RE雨宮
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有限会社RE雨宮自動車(あーるいーあめみやじどうしゃ)は、千葉県富里市にある、ロータリーエンジンを得意とする日本のチューニングショップ。主にマツダ車向けにパーツの製造、販売を行っている。
SUPER GT(旧・全日本GT選手権)GT300クラスやD1グランプリにも参戦するなど、実績も多い。かつては軽自動車、マツダ・シャンテにロータリーエンジンを移植し、首都高でポルシェ等の高級スポーツカーを打ち負かすなど数々の伝説を生む。
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[編集] チューニングショップとしての活動
まだ東名最高速が主流だった頃から活動しており、最古参の部類に入るショップである。しかし、いち早くマル改車検に取り組んだショップの一つでもあり、フルコンプリートした車の称号である「Greddy」シリーズは、全ての車をマル改車検に通す事に成功している(ただしGreddy VIは旧基準ではなく、新基準になってから取得)。
年季の入ったカスタマイズ技術は相当な物があり
- Greddy IIIのFC3S RX-7をガルウイング化する
- Greddy VIのAZ-1をキャビンだけ残し、前後をパイプフレーム化する。
- Greddy VIIではFC3S RX-7を4WD化する。
- Greddy VIIIではFD3S RX-7をオープンカーにしてしまう
などの奇想天外なデモカーを生み出している。
レースで積み上げてきた技術のチューニングカーへのフィードバックも忘れてはいない。現時点ではビデオオプション企画、筑波スーパーラップにて
- FR車最速記録/Super G-7
- ブーストアップ車最速記録/過給圧上昇7
- N/A車最速記録/3ローター7
の3つのレコードを保持している。
ロータリーエンジンを得意とする理由は、代表の雨宮勇美氏曰く「それしか分からないから」である。
[編集] レース活動
[編集] SUPER GT GT300クラス
1996年までは、2ローターの13Bエンジン(マツダ・RX-7などに搭載)を搭載していたが、1997年からは3ローターの20Bエンジン(ユーノスコスモに搭載)に変更された。さらに1998年にはマツモトキヨシがメインスポンサーになり、ボディーのカラーリングが青と赤から黄色一色に変更された。そして2001年からスポンサーに田辺製薬(アスパラドリンク)が加わりカラーリングも黄色に青が加わった。現在の車両は雨宮アスパラドリンクRX-7。なお、『地獄のセパン戦』と言われるセパンサーキットでのレースは、2006年までに出場した5戦中4勝(うちシリーズでは3勝、オールスター1勝)という偉業を成し遂げ、「セパンマイスター」の異名を持つ。2006年第八戦オートポリスGPでは予選3位からスタートし、決勝では2位を獲得する。
2006年、『2006 AUTOBACS SUPER GT シリーズ』GT300クラス チームチャンピオンを獲得、ドライバーの山野哲也、井入宏之がGT300クラス ドライバーチャンピオンを獲得した。
- 1995年
- シリーズ総合クラス第2位 (2ローター13B)
- 1996年
- シリーズ総合クラス第4位 (2ローター13B)
- 1997年
- シリーズ総合クラス第4位 (3ローター・20BRE)
- 1998年
- シリーズ総合クラス第4位 (3ローター・20BRE)
- 1999年
- シリーズ総合クラス第4位 (3ローター・20BRE)
- 2000年
- シリーズ総合クラス第4位 (3ローター・20BRE)
- 2001年
- シリーズ総合クラス第2位 (3ローター・20BRE)
- 2002年
- シリーズ総合クラス第10位 (3ローター・20BRE)
- 2003年
- シリーズ総合クラス第13位
- 2004年
- シリーズ総合クラス第4位
- 2005年
- シリーズ総合クラス第9位
- 2006年
- シリーズ総合クラス第1位
[編集] 全日本プロドリフト選手権 D1GP
雨宮氏が業界の流行にも敏感であることもあって、盛り上がりを見せていた全日本プロドリフト選手権(D1GP)に2004年から参戦している。
2004年度は参戦初年度ということ以上に、経験のないドリフト車両のマシンメイキングに対するノウハウがあまりにも少なく(上記のスーパーラップなどの車両に近いメイキングであったという)車両特性がピーキー過ぎたことから目立った結果は残せなかったものの、2005年度から専属ドライバーの末永正雄の意見を参考に足回りやボディー補強など、意図的にノーマル車両と同等の部分を残してコントロール性を重視して製作した2号機と呼ばれる車両のセッティングが煮詰まってきたことで(2号機自体は2004年度終盤には完成していたが、本格投入は2005年度からである)富士スピードウェイでの第6戦で初優勝を飾るなど、安定した成績を残しシリーズ総合2位と躍進している。
2006年度も同様に安定した成績を残してはいるものの、ライバル車両の熟成などが進んだこともあって10月25日の第7戦終了時点でシリーズ総合第10位と苦戦している。
- 2004年
- 2005年
- 2006年
[編集] 外部リンク
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