アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
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アイ・ソー・ハー・スタンディングゼア(I Saw Her Standing There)は1963年に発表されたビートルズのファーストアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の1曲目に収録されている。
アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』はもともとライブ盤として製作しようと考えられていたが、その構想は録音機材の問題などにより却下されていた。しかしライブこそがビートルズの本質だと考えていたプロデューサーのジョージ・マーティンは、テイクをほとんど重ねずに彼らの勢いをアルバムに収録することにした、それ故にがさつとも思える出来になっているが、当時のビートルズの魅力そのものをレコードに収めることに成功した。同曲はポール・マッカートニーによるカウントから始まるシンプルなロックンロール・ナンバーで、彼らの勢いが見事に現れた作品の一つである。なお、イントロのカウントは演奏とは別テイクからとられたものである。録音時のタイトルは「セブンティーン」であった。
歌詞の頭の部分「When She Was Just Seventeen,You Know What I Mean.」の部分はジョン・レノンのアイディアで加えられたものである。
ビートルズがアマチュア時代に最も多く楽曲をカバーしたチャック・ベリーの代表作のひとつ「スウィート・リトル・シックスティーン」に刺激されて作り始めた曲だから、「シックスティーン」に追従する為の「セブンティーン」というわけである。
その後のライブに於いて、一度もこのアルバムのテイクと同じ様に弾いていないことから、恐らく間奏のギター・ソロは、このレコーディングの時ジョージがアドリブで弾いたものであろうと推測できる。
ポールは解散後のソロ・ライブでも、この曲をレパートリーに加えている。
[編集] ミキシング
米国盤『イントロデューシング・ザ・ビートルズ』収録分はイントロのカウントのうち“one,two,three”がカットされており“four!”から始まる。
[編集] 収録盤
- プリーズ・プリーズ・ミー (アルバム)
- ミート・ザ・ビートルズ (The Capitol Albums Vol.1)
- イントロデューシング・ザ・ビートルズ
- フリー・アズ・ア・バード - 別テイクを収録
- アンソロジー1
[編集] メンバーのソロバージョン収録盤
- ヒア・アンド・ゼア (エルトン・ジョン) - ジョン・レノンとエルトン・ジョンとのコラボレーション・ライヴ・バージョン
- Back In The US (ポール・マッカートニー)
- Back In The World (ポール・マッカートニー)