RaidersSphereシリーズ
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RaidersSphere(レイダーズスフィア)とは、同人サークルRectangleによって制作されたフライトシューティングゲームのシリーズ作品。現在、RaidersSphere / RaidersSphereSecond~the Hidden Script~ / RaidersSphere3rdが製作、発表されている。
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[編集] 概要
「RaidersSphere」は、PC用のフライトシューティングゲームである。同種のゲームと違い実在の戦闘機ではなく、Raidersという架空機を操作する。架空機の採用によって軽快な操作性が可能となり、爽快感のある空戦が楽しめる。また、デジタル・アース・テクノロジー社との正式なライセンス契約による航空写真を使用したリアルなグラフィックは評価が高い。ブリーフィングやミッション開始時のイベントシーン、ミッション中の無線通信などはフルボイスとなっており、臨場感を高めている。
初代RaidersSphereのVer,1.02パッチより通信対戦が可能となり、有志によって対戦サーバーが建てられている。
自分の手でミッションを作成することができるRaidersSphereEditor(通称RSE)が公開されており、ユーザーによって自作ミッションが数多く制作、リリースされている。
[編集] Raidersとは
RaidersのRaidは襲撃・急襲の意味があり、急襲機とも訳されるように対ゲリラ戦等、都市部や山岳部での 局地戦に主眼を置いて開発された大気圏内用の超小型の亜音速ジェット戦闘機。
基本兵装はミサイルおよび機関砲を搭載しており、ミサイル以外にもRaiders用の装備も多数開発されている。 機体サイズはR-10でも全長6.375m、全幅7.5mと非常に小型である。 速度は最速のR-59でも1000km/h程度であり音速に達する機体は存在しない。 更にステルス性能を備えた機体も存在しない。 そもそも基本が局地戦用の機体であるため音速性能やステルス性能は必要がないためである。
小型であるため空軍基地だけでなく、高速道路や一般道からの離陸も可能となっており、 都市部のビルの隙間などでも自由自在に飛び回ることが出来る。
脱出用パラシュートは装備しておらず、軍用エアバッグによりパイロットを守る機構となっている。 Raidersパイロットは搭乗の際、パイロットの安全確保という意味で小型の心電計血圧計などが 一式入ったバンドを巻くことになっており、遠隔でのパイロットの状態確認が行える。 更に機体自体は飛行可能だがパイロットが負傷し操縦が不可能になった場合に備え、管制塔からの遠隔操縦が可能となっている。
操縦席については機体サイズに合わせて非常に小さい。 そのためパイロットは操縦席に足から滑り込んで尻を押し込むようにして乗り込むまなければならない。 なおR-17やR-X66などのカプセル型操縦席の場合は、バイクのような座席になっている。
[編集] RaidersSphereシリーズ
[編集] シリーズ作品
発売順
- RaidersSphere
- RaidersSphereSecond クオーター版
- RaidersSphereSecond~the Hidden Script~
- RaidersSphere3rd
[編集] サウンドトラック
- RaidersSphere OriginalSoundtrack
- RaidersSphere3rd OriginalSoundtrack
[編集] Raiders
- R-10 NEW FIELD
- RR-10 CRYPTO
- R-10の武装を取り除き、偵察機仕様にしたもの。ゲーム中の機体は機銃が装備されている。
- R-10gl NEW FIELD
- 紅いR-10。うみほたる要塞の最深部で発見されたらしいが、細かい設定は不明。赤くてツノ付きだが通常の三倍の速度ではなく、寧ろ機動性は低い方である。他方で、搭載された機銃の威力は全Raider中随一である。
- R-17at GROUND PING
- R-17型の対地攻撃型の機体。双胴と言う特殊な形状をしており、飛び出た部分は弾薬を収めるコンテナであり、同時に主要な揚力を生み出す部分である。
- R-17ft AIR PING
