きりひと讃歌
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『きりひと讃歌』(きりひとさんか)は手塚治虫が描いた医学もの漫画。1968年発表作品。『ビッグコミック』(小学館)にて連載。タイトルは「キリスト賛歌」のもじり。
[編集] 概要
一人の青年医師が、主任教授の陰謀により難病である「モンモウ病」に罹患し、犬のような風貌で周囲からの侮蔑に遭いながらも、最後には主任教授の陰謀と「モンモウ病」の正体を暴く。
『ブラック・ジャック』がよりファンタジー色が強いのに対し、極めて社会派的色合いの強い作品となっている。舞台は大阪帝大付属医学専門部出身の手塚が間近に見聞し、『白い巨塔』でもモデルとなった大阪大学医学部である。そのため、山崎豊子著『白い巨塔』の影響を多分に受けているとの指摘があるが、その点に関して手塚は本作のあとがきに「医学部というものは権威的で閉鎖的なところなのです」と『白い巨塔』との類似点について触れている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
- 小山内桐人(おさない きりひと)-M大学医学部附属病院第一内科医師。難病「モンモウ病」の正体を突き止めるべく奔走するが、逆にモンモウ病に罹患させられてしまう。
- 竜ヶ浦教授(たつがうらきょうじゅ)-M大学医学部第一内科医長・主任教授。出世欲が強く、日本医師会選挙への出馬を目論見、さらには邪魔となった小山内を地方へと飛ばす。
- 占部(うらべ)-M大学医学部附属病院第一内科医師。小山内の学友。
- 吉永いずみ(よしなが いずみ)-小山内桐人の婚約者。
- 高木(たかぎ)-M大学医学部附属病院第一内科医師。
- 木村(きむら)-M大学医学部附属病院第一内科医師。
- ヘレン・フリーズ-南アフリカの修道女。モンモウ病と症状が類似する「クオネ・クオラレ病」に罹患。
[編集] 文庫本
- 第一巻-ISBN 4-09-192001-2
- 第二巻-ISBN 4-09-192002-0
- 第三巻-ISBN 4-09-192003-9
- いずれも小学館文庫。
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