アスラクライン
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『アスラクライン』は、2005年7月より電撃文庫から出版されているライトノベル作品。 原作:三雲岳斗、挿絵イラストレーター:和狸ナオ。
目次 |
[編集] 概要
ジャンルは『ハイスクールパンク』 2007年1月10日現在6巻まで発売。
文庫本が長編主体であるのに対し、電撃hpにおいて不定期連載中の「アスラクライン・P(ポータブル」は本編では語られなかった「サブキャラクター主体のストーリー」や「メインキャラクターのサイドストーリー」、「文庫本では描ききれない珍妙なストーリー」といった補完的な要素が強い。また、メディアワークス出版の公式海賊本「電撃hpa」(でんげきヘクトパスカル) に外伝「アスラクラインのようなもの」が掲載されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
高校1年生を期に一人暮らしを始めることにした主人公・夏目智春。彼は3年前から守護霊になった幼馴染の美少女水無神操緒に取り憑かれていた。 智春の兄、夏目直貴が暮らしていたオンボロ屋敷・鳴桜邸(めいおうてい)に引越しした日、鳴桜邸に二人の美女が訪ねてきた。兄、直貴から託されたという銀色のトランクを届けにきた黒のスーツの美女・黒崎朱理、そしてその晩、トランクを奪いに鳴桜邸へ忍び込んだ巫女装束の美少女・嵩月奏。 この銀色のトランク「イクストラクタ」を手にした事を契機に、智春は世界の隠された真実と向かい合う。 第二生徒会会長佐伯怜士郎は言った。神は人間を見放し、この世界は一度滅び、「悪魔」の力を借りる事でやり直した「二巡目の世界」なのだと言う事を。 個性強すぎの美少女たちに囲まれた受難の主人公智春の、波瀾に満ちたハイスクールパンク。
[編集] 舞台
正確な県や街の名は出ていない。更に言えばどこの国かも分からない。
- 私立洛芦和(らくろわ)高校
- 本作の舞台となるミッション系の学校。この珍しい校名はフランス語で十字架を意味する「ラ・クロワ(la Croix)」に由来するが、「洛高」の方が通りが良い。地元ではいちおう進学校といわれている。
- 私立高校であるが、教会からの寄付金のおかげで学費は割と安い。
- 礼拝や聖書朗読までも生徒の自主性に任せた校風により、主人公が言うには「無法地帯に等しい」とのこと。現に主人公はどちらもしていない。
- ミッション系の中でも特に『超教派』と言って、旧教会、新興教会を隔てずに浄財を募って設立された学校であり、多宗教が入り乱れている。
- それ故か「公認された生徒会」だけで三つ存在している。公認されていない生徒会を含めると悪魔崇拝もあれば仏教系まであり、まさによりどりみどりな揃い踏みである。
- それら生徒会たちが日頃から勢力争いをしているのだから、形容するならこの学校は一種の混沌(カオス)と言えよう。
- 第一生徒会も含め、一皮剥いて深部を見れば通常の法律など洛芦和高校では紙切れと化す。そもそもにおいて悪魔と戦う機械仕掛けの悪魔が跋扈し魔導兵器や危険な呪物が転がっている時点、鉛弾程度ではいまさら学校側は目くじらも立てない。
- それを知ってか知らずか、常識の破綻した者もいれば取り分けて屈強な者が山と集った学校。
- 多数勢力によって混然とした様はあたかも現在に甦った何時ぞやの宗教戦争。言うなれば洛高は、時代に取り残されたが如き『大混乱時代の真っ只中』であり、文字通りの「ハイスクールパンク」である。
- また学校の地下には遺跡が眠っている。ここまでやれば奇異と言うよりも奇特だ。
- 鳴桜邸(めいおうてい)
- 主人公、智春の下宿先。主人公はここで一人暮らし(操緒を含めて二人か)を始める。兄の直貴が使っていたもので、家賃だけは兄が納めてくれている。が、不幸にも智春は、入居初日にして真夜中に一人の「謎の巫女」のお化け(?)から襲撃を受ける。その際に窓一つが溶け落ちた。
- 近所では怪現象の目撃情報も多い、のみならず巷では「冥王邸」の名で知られる、知る人ぞ知る心霊スポットだった。主人公から見ればはなっから関係の無い話である。とは言え、本人としても「冥王邸」の名を良くは思っていない。
- 主人公がここに引っ越すと言う話を聞いて目を輝かせたのは何を隠そう悪友の琢磨。これに伴い、琢磨は失恋記録をまた一つ更新した。と思われる。
- お世辞にも大切にされている家とは言えない。
- 入居した時も手入れらしい手入れもされておらずボロボロに古びていたが、それでも壁の漆喰がひどく剥げていたり、埃が積もっていたり錆がひどかったりした程度だった。
