RaidersSphereSecond~the Hidden Script~
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『RaidersSphereSecond~the Hidden Script~』は同人サークルRectangleによって製作されたフライトシューティングゲームであり、RaidersSphereシリーズ第2作。
ジャンル | フライトシューティング |
対応機種 | PC |
開発元 | Rectangle |
発売元 | 同上 |
人数 | 一人 |
メディア | CD-ROM |
発売日 | 2005年6月19日 |
価格 | 1500円 |
必要環境 | OS:Windows98/SE/ME/2000/XP CPU:PentiumⅢ1GHz以上 Memory:256MB以上 Video:VRAM32MB以上搭載のDirectX8に対応したビデオカード |
その他 | 同人ゲーム |
目次 |
[編集] 作品概要
前作、RaidersSphereのシステムを受け継ぎつつ、マップや機体などが追加され、ミッション数も増加するなど、大幅に強化された。ネット対戦用のサーバーソフトも同封され、サーバーを立ち上げることでネット対戦が可能。
2005年12月30日コミケット69にて、ミッションエディタ、通称RSEが先行公開され、現在は公式サイトで公開されている。
メインミッションは30と前作の三倍となっており、各10ミッションずつに分かれている。それぞれScript-A、Script-B、Script-Cと呼ばれ、一つのScriptをクリアする毎に新たなScriptが現れるようになっている。また、練習用のトレーニングミッションや、全Scriptクリア後にプレイ可能な難易度の高めなトライアルミッションが各5ミッションずつ入っている。 現在、同人ショップ等でのCD-ROM媒体の販売は終了しているが、 Livedoorダウンロード及び楽天ダウンロードでのDL販売が行われている。
[編集] ストーリー
20xx年、首都東京にて反政府因子による軍事クーデターが発生した。プレイヤーはRaidersのエースパイロット部隊として、この国に平和を取り戻すこととなる。
[編集] 用語集
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 組織・地名等
- クーデター鎮圧部隊(旧政府軍)
- クーデター部隊による首都占領後、首都を奪還するため比較的被害が少なかった空軍を中心に羽田基地に編成された部隊。旧政府軍はクーデター側からの呼称。
- クーデター部隊
- 日本国陸軍中将、高島平が指揮する部隊。大統領選挙の野党連合候補者暗殺事件を軍が調査した結果、政府によるものだと判明。これを政治目的の武力攻撃・テロ活動と認定し、防衛法に基づいて攻撃した。
- Merchant of Frontier社
- 軍需産業企業。旧政府軍、クーデター部隊双方を利用し、武器を販売および新兵器のデモンストレーションを行おうとしていた。もくろみが暴露された後は、工作員により、各所の民間施設を占拠、立てこもる。武器の密輸等もしていたが、それについての警察の捜査を打ち切らせるなど、かなりの影響力があったと思われる。
- 日比谷テトラタワー
- 第二霞ヶ関ビルとして建設された高さ約450メートルの高層ビル。以前の霞ヶ関ビルの10倍の収容能力を持ち、官公庁だけでなく、各政党の事務所、議員会館なども入居している日本の政治・行政の中枢。クーデター部隊に占領された後は、クーデター部隊の司令部が置かれ、R-59の専用カタパルトが設置された。
- 東京国際空港メガフロート
- 羽田空港拡張計画により作られたメガフロート。クーデター発生により、羽田基地として軍事基地として使用されている。
- 羽田ポートサイドシティ
- 羽田空港のメガフロートへの移転に伴なって空いた場所に作られたベッドタウン。高層マンション群のほか、通信・情報を管理するコミュニケーションセンターが存在する。
