの放送は、1999年10月から始まったが、2000年3月までは実験的にテレビとラジオの同時放送(テレビの音声をラジオで放送する形式)で放送されていた。そのため、2000年3月まで「RABニューストゥディ」というタイトルのニュース番組も平日の夕方に放送されていた。
- 2000年4月からはラジオでのナイター中継の絡みもあり、それぞれ単独枠で放送しているが、単独枠では当初大竹辰也がキャスター・女性アナウンサーがフラッシュニュース・天気担当だった。その後鈴木伸夫が加入し、2003年からはアナウンサー交代制を取っている。基本的に男性アナがニュース担当、女性アナがフラッシュニュース、天気担当となっている(両方を男性アナまたは女子アナ同士で担当することもあった)。現在、男性キャスターは綱川和夫が主に担当している。
- テーマ曲もテレビ版のものと同じ物を使っているが、アタック音は一世代前のものを使っている。なお、現在テレビで使われているアタック音(フラッシュニュース)はニュースプラス1の「FLASH PLUS1」(2004年4月から2006年3月まで)のものと同じである。
- ラジオ版のエンディングBGMは、ラジオ・テレビのオープニングBGMと同じものが使われていてエンディング部分が聴ける。
[編集] 出演(テレビ)
[編集] メインキャスター
- 秋山博子(2004.10~)
- 新人時代(1991~92年頃)に当番組の天気予報を担当。
[編集] サブキャスター
- 菅原厚(2006.10~)
[編集] 天気予報
- 上野由加里(2007.4~、月・火曜)
- 永井まどか(2007.4~、水・木・金曜)
- メインキャスターである秋山が休暇の場合は、天気予報担当のキャスターが代役をする。
- 日によって、ラジオ版のニュースレーダーも担当する事がある。
[編集] かつての出演者
[編集] メインキャスター
- 初代 吉備彬
- 2代目 小島倫
- 3代目 鎌田学而
- 4代目 高森邦夫
- 5代目 清水豊治
- 6代目 山中達一
- 7代目 長崎昭義
- 8代目 黒滝久可
- 9代目 森山茂樹
- 10代目 佐藤義之
- 11代目 鮫島大史(2001.4~2004.9)
[編集] サブキャスター
- 米澤章子
- 柿崎元子
- 川村美緒子(現姓・工藤、レポーター担当)
- 原田賀子
- 松尾志織※
- 中田有紀(現・フリーアナウンサー/セントフォース所属)※
- 小林あずさ(現・タレント/ヒラタオフィス所属)※
- 落合こず恵(現・フリーアナウンサー/エス・オー・プロモーション所属)※
- 亀井薫(現・テレビ埼玉アナウンサー)※
- 矢羽々恵匡(担当期間は2004.10~2006.9、2004.4~2004.9は天気予報担当)※
- 山内千代子(担当期間は2004.4~9、2004.10~2007.3は天気予報担当)
※…天気予報を当初に担当。
[編集] 天気予報
- 稲葉直子
- 上明戸華恵
- 後藤美穂子
- 田代あおい(現・フリーアナウンサー、元・静岡第一テレビアナウンサー)
- 伊東幸子(2003.4~2004.3)
- 筋野裕子(2003.4~2004.3、2004.10~2007.3)
[編集] 主なコーナー(すべて終了)
- 元気なおかあさんシリーズ(全60回・青山良平が取材とナレーションを務めた。2005年3月終了)
- 国際交流企画
- レーダーリポート
- 医療情報
[編集] 番組のオープニング
- 放送開始当時
テーマ曲はピアノから始まる吹奏楽を中心としたファンファーレ調の曲。スタジオをバックにタイトルが表示された。
- 夕方移動時~1980年代初期
やや気の抜けた音楽。管楽器が使われている。
オープニングアニメは時刻を表す6の字からニュースレーダーのロゴが回転しながら出てくるものであった。そのロゴは現在も使われている。
- 1983年頃~1986年頃
ニュース映像をバックに菱形からロゴに変形するテロップアニメーションが出てくる。音楽はディスコ調のものに変わった。
- 1990年4月~1992年3月
オープニングはここでCG化。テーマ音楽は91年3月まで短縮板といえるタイプ。91年4月からは少し長くなり、CGもニュースレーダーのロゴが3回同じ動きをした。
- 1992年4月~1993年3月
ブロックが積み重なってRABのロゴが出来上がり、次に画面右からニュースレーダーのロゴが登場するCGになった。テーマ曲のアレンジタイプは、東奥日報ニュースで現在も使われている。
- 1995年4月~2004年3月
一番長く使われたオープニング。巨大なレーダーからニュースレーダーのロゴが出てくるCGで、テンポの良いテーマ曲であった。
- 2004年4月~2006年6月