- 邸内で第一生徒会「旧教会の異端審問官」、『嵩月組の若人衆』に『二年部の先輩一人』の三つ巴となったばかりか、ミサイルが直撃して屋敷の一部が吹き飛んだ経歴も在る。
- ちなみに大家さんは潮泉氏。
[編集] 登場人物
[編集] メインキャラクター
- 夏目智春(なつめ ともはる)
- 洛芦和(らくろわ)高校に入学した高校一年生。容姿・中身と共に平凡な幽霊憑きにして不幸体質。幽霊の操緒とは幼馴染であったが、3年前の成田発メイデン・アトランテック航空MS901便ヒースロー行きの航空機の墜落事故後は、守護霊となった?操緒に取り憑かれ続けている。
- 家族構成は少々複雑。父親は幼少の頃に他界、5歳上の兄、直貴とは一方的な音信不通(状態)。母親が数ヶ月前に再婚したために新しい父親と妹ができたが、なじめず一方的に家を飛びだした。実は食事の席上で言葉に詰まった智春が「幽霊って信じる?」と妹の和葉に話を切り出したところ、その電波的ともとれる発言で場の空気を凍りつかせてしまったためである。智春本人はこの件が溝を作ってしまったとして一人暮らしを始めた。
- 一巡目の世界の遺産である機巧魔神(アスラ・マキーナ)と呼ばれる機神を操作できる演操者(ハンドラー)の一人。操る機神は黑鐵(クロガネ)。黑鐵そのものは高い性能を持つが、演操者が未だ未熟であるため、数度に渡る暴走を引き起こしてしまっている。
- 幽霊である操緒や悪魔っ娘の奏、クラス役員の佐伯玲子、妹の苑宮和葉など多くの異性から好意を持たれているという「ギャルゲーの主人公」的な面がある(お約束の如く本人は好意を寄せられていることを全く自覚していない)。恋愛感情は「思春期特有の異性に対する憧れ」要素が強く、特定の相手に関する感情はまだ持ち合わせてはいない様子。
- やや優柔不断な性格であり、操緒は智春を「ヘタレ童貞」と蔑むことが多々。原作者の三雲岳斗本人の智春評も同。また、重度の高所恐怖症で、本来なら飛行機にも乗れない程。胸より尻が好きらしい(巨乳と貧乳の二者択一を操緒や杏に迫られ、苦し紛れにそう答えた)。
- 水無神操緒(みなかみ みさお)
- 双子座、AB型の智春の幼馴染。現在は幽霊。3年前。智春と一緒に飛行機事故に遭遇し行方不明となったが、事故の後、智春の守護霊と称して彼の前に現れ、現在も取り憑いている。「普通の」幽霊とは多少違った存在(人間同様に智春に沿って成長を続けている点など)であった。
- 喜怒哀楽がはっきりしており、ズケズケとものをいう性格。またかなりのヤキモチ妬きであり、智春の一挙手一投足に対しツッコミを入れてくる。
- 空を飛んだり姿を消すこともできるが、智春からは10数メートルしか離れられない。幽霊なので食事や呼吸は事実上必要としない。なので泳ぐ時も息は無くて平気。ずっと潜っていても平気。
- その正体は機巧魔神を動かすために生贄として捧げられた副葬処女(べリアル・ドール)である。幽霊に見えるのは射影体と呼ばれる疑似感覚的情報入出力デバイス。立体映像に近いが、通常の人間の眼には見えない(他の演操者や悪魔、ないし人工的に視力を強化した状態であれば見える。操緒は後にある理由から一般人にも見える様になる)。彼女自身(本体)は機巧魔神内で生贄として今も眠りながら生き続けている。
- プロフィール身長、159cm。体重、0g(本体は推定41kgくらい)。誕生日、6月7日。血液型、O型。趣味、智春いじり、ツッコミ。以上、アスラクライン・ヒロインズより抜粋。
- 上記と血液型が違うのはヒロインズ側の誤植である。彼女の血液型は、正しくはAB型。
- 三雲岳斗本人曰く、「幸薄ヒロイン」。
- 黒崎朱浬(くろさき しゅり)
- 引越しの日、智春に銀色のトランクを渡しに現れた、黒いコート姿に赤い眼鏡をかけた謎の美女。
- 洛芦和高校2年4組に在籍。科學部(「科学部に非ず」)部長代理。
- かなり傍若無人な性格。以後、事あるごとに智春は振り回される羽目になる。
- 夏目直貴の知人で、トランク「イクストラクタ」は彼から言付かった物。
- 実は多くの秘密を抱えている。彼女も智春と同じ飛行機で事故に遭い、瀕死の重傷を負った。そして・・・。
- プロフィール身長、171cm。体重、50kg(武器弾薬等含まず)。誕生日、3月14日。血液型、B型。趣味、射撃、映画鑑賞。以上、アスラクライン・ヒロインズより抜粋。
- 嵩月奏(たかつき かなで)
- 引越しの日の晩、トランクを盗み出そうと鳴桜邸に忍び込んだ謎の美少女。友春とは同じ1年7組のクラスメイトであった。ストレートロングの黒髪、容姿端麗・スタイル抜群(胸のサイズは推定Fカップ以上)。
