School Days (ゲーム)
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School Days | |
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対応機種 | Windows98SE/Me/XP |
発売元 | オーバーフロー |
発売日 | 2005年4月28日 |
ジャンル | 学園恋愛アドベンチャーゲーム |
レイティング | 18禁 |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 21 |
セーブファイル数 | 100 |
画面サイズ | 640×480以上フルカラー |
BGMフォーマット | PCMオーディオ |
キャラクターボイス | フルボイス(男性ボイス消去可) |
CGモード | なし |
音楽モード | なし |
回想モード | なし |
メッセージスキップ | 等倍~4倍速(巻き戻し可) |
オートモード | あり |
備考 | ディスクレスプレイ不可 |
School Days(スクールデイズ)は、2005年4月28日にオーバーフローから発売されたアダルトゲームソフト。媒体はDVD-ROM。インストール容量は7.6ギガバイト。DirectX9.0、Windows メディア Player9以降必須。
目次 |
[編集] 概要
ジャンルは「ノンストップアニメーションアドベンチャーゲーム」。フルアニメーションで物語が進行する。分量も非常に膨大でTVアニメ70話分以上の量を誇る。
主人公の誠と、世界と言葉の2人のメインヒロインを中心に物語が展開し、ある程度まで話を進めると1つないし2つの選択肢が出て、それを選ぶことにより(選択肢を選ばないという方法もある)ヒロイン2人の好感度が上下し、それにより物語が分岐していく。
サスペンスやホラー作品に匹敵するショッキングな描写・展開が特徴で、やるドラシリーズの「ダブルキャスト」に似ている。二人以上の少女と関係するとはどういう事か、という従来の恋愛ゲームであえて描かなかった暗部に斬り込んだ点からも独創性が高い。
他の作品に比べ、全体的にいわゆる「修羅場」と呼ばれるシーンが多く、それによるバッドエンド時のクライマックスでの残虐な描写により、やると鬱な気分になるゲーム「鬱ゲー」として注目を集めた。更にバッドエンドがどう贔屓目(ひいきめ)に見てもハッピーエンドよりも気合を入れて作られているため、バッドエンドこそが正しいエンディングだという声もある。このような強烈なキャラや展開のため賛否が分かれるが、シナリオ自体の評判は高く、2005年上半期のアダルトゲーム売り上げ第二位を記録した。
プレイ中に強制終了してしまうバグがあり、対応パッチが公開されたものの一度では解決できず毎日のようにパッチが更新された為、一時は公式HPへのアクセスが困難になるほど混乱した事もあった。(現在はバグもほぼ解決し混乱も収束している)
アナザーストーリーとしてSummer Daysが、2006年6月23日に発売された。 2007年7月にはアニメ化される予定である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
榊野学園1年3組の伊藤誠は、以前から朝ときどき同じ電車になる隣のクラスの桂言葉の事を気にかけていた。誠は思い切って学園に伝わる「好きな相手を携帯の待ち受け画面にして、3週間隠し通したら想いが叶う」というおまじないを実行したが、わずか1日で隣の席の西園寺世界に見つかる。そのお詫びという名目で、世界が言葉と誠の間を取り持つという所から物語は始まる。
[編集] 登場キャラクター
キャラクターの苗字には歴代の総理大臣、公家の名前が用いられている。『』内はモデルとなった苗字。
- 伊藤誠(いとう まこと) 声:平井達矢『伊藤博文』
- 主人公。榊野学園1年3組。両親は離婚しており、現在は看護師の母親と2人でマンション暮らし。
- その場の雰囲気と状況に流されやすい優柔不断な性格で、プレーヤーの選択と逆の行動を取るという非常識ぶりを見せる。
- あまりのヘタレぶり、優柔不断さからか「WHITE ALBUM」の藤井冬弥、「君が望む永遠」の鳴海孝之と並ぶ、「アダルトゲームにおける最悪のヘタレ主人公」という不名誉な評価を得た。(後の作品で取った行動で更に悪評を高めている)
- Summer Daysでも主人公として登場するが、そちらでもヘタレぶりは相変わらず。
- 西園寺世界(さいおんじ せかい) 声:柚木かなめ『西園寺公望』
- 誕生日12/7(いて座)。榊野学園1年3組で誠のクラスメート。ヒロインの一人。家は母子家庭でアパート暮らし。
- 明るい性格でクラスのムードメーカー。武器は包丁。席替えで誠の隣の席となる。(本当は刹那の席だった。)
- 誠の携帯電話を覗き見た事をきっかけに誠の気持ちを知り当初は言葉と誠の間を取り持つが・・・。ゲーム中の選択次第では主人公への恋心などがきっかけで行動や心理状況に病的な変化を引き起こすヤンデレとなる。
- Summer Daysにも登場したが、そちらでは攻略対象から外されている。
- 桂言葉(かつら ことのは) 声:遠野そよぎ『桂太郎』
- 誕生日1/4(やぎ座)。榊野学園1年4組。ヒロインの一人。巨乳。豪華な一軒家に住むお金持ちで両親は共働き。
- 大人しく引っ込み思案な性格で性的な事にも奥手。軽度の男性恐怖症。武器は鋸(のこぎり)と果物ナイフ。
- クラスの女子からは嫌われていて乙女らには虐められている。あるルートでは七海の加担により虐めがエスカレートしていく。
- 誠同様に言葉も誠の事が気になっており、後に世界の仲介で誠と付き合う事になるのだが・・・。世界同様に選択次第では彼女もヤンデレへの道を辿る。世界と比べると陥る事が多い。
