あおり運転
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
煽り運転(あおりうんてん)とは、前方又は後方を走行する車に対して、車間距離を詰めて執拗なスピードで追い回したり、急ブレーキ、ハイビーム、過度のパッシングなどによって相手を威嚇したり、スピードを出すように促す行為である。危険運転の一つに分類され、相手を事故などに追いやった場合は危険運転致死傷罪として適用・処理される可能性がある[1]。
目次 |
[編集] あおり運転の実態
教習車や若葉マークをつけている車など、不慣れな運転者に対して運転能力を見せつけ優越感を得るために行為に及ぶものが多いと指摘される。 また、追い越し・追い抜きが困難もしくは禁止されている道路において、合理的な理由もないのに交通の流れに沿わずに低速で車両を走行させている場合、後続車のフラストレーションを高め、煽り運転を誘発することもある。この場合は、後続車への配慮があれば未然に防げる。
事故に及ばなかった場合には安全運転義務違反の軽い反則行為として処理されるため、罪の意識も薄い者が多く問題である。
[編集] 対策
煽られた場合に、相手より速い速度を出して振り切ろうとするのは危険であるので、相手を先に行かせたほうがよい。 煽られないように未然の防止を心がけるようにする。 煽られた場合は、可能な限り、回避するように心掛けると良い。後続車の都合を慮った運転が肝要。 「煽られて嫌な思いをした」で済ませず、何故煽られるのかを考えるのも対策と言える。
[編集] 未然防止
- 2車線の道の場合、左車線を走るように心掛ける。
- 運転技術が未熟、あるいはその道路に不慣れな場合は、車列の先頭を走らないように心がけ、後続車の走行を妨害しないようにする
- 交通の流れに沿った速度で走ることを心がける
- 常にミラーを確認し、不審な車が近づいていないかチェックする
[編集] 回避方法
- 停車して先に行かせる場合
以下の手順で避けるように心掛けると良い。但し、回避方法はこの限りでは無い。
- 左ウィンカーで合図を出す。
- 緩やかにブレーキを行い停車する。
- 追い越すように促す。
- 発進時は右ウィンカーで合図を出す。
- 安全を確認してから発進する。
- 停車するのが困難な場合
- 左に寄って速度を落とし相手に追い越しの機会を与えるのがよい。
- 停車できない場合(1本道等の場合)
- 制限速度を維持し走行する。停車できるようになったら、上記の方法で回避すると良い。
人間の集中力はあまり長く続かない(15分前後と言われる)ため煽る側の意識も長く続かず、また、相手を先に行かせるのが困難な状況が長く続くことも日本の道路状況では考えられないためである。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
カテゴリ: 自動車関連のスタブ項目 | 交通事故 | 自動車の運転