- その正体は二巡目の世界に存在する悪魔の中でも高位の存在、嵩月家の令嬢である。悪魔としての能力は高く、「嵩月一族の炎舞」とよばれている。この技は自身の血液を二千度以上の地獄の業火に変えることができる嵩月奏最大の技であり、攻守ともに優れた技でもある。だが、この能力は体内の血液を武器として搾り出す諸刃の剣でもあり、多用はできない技である。悪魔としての本性を出したときのみ、左目の色が通常の黒から翠緑玉のような濃い緑色に変わる(片目だけなのは「契約」をしていない為)。
- 実家の嵩月家はヤクザであり、奏は家業を嫌って家を飛び出し、親戚の家に滞在中。母親は既に故人。
- 性格は大変な人見知りで物怖じが激しい上、話すのも話しかけるのも苦手だという(苦手というよりむしろ下手)。これは、並みはずれた美貌が近寄りがたい雰囲気をかもし出していていたことと、実家がカタギではないことに由来すると思われる。そんな境遇の中、初めて気軽に接してくれた友人が智春であり、秘かに恋愛感情を抱いている。
- 巨乳、悪魔、巫女、ネコ耳(低気圧だとそうなってしまうらしい)などアスラクライン登場キャラ中、最も多くの属性を持ち合わせている。
- 朱浬からは「奏っちゃん」と呼ばれている。
- 武器は灼炎の刀。銃弾程度は一瞬で溶解する。
- プロフィール身長、161cm。体重、42kg。誕生日、12月17日。血液型、不明(該当なし)。趣味、料理、舞踊。以上、アスラクライン・ヒロインズより抜粋。
[編集] サブキャラクター
[編集] 科學部・第三生徒会関連
- 樋口琢磨(ひぐち たくま)
- 智春の同級生で悪友。基本的に女好きのお調子者。玲士郎ほどは無いが容姿は少し二枚目。もちろん智春以上。
- 重度のオカルトマニアで、そもそも智春に近づいたのも「幽霊憑き」の噂を耳にした為である。
- 情報の収集と分析(特にオカルトと女性関連)にかけては実に優秀。それに於ける行動力も含め科學部にとって欠かせない役回りである。
- 前述にもあるが外見は比較的まともなので時には女性とつき合うこともある様だが、その折に持ち出す話題がオカルト限定である為、智春によれば年平均5回近くのペースで失恋しているという。
- 洛高生徒の順応性の高さを象徴するようなキャラクターで、使い魔や機巧魔神との直接遭遇こそまだないものの、謎の仮面の「呪い」で酷い目にあったりしても、それほど奇異な事とは認識していないらしい。
- 市原教諭(いちはら)
- 洛高の化学教師。科學部顧問。
- 20代後半。ヘビースモーカー。身だしなみに気を使わないタイプ。
- 夏目直貴や黒崎朱浬に散々付き合わされている為、滅多な事では物事に動じない。また、そのおかげで「妙な特技」が多いとのことで、船舶免許まで所持している。
- 少なからず謎の多そうな人物である。
- 橘高冬流(きつたか とおる)
- 洛高の3年生で、現第3生徒会会長。
- 佐伯兄や六夏でさえ恐れる人物。通称人斬り橘高。
- 智春は、彼女を「今まで会ってきた誰よりもまともな常識人」と思ったが、昔はタチが悪かったらしい。
- 元GDで、元演操者(エクス・ハンドラー)で、黑鐵の先代の持ち主。
- 秋季という姉がいるが、今はもういないらしい。(恐らく、黑鐵の前の副葬処女だったと思われる。)
- 現科學部部長とは、恋仲。
- 炫塔貴也(かがやき ときや)
- 冬流の幼馴染で、現科學部部長。
- 何かの理由(恐らく冬流の姉である秋季が関係してると思われる)により、引きこもりとなってしまった。
- 半年間、自宅の庭にある黒いシェルターで暮らしていた。
[編集] 第一生徒会・神聖防衛隊
- 佐伯玲士郎(さえき れいしろう)
- 洛高第一生徒会会長。常に気品のある微笑みを浮かべている。眉目秀麗という言葉がぴったりの二枚目。朱浬と同じ2年4組に在籍(このクラスは、真日和の言うところの「特殊監理クラス」であると思われる)。
- 智春に「二巡目の世界」について伝えたのも彼。
- 己の「生徒会長」と言う立場と義務感については常に真剣である。かなりの自信家で誇り高く、常にリーダーシップをとっていることもあって融通の効かない性格をしている。反面そこが弱点でもあり、感情面では時に人よりも激しくなる。得意の澄ました笑顔もそこで一度ボロが出ると取り繕うのはむずかしい。
- 本来、生徒会長の任には3年生が当たるが、前任者の雪原遙がGDに引き抜かれた後を受けて就任した。
- 機巧魔神「翡翠」の演操者。
- 哀音(あいね)
- 「翡翠」の「副葬処女」。佐伯兄妹の従姉妹で、幼馴染であったらしい。
- コンピュータ並みに記憶力や計算能力に優れ、玲士郎の秘書的役割を果たしている。
- 常時白い衣服を着ている。豪奢で品高い装飾をあしらった服は玲士郎の好みである。
[編集] 第二生徒会・巡礼者商連合
- 真日和秀(まひわ しゅう)
- 洛高第二生徒会会計。1年9組在籍。実は留年している(洛高では留年する者が比較的多い)。