- R-17atを火器制御システムを対空用に組み替えた機体。機体の重さから格闘戦には向いていない。
- R-17sp TWIN TAIL
- R-17型を元に機動力の向上を目指した機体。搭乗者を身体が小さい、子供にすることで、空いたスペースを駆動系に割り当てる事が出来、大型エンジンの搭載が可能になった。
- R-21 DOBERMAN
- 航空兵器の主役が従来のヘリや大型戦闘機からRaidersに移行していく時期に開発された。格闘戦に特化し高い機動性を誇る。JAS39がモデル機体。
- R-24 GATE CRASHER
- Raidersの概念である急襲させることを追求した高速機。高速で目標の懐に潜り込み、一撃離脱攻撃を繰り返すのが主要な戦法。一方で、低速低空での格闘戦が苦手。F-4がモデル機体。
- R-27 WONDERER
- 前進翼が特徴的な機体。コストパフォーマンスが高い汎用機。X-29がモデル機体。
- R-27B WONDERER SE
- R-27の改良機。ベクターノズルの採用のほか、現場からの強い要望により機体中央部へのミサイルの搭載が可能になった。
- R-32 ASURA
- 「究極の小型軽量機」をコンセプトに設計された全翼機。高い空戦能力を持つが被弾に弱い。
- R-40 DAISY WHEEL
- 単独爆撃任務を主目的に開発された三角翼機。対地戦闘と対空戦闘の両方に対応するために工夫が凝らされている。
- R-40mf DAISY WHEEL
- R-40をベクターノズルに変更した機体。
- R-44 NORSE PLATE
- 渓谷や都市への超低空侵入を目的に開発された。搭載量と引き換えに、入り組んだ地形を自在に飛行できる高い飛行能力を持つ。
- R-50 VEETRON
- 主翼の端にエンジンノズルがある、奇抜なデザインの全翼機。大口径の機関砲を装備している。
- R-55 POLAR COMET
- R-27の後継機。コストを可能な限り抑えつつ、汎用性の高い機体。モデル機体はF-22。
- R-59 TINY TORNADE
- 3枚の可変翼を持つRaiders規格外の機体。離陸は専用カタパルトで射出するか大型機より投下する。
- R-X66 DD.BOOMERANG
- 全翼型の試作急襲機。脅威的な空戦能力を持つが扱いが難しい。
- AF-5c EPHGO
- 無人型Raiders。工場で大量生産した後、即時の実戦投入が可能。
[編集] Raiders以外の航空機
- CH-25
- 分類上はRaidersでは無く、攻撃ヘリコプターに分類される兵器。CはComplexの略。
- BA-700c
- 民間の中型汎用ビジネス機BU-700を軍用に改造した多目的機。輸送、空挺任務の他、換装により爆撃機としても使用可能である。
- RS-C7e
- 小型のAWACS。機体上部のほぼ半分を大型索敵レーダーが占めている。
[編集] 兵装
- AAG-308 汎用ミサイル
- AAG-308AC 対空型汎用ミサイル
- AAG-308GC 対地型汎用ミサイル
- AAG-310 小型汎用ミサイル
- AAG-345 低速汎用ミサイル
- AIM-9fr 長距離対空ミサイル
- AAM-319 超短距離対空ミサイル
- AAM-322 多弾頭対空ミサイル
- AAG-322SE 改良型多弾頭ミサイル
- AAM-323q 軌道予測対空ミサイル
- AAM-359 特殊軌道対空ミサイル
- AGM-306 対地ミサイル
- AGM-323 改良型対地ミサイル
- ASM-325 対艦ミサイル
- L-307 ロケット砲
- L-328 誘導ロケット砲
- L-333 大型ロケット砲
- M-301 小型無誘導爆弾
- M-304 大型無誘導爆弾
- M-318 クラスター爆弾
- M-320 ナパーム爆弾
- ECM-329 ECMコンテナ
- CANNON 低反動砲
- CHAINGUN チェーンガン
- SHOTGUN ショットガン
- H-RAY ホーミングレイ
- LASER レーザー砲
[編集] 登場する実在兵器
- RS2に20世紀末に建造された旧式のイージスミサイル艦として登場。しかし、戦略巡航ミサイルの発射が可能であり、レーダーは新しいものに換装され、対空機銃等が新たに追加されているなど、大幅に改造されているようだ。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: シューティングゲーム | 同人ソフト