- 本作では世界と比べると全体的に不遇な扱いだったがバッドEDの彼女の強烈な行動は「言葉様」としてファンの間で伝説となり人気を集め、Summer Daysではその補完とも取れる程の好待遇となった。
- きゃんでぃそふとより2006年12/15に発売された「みにきす」CM映像に於いて、ヒロインの一人、佐藤良美が血塗れで鋸を持っている描写があり、パロディーを得意とするきゃんでぃそふとが言葉を意識したと思われる。
- 清浦刹那(きようら せつな) 声:山本華『清浦奎吾』
- 榊野学園1年3組。クラス委員を務める。ちびっ子で中学生に間違えられる事が多い。世界とは幼なじみで親友。個別ED持ち。
- 実は彼女が誠の隣の席に行く事になっていたのだが世界に無理を言われ席を譲っている。彼女自身も誠に秘めた想いを抱いているが、世界の気持ちを知っている為一歩身を引いている。
- ゲームでは未使用だったデータの中に「たこちゅう」発言があり、ファンの関心を呼んだ。本作では優柔不断なキャラの多い中、唯一の良心を持ったキャラとして人気を集め、Summer Daysではヒロインとして抜擢された。
- 甘露寺七海(かんろじ ななみ) 声:藤村美緒
- 榊野学園1年3組。女子バスケット部所属で、体育特待生で榊野学園に入学した。世界の友人。男子バスケ部の先輩を彼氏に持つ。言葉とは中学時代からの知り合いだが仲は悪く、あるルートでは言葉虐めの中心人物となる。
- 黒田光(くろだ ひかり) 声:一色ヒカル『黒田清隆』
- 榊野学園1年3組。洋菓子屋の娘で世界の友人。澤永のことが好き。Summer Daysにも登場。個別ED持ち。
- 加藤乙女(かとう おとめ) 声:松永雪希『加藤高明、加藤友三郎』
- 榊野学園1年4組。誠とは中学時代からの友人。昔から誠の事が好き。七海と同じ女子バスケット部所属。4組をまとめるリーダー格で、言葉を虐めるグループの筆頭。Summer Daysにも登場。個別ED持ち。
- 澤永泰介(さわなが たいすけ) 声:日向日陰
- 榊野学園1年3組。誠の中学時代からの親友。基本的には憎めないお調子者だが・・・。
- 小泉夏美(こいずみ なつみ) 声:木野花さわ『小泉純一郎』
- 榊野学園1年4組。乙女の友人で、言葉を虐めるグループの1人。
- 森来実(もり くみ) 声:寧々『森喜朗』
- 榊野学園1年4組。乙女の友人で、言葉を虐めるグループの1人。
- 桂心(かつら こころ) 声:神月あおい
- 言葉の妹。奥手な姉をからかいつつも、変わっていく姉を見て心配する。
- 本作では脇役だがSummer Daysで攻略対象となった。
- 世界の母(せかいのはは) 声:神月あおい
- 西園寺世界の母。設定資料集において名前は「踊子(ようこ)」であるとされていながら、公式サイト等では「世界の母」としか出ていなかったが後にSummer Daysで西園寺踊子と名前が判明し、そちらでは攻略対象となった。
- 若い男の子が好き(本人談)。刹那の母親とは仕事上のライバルでもあり友人でもある。
- 止(いたる) 声:南波華月
- 誠の妹。幼女。両親が離婚しており、誠は母親に、止は父親に引き取られていて、別々に暮らしているが時々遊びに来る。名字が伊藤かどうか作品中には出てこないため不明。Summer Daysにも登場したが名字は不明のまま。
[編集] スタッフ
- シナリオ
- メイザーズぬまきち
- 原画
[編集] アニメ
2007年7月に放送予定。
[編集] スタッフ
- 原作:オーバーフロー
- 監督:元永慶太郎
- シリーズ構成:上江州誠
- キャラクターデザイン・総作画監督:ごとうじゅんじ
- ブロップデザイン:岩畑剛一
- 美術監督:河野次郎
- 色彩設計:鈴城るみ子
- 撮影監督:沢直人
- 編集:櫻井崇
- 音響監督:蝦名恭範
- 音響制作:神南スタジオ
- アニメーション制作:ティー・エヌ・ケー
[編集] 関連商品
[編集] 漫画化作品
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[編集] 関連書籍
- ムック
- School Days ビジュアル・ガイドブック(ジャイブ・ISBN 4861762227)
- ピーズサイテック編集。設定画およびメイザーズぬまきちによるシーン解説等。
- ノベライズ
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各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
- School Days 言葉編 ハーヴェストノヴェルズ(ハーヴェスト出版・ISBN 4434071041)
- 岡田留奈、オーバーフロー著
- School Days 世界編 ハーヴェストノヴェルズ(ハーヴェスト出版・ISBN 4434068288)
- 岡田留奈、オーバーフロー著
- School Days 君といる、空 JIVE CHARACTER NOVELS(ジャイブ・ISBN 4861762456)
- 馬場卓也、オーバーフロー著
[編集] CD
- School Days ヴォーカルアルバム(ランティス・ASIN B0007URZMO)
- このゲームの特色の一つである、豪華な女性ボーカリスト陣による挿入歌(各話のオープニング・エンディングテーマ)を集めたアルバム。
- School Days Drama CD Little Promise(オーバーフロー)
- 刹那と世界が幼少の頃のとあるエピソードを描いたドラマCD。世界の母が踊子(ようこ)、刹那の母が舞という名前であることが明らかにされている。
[編集] 外部リンク
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