- 秋葉原第二東京タワー
- 高さは1111メートルで4層構造、秋葉原駅の駅ビルも兼ねている。第二層にはRaiders用の滑走路が存在し、平時にはヘリポートとして使われる。クーデター部隊によりホーミングレイが設置された。なお、現実の新東京タワー建設候補地に秋葉原が挙がっていたが、廃案になっている。
- 昭和記念塔
- 初代東京タワー。秋葉原への東京タワー移転に伴い現名称となった。旧政府軍によりイージスシステムが設置された。ゲーム中は実際の東京タワーのある場所ではなく増上寺のある場所にモデルがおかれている。
- 有明基地
- 有明の東京国際展示場を,付近に埠頭および高速道路などが揃っている事から、ホールを格納庫に転用するなどしてRaiders基地に改装したもの。西館は老朽化により立替工事中であり、更地になっている。なお、存在する、のこぎり状のオブジェは、Raidersで、くぐる事が出来る。
- 浦安太陽光発電所
- 千葉県浦安にある太陽光発電所。停電となった有明基地に電力を供給するため、クーデター部隊に制圧される。
- レインボーブリッジ
- 土木建築史上初のカーボンファイバーによる非金属製の巨大つり橋。隣に旧レインボーブリッジの橋脚が存在する。
- 青海セントラルパーク
- 青海新都心に広がる巨大な公園。ビジネスマンの憩いの場であり、ヒートアイランド現象の緩和、災害時の避難場所などを目的に作られた。現実の青海周辺は倉庫街。
- うみほたる要塞
- 東京湾アクアラインの中間付近に建っている、うみほたるを旧政府軍が羽田基地陥落に備えて要塞化した。後にMF社が強奪。
- 地下水槽
- 水害対策用の巨大貯水槽。クーデター部隊がひそかにミサイル発射基地を建設、後にMF社に強奪された。
[編集] 部隊名
- タイガー小隊
- Script-Aにおけるプレイヤーの所属部隊。
- レパード小隊(第十二飛行隊)
- Script-Bにおけるプレイヤーの所属部隊。
- スフィア小隊
- Script-Cにおけるプレイヤーの所属部隊。
- バタフライ隊
- R-X66五機編成の部隊。Merchant of Frontier社所属。
- キュベック(第十七飛行隊)
- Mission-A04に登場。クーデター部隊所属。
- アルファ
- Mission-A05に登場。旧政府軍所属。R-21で編成されている。台場に設置されたホーミングレイに命令を無視して接近、撃墜された。
- オスカー
- Mission-A06に登場。クーデター部隊所属。
- 第七飛行隊
- Mission-A08に登場。クーデター部隊所属。
- エコー
- Mission-A08に登場。旧政府軍所属。首都高上に設置されたRaidersの補給基地への攻撃任務にタイガー小隊ともに参加。作戦成功後、秋葉原に設置されたホーミングレイの攻撃を受ける。
- 第二十二飛行隊
- Mission-A09に登場。クーデター部隊に所属。R-24で編成されている。
- オペラ
- Mission-B02に登場。旧政府軍所属の爆撃機部隊。無差別爆撃任務のため日比谷へに向かうもレパード小隊により撃墜。
- ヤンキー
- Mission-B03に登場。旧政府軍所属。
- タンゴ
- Mission-B10に登場。旧政府軍所属だが、実はMerchant of Frontier社の工作員であり、タイガー小隊を攻撃する。
[編集] 人物
- スフィア1/レパード2
- プレイヤー。
- タイガー4
- プレイヤー。スフィア1/レパード2と同一人物かは不明。
- 大門 (声:ひびき豪真)
- 旧政府軍の作戦本部司令。階級は大佐。41歳。
- 葛西 (声:計名さや香)
- 旧政府軍所属の羽田タワーのオペレータ。階級は少佐。27歳。
- 渋谷 (声:斬狗屋七宝丸)
- タイガー1。階級は中尉。34歳。ScriptAにてプレイヤーが所属するタイガー小隊の隊長。日本空軍中東派遣を経験したベテラン。
- 竹芝 (声:貴瞳賀玖斗)
- タイガー2。階級は准尉。26歳。飛行時間は長いが、渋谷とは違い実戦は経験していない。