- つかみどころのない飄々とした性格。基本的に悪人ではないが、金が第一である。六夏の命令には逆らえない。
- 風斎一族の悪魔と契約し、「使い魔」の風獣ヴィヴィアンを使役する。彼の契約悪魔は作中未登場である。なにか事情があるらしい。
- 語尾に「ッス」をつける癖あり。
- 倉澤六夏(くらさわ りつか)
- 第二生徒会会長。金の亡者で性格に少なからぬ問題あり。自己中心的でキレやすい。
- 普段は三つ編みメガネで偽装している。素顔は美人ではあるが、どちらかというと悪人面。
- 機巧魔神「翠晶」の演操者。
- とんでもない甘党で、あんドーナツなら1日20個はいける、という。愛用の飲み物はバナナ牛乳砂糖増量。精神安定剤代わりにしているとの説も。
- 姫笹
- 「翠晶」の「副葬処女」。
- 哀音と同様、情報の収集・分析能力に優れ、六夏の秘書役を務めている。智春は何らかの拡張機能によるのではないかと推測している。
- 沙原 ひかり(さはら ひかり)
- 洛高の2年生で六夏の友人(下僕?)。校内美化委員会委員長。第5巻の口絵では「沙原ひかる」となっているが、これは誤植。
- 小動物属性で、智春は「垂れ耳(ロップイヤー)ウサギ」と形容する。
- 実は下位の悪魔。瞬間移動能力を持っている。第一生徒会に殺されかかったところを六夏に救われたらしい。
[編集] 洛芦和高校一年七組
- 大原杏(おおはら あん)
- 智春のバイト先である大原酒店の一人娘。陸上部所属。智春に好意をもっている。
- 分け隔てのない明るい性格で、クラスのムードメーカー。ちなみに病院嫌い。
- なぜか頻繁に智春と朱浬が「誤解されかねない状態」にある時に遭遇する。その度に「誤解」し、智春がなだめるのに苦労することになる。
- 佐伯玲子(さえき れいこ)
- 玲士郎の妹。ブラコン。兄の玲士郎に似てプライドも高い。言い換えれば意地っ張り。
- 普段の立ち振る舞いも兄を除く男子に対しては転じて刺々しい。自他共に認める『女子の味方』である彼女の怒りの矛先は大抵男子生徒に向けられる。持ち前の牙は中学時代にしょっちゅうアタックをかけた樋口琢磨が一番食らっている。
- 二巻で琢磨は彼女の逆鱗に触れ、右拳一撃の下に仕留められた。ここまでやられたのは今のところ琢磨だけ。
- 智春に気があるようだが、表面上は事あるごとにきつく当たる。
- 典型的な「委員長」。
- 柱谷圭一郎教諭(はしらたに けいいちろう)
- 1年7組担任。フルネームは第2巻口絵より。押しの弱い優男である。女子達からの人気も高い。「たにやん」の愛称を持っている。ただし妻の由璃子は第4巻で「かっちゃん」と呼んでいた。
- 由璃子の夫、即ち契約者で、第2巻の事件以降は使い魔「キャメロン」を従えている。
- 旧家の子息らしく、自宅はちょっとした屋敷である。
- アニア・フォルチュナ・ソメシェル・ミク・クレウゼンブルヒ(ニア)
- 北欧出身で運食らい(ラックイーター)の悪魔。機巧魔神から副葬処女を開放する方法を知っている。
[編集] 夏目家(現、苑宮家)親族
- 苑宮和葉(そのみや かずは)
- 主人公の実母が再婚した現父方の実娘で智春の義妹となる。射影体を認識できる(本人曰く、祖母の遺伝)数少ない一般人。
- 夏目直貴(なつめ なおたか)
- 智春の実兄。常人離れした天才。智春にとってはある意味で諸悪の根源。
- 苑宮久沙子(そのみや ひさこ)
- 旧姓夏目。智春の実母。第1巻以外に登場が無く、名前はアスラクライン・Pで登場。職業は看護師。
[編集] その他キャラクター
- 大原桜子(おおはら さくらこ)
- 6巻でようやく名前が判明した杏の母親。三十五歳。智春が「母」と言う言葉から真っ先に連想するのが実母ではなく彼女だという。
- 潮泉老人(しおいずみ)
- 奏の親戚筋にあたり、鳴桜邸の大家。渦巻き好き(律都いわく「いつもぐるぐるしている」)。第2巻で玲士郎の翡翠を修理した。また、朱浬の腕や飛行ユニットなども彼が修理していると思われる。
- 本作でもかなり変わり者の老人。潮泉邸の敷地内は小さな山が丸々一つ入って余りあるという外れきった規模。
- 山には神社跡まで備えていて、その祭具殿の中には「巨大なからくり人形」の残骸が眠っていた。その神社の一部を改装したところに嵩月奏が下宿している。
- 潮泉氏は山の中腹に小さな山小屋を造りそこで暮らしている。
- 潮泉律都(しおいずみ りつ)
- 奏の従姉妹。第3巻でようやく名前が登場。即興で解熱剤を作ったり、破損した朱浬の右腕を修理するなど、芸が細かい。
- それから体力的にもかなり優れているようだ。
- 八伎(やぎ)
- 嵩月組若頭。料理がうまい。彼も悪魔の一人。
- 奥沼(おくぬま)
- 佐伯家に使える執事。
