われら愛す
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われら愛す(われらあいす)は、第二次世界大戦後の1953年(昭和28年)、壽屋社長佐治敬三が中心となって呼びかけ公募し、君が代に代わる国民国歌とすべく作られた曲。芳賀秀次郎・作詞、西崎嘉太郎・作曲、高浪晋一・編曲。日本への愛と憲法の心をうたったものといわれる。
1953年、ラ・マルセイエーズのような、新しい国民国歌を作ろうという佐治の呼びかけに応じて全国から応募された数万点の中から選ばれた一曲。 結局、正式に採用されることは無く、「まぼろしの国歌」と呼ばれることもある。21世紀の現在では、その存在を知る人さえ少ない。
またその歌詞には空や水の青さ、未来への希望が歌われており、聞けば現状との乖離に胸を突かれる思いをする人もいるとされる。
同様の曲に『若い日本』。
[編集] 関連図書
- 『われら愛す 憲法の心をうたった“幻の国歌”』生井弘明(著)かもがわ出版 (2005/02) ISBN 4-87699-859-0