アンブロシアーノ銀行
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アンブロシアーノ銀行(Banco Ambrosiano)はイタリアに存在した銀行。
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[編集] 概要
[編集] ヴァチカンの資金運用
イタリア国立労働銀行の子会社で、カトリック教徒の使徒座ヴァチカンの資金調達と管理を行うヴァチカン銀行(正式名称は「宗教活動協会」、Instituto per le Opere di Religioni/ IOR)の資金調達と資産運用を行う主力行であったものの、10-15億ドルに上ると言われる使途不明金を抱え1982年に破綻した。
[編集] カルヴィ暗殺事件
破綻直後に同行頭取のロベルト・カルヴィが不可解な状況下で暗殺され、イタリアの政財界を巻き込む大スキャンダルとなった。犯行はイタリアの有力なフリーメイソンのロッジであるP2の関与によるものとみられている。なお、その後ヴァチカン銀行の資金調達と資産運用は、ロスチャイルド銀行とハンブローズ銀行などが行っている。