おはじき
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おはじきとは、玩具の一種。ガラスでできた平たい玉が一般的となっており、遊戯用・学習用に用いることができる。直径は1cm〜1.5cm程度。 ガラス玉では、透明色のものやその中に小さい模様の入ったもの、さらに大きさにも大小あり、種類は多い。
目次 |
[編集] 歴史
現在のおはじきのほとんどはガラス製だが、それが最初に使われだしたのは明治時代の後期に入ってからのことであり、それ以前は貝殻や小石、また植物の実などを利用して遊ばれてきた。またプラスチック製のおはじきも登場しはじめ、これは主に算数などの学術に使われるおはじきとして利用されている。
[編集] 遊び方
自分のおはじきをひとつずつ相手のおはじきへ弾き当てる方法が一般的。弾き当てた場合、その当てたおはじきは自分のものとすることが可能で、最終的にその手に入れたおはじきのかずを競い合う。
また、任意で決めた区画内へおはじきを弾いて入れたり、またその逆に区画外へ弾き出したりして遊ぶ場合もある。
遊び方は地方によってオリジナリティーがあり、同じ様な遊び方であっても、弾いたときに起こるルールが少しずつ違ってくるということも多い。
[編集] 学習用としてのおはじき
おはじきは弾いて遊ぶだけの物としてではなく、学校において児童たちが学習の際に使用することも可能である。
さんすうおはじきとも呼ばれるこの学習用おはじきは、遊戯用のおはじきとは違った、プラスチックでできた独特の形をしており、数十個単位でおはじきの色が変わってくる。また、一部のおはじきの中心には小さい磁石が配置されている場合もある。
日本ではこのさんすうおはじきを基本的な道具として扱い、なかでも小学校1年生や2年生といった低学年の算数での足し算や引き算においては、基本的な数の増え方・減り方を分かりやすく理解してもらうために、このおはじきがよく使われる。