9年ぶりにリニューアルされたものは落ち着いたテーマ曲となり、CGもカラフルな筒状の空間から飛び出すと水色の空間に浮かぶ地球をバックにニュースレーダーのロゴが出てくるものに変わった。
- 2006年7月~
先代のハイビジョン対応バージョンであり、若干マイナーチェンジされた。テーマ曲は同じである。
[編集] スタジオセット
- 1995年4月~1995年9月
緑色をバックにしたセット。一部オブジェも置かれていたが空虚感は否めなかった。この頃はキャスターは立ってニュースを伝えた。
- 1995年10月~1996年12月
セットが着席スタイルに戻る。空虚感を無くすためバックに飾り板がつけられた。
- 1997年1月~1997年11月
茶色を基調にしたセット。評判が悪かったのかすぐにとりやめた。
- 1997年12月~2004年3月
バックに地球のオブジェを配した広々としたセットになる。7年近く使われた。
- 2004年4月~
バーチャルスタジオシステム対応となり、スタジオセットも新しくなった。バーチャルスタジオでは立ってニュースを伝える。通常のスタジオは本棚が置かれ(アテネ五輪・トリノ冬季五輪で活躍した県勢選手のサインが飾られている)、ハイビジョンモニターも設置された。
- 通常のスタジオが使えない時
- 1998年ごろには諸事情(スタジオの改装ではない)によりRABニュースセンター内の特設スタジオから1週間放送した(1994年頃までは東奥日報ニュースでも通常放送においてのスタジオとして使っていた)。
- 2004年のスタジオ改装時は「生テレビ」のスタジオから放送していた。
[編集] 字幕スーパー類
- 1995年4月~2004年3月
- 人物紹介テロップは青色・赤色・緑色の三角形のベースに斜体で書かれた名前が出てくるものであった。書体は2002年頃にマイナーチェンジしているが、大きな変化はなかった。項目テロップは途中から色が変わっている。
- 2004年4月~2006年6月
- 人物紹介テロップは四角形で構成された魚のような形をしているベースに名前が出てくるというもの。当初はなにもアニメーションしなかったが、2004年5月頃より何も書かれていないベースから名前がせり上がってくるという簡単なアクションが加わっている。ベースも男女とも水色が基本だが、天気のみオレンジ色が使われている(矢羽々アナウンサーが天気を担当していた頃は薄い緑色だった)。
- また、エンディングのニュース項目紹介や「あすの動き」では、テロップの背景を透過できるようになっていた(以前、都合により1週間だけ「@なまてれ」用のテロップ装置(2006年5月2日までのもの)を使用したことがあったが、この場合では透過は出来なかった)。現在、多く使われ始めている電子テロップとは異なるため、このベースには青色しか使われていなかった(このテロップ装置で青色の表示がはっきりと出ないのを活かした技法である)。ちなみに、2004年5月頃よりニュースの字幕スーパーの書体が太くなっている。
- 2006年7月~
- ニュースサブが更新されたため、色の透過がより多くできるようになった。主なテロップ類は白を基調にしたNewsリアルタイムを意識したデザインとなった。7月10日放送よりアニメーションも付加された。
[編集] 関連項目
[編集] 関連番組
- RABレーダースペシャル…1993年3月まで放送されていた、報道ドキュメンタリー番組(毎週土曜18:30~19:00)
- 日テレNEWS24…2006年以降、日テレNEWS24内の番組「ウォッチ・ザ・にっぽん列島」にて、約10分程度に編集されたニュースを放送する場合がある。
[編集] この時間の他局で放送されているニュース番組
[編集] その他
- 1970年~80年代にRABはテレビ朝日をキー局とするANN系列に加盟していたが、そのときの夕方のニュース番組ANNニュースレーダーはネットしておらず、同番組とも関係はない。(むしろ、「ニュースレーダー」と称したニュース番組はRABが先である。)但し、当時、青森県北部の一部地域ではRABの中継局が無くHTBの放送が視聴出来た為、これらの地域では「ニュースレーダー」と言えば当番組ではなく「ANNニュースレーダー」の事を指していた。
- 2006年12月4日から12月15日までの期間は、NEWSリアルタイム内でサッカークラブワールドカップ関連情報放送の為、18:18.30からの開始となっていた。
- 年末年始(2006年度は12月26日から2007年1月3日)は番組休止となり、「NEWSリアルタイム」のローカル枠は、「RABニュース」として放送される。但し、天気のフォーマット・BGMは、ニュースレーダーのフォーマット・BGMを使用。
[編集] 外部リンク
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