- 華島〈柱谷〉 由璃子(かしま/はしらたに ゆりこ)
- 圭一郎の妻にして契約悪魔。幼い頃、一族の後継ぎ問題で柱谷家に養女に出された。
- 稲妻の軟鞭を使う。
- 雪原遙(すすぎはら よう)
- 関東学生連盟の武装生徒指導員(ガーディアン・ドラグーン、通称GD)で、白銀の演操者。隙無くシャープに整った秀麗な容姿は一見すれば美少年と見紛う。女生徒である。洛芦和高校の三年生。智春曰く、ヅカ王子。ちなみに、ボク少女。普段着も制服も、男装。
- 黒崎紫浬(くろさき ゆかり)
- 白銀の副葬処女と推定。朱浬の双子の妹。
- 千代原はる奈(ちよはら はるな)
- 関東学生連盟の武装生徒指導員で、亜鉛華の演操者。はんなりとした京都弁を使う。朱浬曰く、マロ眉。
- 加賀篝隆也(かがかがり たかや)
- 薔薇輝の演操者にして魔神相克者。本職は世界的に有名なギタリスト。
- 琴里(ことり)
- 薔薇輝の副葬処女。
- クルスティナ・フォルチュナ・ソメシェル・ミク・クレウゼンブルヒ(クリシィ)
- アニアの姉で、加賀篝隆也の契約悪魔。
[編集] アスラクライン・Pのキャラクター
- 園生(そのお)
- アスラクライン・P『いってらっしゃいの幽霊』に登場したゲストキャラ。苑宮の自宅マンションでは噂の自縛霊。
- 生前は演操者だった。凛という悪魔を愛してしまったが為に自身の副葬処女の怒りを買い、機巧魔神が暴走。世界を滅ぼしかねないその力を封印する為に機巧魔神の能力を使って封印、自縛霊となった。最期は智春と黑鐡の手によって眠りにつく。
- 露崎波乃(つゆさき はの)
- アスラクライン・P『ずっとキミを見てた』に登場したゲストキャラ。故人である。難病を抱え、中学二年の春から入院生活と送っていた。
- 智春と樋口を題材にボーイズラブの小説を書いていた。その二年後に出版社によって日の目を見ることになり、一躍大ベストセラー。映画化も決定した。ちなみに、帯には『夭折(ようせつ)した少女が残した遺した究極の純愛小説』とあった。
[編集] 用語解説
[編集] 機巧魔神について
- 機巧魔神(アスラ・マキーナ)
-
- 模造品の悪魔。悪魔によってもたらされた二巡目の世界において、その悪魔に対抗するために彼等の秘技を盗み出し、人間の手で生み出された、機械製悪魔と言うべき魔神(機神)。身長は4メートル前後。召還(「召喚」ではない)に応じて演操者(ハンドラー)の影を介して出現し、演操者の命令に従って動くが、時として暴走する場合もある。特に演操者の体調や精神状態に左右されやすく、心身の状態によっては召還できない場合もある。
- 夏目智春が手に入れたトランク「イクストラクタ(ヒルベルト・イクストラクタ)」は、自らの質量と引き替えに並行宇宙から喪われた機巧魔神を召還する、システムの一部。
- 機巧魔神には機体ごとに特性があり、それぞれ強力な特殊能力を有している。召還時や特殊能力使用時には各機ごとに異なる呪文を紡ぐ。
- 演操者側には決められた召還(喚起)呪文は存在しない。厳密に言うと、演操者は術式を既に『インストール』されていて、後はそれを発動させるだけで良いので、基本的に『呼ぶ』意味を有していればどんな詠唱詞でも構わないようである。ここに演操者の嗜好、センスが出てくる。演操者の状態によって呼び出せない事があるのはこのため。
- 副葬処女は組んでいる演操者の言霊を契機に呪文を詠い、そこで初めて機巧魔神が世界に出現する。
- 機巧魔神の数は少ないが、中でも10機しかない金属の名を冠したものは特に強力かつ貴重で、GD(ガーディアン・ドラグーン《一部に「ガイダンス・ドラグーン」との記述もあり》:関東学生連盟・武装生徒指導員)とは本来は金属名の機巧魔神を有している者のことを指す。
- 造りものとて彼ら機巧魔神はれっきとした悪魔であり、能力だけでなく個体によって各々の性格と自我を持ち合わせている。悪魔としての本能を色濃く示すものほど強力だが反面危険な存在でもある。と言うのも、それだけ制御も困難となり暴走を起こしやすく、加えて演操者は苛酷な消耗を強いられるからだ。
- 「スタビライザ」と呼ばれる何種類かのプラグイン(機能拡張用の増設部品)が存在するらしい。作中に登場した「スタビライザ(ベリアル・ドール・スタビライザ)」は、演操者と副葬処女の接続を強化する「安定装置」。副作用として斜影体が鮮明化し、通常の人間にも知覚できるようになる。また、哀音や姫笹は、情報収拾や解析の面で明らかに操緒より高性能であり、何らかのプラグインを内蔵しているのではないか、と智春は推測している。
- 第6巻までに登場した機巧魔神は以下の通り。
- 黑鐵(クロガネ)
- 演操者:夏目智春、副葬処女:水無神操緒、能力:重力制御(空間歪曲?)