- 小岩 (声:萩苑)
- タイガー4。階級は一等兵。20歳。十分な訓練も受けぬまま実戦部隊に配属されてしまった。台場での戦闘で命令を拒否し、強制帰還され、軍法会議になるのを嫌った上司により病院に軟禁。その後、どういう訳かMF社の人質になってしまうが、うみほたる要塞陥落に一役買うことになる。
- 木場(声:ドラ藤本)
- 階級は大尉。34歳。化学薬品処理工場突入部隊のC班に所属。室内地雷を踏んだ以降、連絡が途絶えた事から戦死したと思われる。
- 高島平 (声:天王寺右京)
- クーデター軍総司令官。階級は中将。49歳。羽田ポートサイドシティの戦闘を指揮していた時、曳船の手引きによって指令部のある日比谷テトラタワーに侵入した大門により射殺される。
- 蔵前 (声:紅葉)
- レパード1。階級は少尉。29歳。ScriptBにてプレイヤーが所属するレパード小隊の隊長。視力が3.0で、驚異的な水泳技術と体力の持ち主。東京の事は、あまりよく分からないらしい。敵とは言え死人は少ないほうが良いとの考えを持つ。
- 四木 (声:久世章)
- レパード3/スフィア2。階級は伍長。24歳。姉御と慕う蔵前に心を寄せている節もある。
- 鮫洲 (声:中恵光城)
- クーデター軍の管制官。階級は一等兵。21歳。基地周辺、陸と空の交通管理が主な任務。元々は陸の所属であるため空の事は、よく知らない。
- 平井 (声:時谷弥太郎)
- クーデター軍第二機動部隊所属。後に政府軍。階級は兵長。25歳。ゲーム中の全ルートに登場しているが、そのたびに生死を分ける危機に見舞わている。
- 曳船 (声:トロコシャマ)
- クーデター軍防衛部隊長。階級は中佐。35歳。ねちっこい声の持ち主。
- B.B.部隊隊長 (声:堂条浄太狼)
- バタフライ1。本名は不明。30歳前後。羽田ポートサイド戦にて戦死するが、大島の手術により、アンデスとして復活する。
- 大島 (声:紅葉)
- MF社の研究員兼パイロット。戸籍上は享年71歳。脳外科の権威であったが、倫理協定に著しく逸脱した手術を行ったため学科から追放されている。どういう経緯でMF社に協力するようになったかは不明。
- 笹塚亜衣 (声:まこと)
- ポニー1。笹塚三姉妹の長女。16歳。
- 笹塚麻衣 (声:御堂望)
- ポニー2であり、笹塚三姉妹の次女。13歳。
- 笹塚美衣 (声:御堂望)
- ポニー3。笹塚三姉妹の三女。11歳。浦安太陽光発電所の戦いで撃墜され、機体が機雷の上に落ちてしまい爆死。
[編集] 架空兵器
- ホーミングレイ
- ハイブリット型メーサー電子誘導砲。メーサーを照射することで大気をプラズマ化し、電場と磁場の力で電子ビームを誘導する。台場、秋葉原第二東京タワー、うみほたる要塞に設置された。最大射程は秋葉原から新橋くらいの距離までと推測される。
- 空中機雷制御システム
- Mission-B08に登場。臨海埋立地に居た旧政府軍が撤退時に設置したもの。MF社製で、軍の制式装備品では無い。機雷の名称がついているが、実際は上空から接近すると無数のミサイルが発射されるシステム。
- テンペスター
- 軍の新型戦略兵器。気象を操作することができる、気象操作装置。劇中では、最終決戦で大規模な低気圧を発生させ、ホーミングレイの電力を供給するための雷を連続発生させた。MF社が東京を壊滅させるとの脅しの材料にした事から、たった一晩で、どんな大都市も水没させる事ができる能力があると思われる。
- アンデス
- MF社の援助を受けた脳外科医大島が開発した機体の総称。従って、特定の機体ナンバーを持つものではなく、代表例のアンデス6はR-50 VEETRONであるが、バタフライ中隊はR-X66 DD.BOOMERANGである。死亡したパイロットの脳を機体に搭載することで、一般的な無人機と同様に乗員の生命維持装置スペースの排除(但し、脳を搭載しているので最低限度は必要であろう)及び乗員自身も含む重量の軽減などにより、慣性の法則による制約を極力排除し、機体の機動性を飛躍的に向上させるものである。