- 漆黒の魔神。トルク(パワー)では機巧魔神達の中でも高いクラスの性能を誇る。黑鐵の能力「黒の拳撃」は、高重力エネルギーを持った球体を生み出して敵を攻撃したり、空間を歪曲させて防御壁を構成する事ができる。
- その正体はブラックホールと思われ、空間を歪ませる重力体は光の速度を凌駕し、恐らくは時の流れすらも変えられる。ともすれば、その核は無限重力の状態となっている事になる。
- 時間停止状態でも動くことが可能なのはそのためと考えられる。事象の地平面では時間の流れが存在しない、とする仮説による。
- かつての演操者はGDの1人で盟主の側近「左手(シニストラ)」と呼ばれていた。
- 召還の掛け声は「来い、黑鐡!」
- 呪文は「闇より暗き深淵より出でし・・・其(そ)は、科学の光が落とす影!」
- 翡翠(ヒスイ)
- 演操者:佐伯玲士郎、副葬処女:哀音、能力:極低温
- 透きとおった淡緑色(アイスグリーン)の魔神。高周波を発して絶対零度近い極低温を作り出す。氷弾、吹雪、氷壁、凍結などその戦術は多彩である。
- 召還時の掛け声は「出ろ、機巧魔神――翡翠!」
- 呪文は「闇より静けき氷海に眠る・・・其は、科学の音に凍てつく影!」
- 藍銅(ランドウ)
- 演操者:元第一生徒会会長、副葬処女:不明、能力:不明
- 土琵湖の湖底に沈んでいた腕の持ち主。柱谷由璃子及びキャメロンと交戦して引き分け、損傷した。
- 2年前に卒業した当時の第一生徒会長が演操者であった事以外の詳細は不明。
- 白銀(シロガネ)
- 演操者:雪原遙、副葬処女:黒崎紫浬?、能力:空間制御(空間破断?)
- 銀色の魔神。武器である銀色の剣は、物質ではなく空間そのものを切断する為、切れない物はない。また切断された空間の断層に呑み込まれた物は何処か別の空間(世界?)へ消失してしまう。言わば任意対象の存在と因果を消し去る。
- 黒鐵と対になる機巧魔神。体色を除いてはそっくりの形状で、相互に共鳴する。かつてはその演操者はGDの1人「右手(デストラ)」と呼ばれていた。
- 召還時の掛け声は「白銀、抜刀!」
- 呪文は「闇より深き深淵より出でし・・・其は、科学の幻影(かげ)を裁く剣!」
- 薔薇輝(ロードナイト)
- 演操者:加賀篝隆也、副葬処女:琴里、能力:時間停止
- 薔薇色の魔神。両腕から伸びる鉛色の鎖(少なくとも6本を装備)は、縛った物体の時間を停止させる。演操者が魔神相剋者である為、通常より強力である。
- 召還時の掛け声は「目覚めろ、薔薇輝!」
- 呪文は「闇より永き悠遠より覚めし・・・其は、科学の鎖が縛る刻!」
- 亜鉛華(アエンカ)
- 演操者:千代原はる奈、副葬処女:不明、能力:物質爆砕
- 白い魔神。両手の指先から伸びる糸は、巻きついた対象物を爆発物に変える導火線となる。切断したところから点火する為、いったん巻きつかれたら糸を切っても逃げられず、防御は困難。
- 召喚時の掛け声は「おいでやす、亜鉛華」
- 呪文は未登場。
- 翠晶(スイショウ)
- 演操者:倉澤六夏、副葬処女:姫笹、能力:物質液化
- 翠(みどり)色の魔神。水を自在に操る他、物質液化能力「清浄なる融解(クリスタリン・メルトダウン)」は、物質の分子結合を解いて液状に分解する。
- 召還時の掛け声は「翠晶、ショウダウン!」
- 呪文は「闇より刮(きさ)ぎし氷晶(ひょうしょう)より出でし・・・其は、科学の涙が融かす翳(かげ)!」
- この他、洛高以外の所属と思われる名称不明の演奏者が2名登場している(第4巻)。
- また、「電撃hp」掲載の「アスラクラインP」には、暴走して封印された名称不明の魔神が登場する(第6巻までの文庫には未収録)。
- 副葬処女(べリアル・ドール)
-
- 機巧魔神を動かすための「贄」として機巧魔神の中枢部に収められている少女(性別との関連は不明だが、「処女」との呼称通り、現在までに作中に登場した副葬処女は全て女性である)。
- 通常時は演操者の脳の一部を使って幽霊のような姿で存在しており、演奏者が機巧魔神を呼び出すと機巧魔神と一体化して戦う。当然、機巧魔神が破壊されれば死んでしまう。
- 彼女たちは、演操者の脳の一部を媒介として「射影体」と呼ばれる疑似感覚的情報入出力デバイスを投影し、演操者とコミュニケーションをとる。これは一種の幽霊のような立体映像であり、通常その姿は悪魔か演操者、あるいは電子的に視力を増幅したものでなければ見ることはできない(稀に写真やビデオには写ってしまう事がある)。「声を聞くのはもっと簡単」との事だが、いずれにせよ一般人には知覚できないが、稀に知覚できる者もいるらしい。
- 演操者(ハンドラー)
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- 機巧魔神を召還し「演操(ハンドリング)」することの出来る人間。副葬処女とは異なり、性別は特に関係ないらしい。演操は演操者の心身を消耗させ、過度の消耗は魔神の暴走につながる為、長時間あるいは連続しての使用は危険である。
- 元演操者(エクス・ハンドラー)
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- かつて、機巧魔神の演操者だった人間。第3生徒会会長の橘高冬流もその1人。彼女は悪魔の能力が通用しない完全魔法無効化という能力を持っているが、それは元演操者になってから手に入れたものだと思われる(機巧魔神は悪魔の力が使われているので、生まれ付きの能力であるならばそもそも演操者にはなれない筈である)。
- 機巧化人間(フェミナ・エクス・マキーナ)
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- いわゆるサイボーグである。肉体に黒科学の理論、すなわち魔導理論より成る機巧を組み込まれた者達をそう呼ぶ。
- 黒崎朱浬もその一人。彼女の場合は骨格と筋肉と感覚器官の一部を黒科学の装置で置き換え、更にショットガンやミサイルなど多数の武装を内蔵し、ユニットの接続で飛行も可能。また黒崎朱浬には機巧魔神の魔術機関までもが移植されており、自分自身を副葬処女として機巧魔神と同等の力を振るうことができるが、構造上使用した際の負荷に耐えられない為、一度の使用ごとに総交換に近い修理が必要。
- なお、本人いわく「顔と胴体は自前」とのこと。美しい事と純潔である事が副葬処女の条件だからだと思われる。
- 朱浬の能力は、右腕から発射して目標を破壊する弓矢状の魔力弾。ただし使用後には右腕が大破して使用不能になる。呪文は「闇より昏(くら)き絶望より射ゆし・・・其は、科学の罪に嘆く牙!」
- 機巧護衛機(カスタス・マキーナ)
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- 蟹に似た自動戦闘機械。何種類かが確認されており、形式によっては強酸性の泡などの武器を装備。洛高の地下遺跡の防衛に当たっていた。
- 「安定装置(スタビライザ)」、副葬処女安定装置(べリアル・ドール・スタビライザ)
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- 「スタビライザ」とは、機巧魔神達の拡張機能(プラグイン)として装着するために創られた装置のこと。あくまで機能を拡張させるためのものであり、これをわざわざ着けなくても機巧魔神は稼動する。様々な種類が無数に存在し、その機能も応々に異なっている。
- その中のひとつである「副葬処女安定装置(ベリアル・ドール・スタビライザ)」が智晴たちの『黑鐵』に内臓され、操緒はこのお陰で通常の人間にも見えるようになった。その機能は「副葬処女と演操者の接続を強化するもの。」射影体の可視化はその副産物に過ぎない。具体的には、感覚の共有。副葬処女の感じた苦痛や疲労が、演操者にもダメージとして感知できるようになる。あとは憑依、副葬処女が逆に演操者の身体を操る機能がある。完全に肉体を支配することはできないが、部分的になら可能。
[編集] 悪魔関連
- 悪魔
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- 一巡目の世界が終わる時、世界人口の全てを生贄に二巡目の世界をスタートさせた存在。契約の代償として、二巡目の世界においては肉体を持つ存在となった。嵩月家は高位の悪魔の一族である「華鳥風月の四名家」のひとつ。他に風斎(かざとき)一族・華島(かしま)一族などがある。「鳥」の名を冠する家のみ不明。
- 契約者(コントラクタ)
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- 悪魔と「契約」を結んだ人間の事。使い魔は契約者に従属し、本能的に契約者の身を守ろうとする。契約者の心が悪魔から離れると、悪魔は「非在化」し、消滅してしまう。
- 使い魔(ドウター)
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- 悪魔が契約者に与える力の具現化した象徴として、契約者に従属する獣。悪魔の属性によって様々な特殊能力を有し、機巧魔神に匹敵する戦闘力を持つ。初めて人間と契約(性行為)を結んだ悪魔だけが、異世界(ヒルベルト空間)から自分の分身として使い魔を召喚できる(即ち悪魔1人につき1体のみ)。幼体と成体の二つの形態があり、成長の条件は不明であるが、親の悪魔と契約者の関係が悪いとなかなか成長しないようである。契約者に見捨てられた使い魔を「はぐれ眷属(ロスト・チャイルド)」と呼ぶ。
- 第6巻までに登場した使い魔は以下の通り。
- キャメロン
- 柱谷教諭と由璃子の契約による使い魔。雷獣。鵺(ヌエ)を模している。巨乳好き(D以上)。
- ヴィヴィアン
- 真日和秀と風斎一族の悪魔(未登場)の契約による使い魔。風獣。窮奇(カマイタチ)を模している。魚肉ソーセージと酒が好物。大型犬に似ているが、犬と呼ばれると怒る。
- イングリッド
- 加賀篝隆也とクルスティナの契約による使い魔。軟体獣(スライム)。人間の女性や黒豹に擬態できる(バビル2世のロデムがモチーフと思われる)。軟体化してわずかな隙間にも潜り込む事ができ、触手と化して敵を攻撃する。契約者が魔神相剋者である為、通常より強力である。
- 智春が幻視した「一巡目の世界」で、嵩月奏は「供与者(ドウター)」の一人、と呼ばれていたが、現在のところ関連は不明。
[編集] アスラ・クライン
- 魔神相剋者(アスラ・クライン)
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- 機巧魔神と使い魔の両方を有する存在。演操者であると同時に契約者でもある。魔神相克者の機巧魔神と使い魔は互いに共鳴し、通常の機巧魔神や使い魔よりも遥かに強い力を発揮する。この状態を「慟哭する魔神(クライング・アスラ)」と呼ぶ。
- 演操者と契約者、どちらの立場から見ても本来の在り方とは違うイレギュラーな存在であり、特に第一生徒会はこれを認めていない(佐伯玲士郎らが嵩月奏と夏目智春を特に危険視しているのはこの為である)。
- また、その性質上、副葬少女と悪魔の二股の関係になることは必至であり、副葬処女を選んだ場合、契約した悪魔の非在化を起こす要因となる(副葬少女にも何らかの悪影響があるのかもしれない)。
[編集] その他
- 殺人人形(ウィジェット)
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- 遠隔操作が可能な機械仕掛けの人形。洛高第二生徒会、本編中では主に真日和秀が使用する。そこそこ高価な品で、六夏によれば、16体分で「スポーツカーの新車がポンと買える」程の金額になるらしい。
- 護法装甲 / 護法弾頭
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- 祝福法技を初めとする術式で強化された装甲及び弾頭。機巧魔神の外装などは護法装甲である。これによって強度を上げたものは非常に強靭で、通常の手段では破壊する事は困難である。
- 護法弾頭には銃弾、榴弾、徹甲弾などが有り、「座天使級」など天使の階級名で威力がランク付けされている。強力なものになると所持や使用には許可が必要となるらしい。
[編集] デモンベインとの関連性
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- ▼今のところ確証は無いが、以下、二つの物語を形作る複数のキーワード達を初めとし、第一巻あとがきにも「古橋秀之氏」の名前が見出せることから、可能性は高いとの意見もある。
- このように挙げてはいるが、間違っても盗作と言ったものでは決して無いことをあらかじめ記しておく。
- 恐らくは「斬魔大聖デモンベイン」という作品をアイデアの一部とした「アスラクライン」と言う別作品である。
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- ▽
- ・「デモンベイン(魔を断つ者)」「アスラクライン(魔神相剋者)」 /二つの作品における両者のあり方は違うが、意訳した際のニュアンスが似ている。
- ・「アスラクライン」「機神咆吼」 /「アスラクライン」を直訳して「魔神(アスラ【阿修羅、あしゅら?】)慟哭」となる。そして「機神咆吼『cry of the deus machine』」と云う構図である。
- ・「機巧魔神(アスラ・マキーナ)」「鬼械神(デウス・マキナ)」/これにおいては言うまでも無く。「機巧魔神」が悪魔に抗し得る手段であり、「鬼械神、デモンベイン」こそが人類救済の希望である。
- ・「覇道瑠璃」「嵩月奏」/これも例外に漏れず、ストーリー上の二人の立ち位置は違うが、共通する要素も多い。主に、「覇道瑠璃、ウィンフィールド」「嵩月奏、八伎」の関係がそれ。
- ・「ウィンフィールド」「八伎」/上記に同じ。二人の設定も、性格などが少しだが似ている。
- ・「二巡目の世界,螺旋状に流れる時間」「無限の螺旋」/前者が「アスラクライン」後者が「デモンベイン」の設定である。付け加えると、「無限の螺旋」は「繰り返す時のループ」をさす。
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- ▼この他にも似た要素が複数あるが、ここにあるのはその中でも主なもの。しかしながらそれぞれの立ち位置、役割、在り方等が違うのは、作者が、「デモンベイン」をあくまでアイデアの参考としているからだろう。余談だが、第一巻のあとがきによると初期設定の段階では「アスラクライン」はスチームパンクだったことなどの裏付け的要素も見受けられる。 これから「アスラクライン」が、一体どのような『燃え的』な熱い展開を見せるのか、見ものであると言えよう。