インジゴカルミン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
インジゴカルミンは、やや紫がかった青色に着色することのできる着色料。インジゴイド系のタール色素に分類される合成着色料である。食品衛生法では青色2号(あおいろにごう)として食品添加物に指定されている。常温では暗紫青(暗紫褐色)の粒または粉末状の固体で、無臭である。分子式は C16H8N2Na2O8S2、分子量 466.36。CAS登録番号:860-22-0。熱や光、塩基に弱く、還元されやすい。
工業的には、インジゴを濃硫酸や発煙硫酸を使用してスルホン化することによって作り出す。 医療目的には、色素内視鏡検査で用いられ、病変部の溝にたまることでコントラストが付く。 主に食品添加物や工業製品の着色用途として使用される。他の着色料では得られにくい独特な紫青色に着色できる。食品用途には、チョコレートや和菓子への使用が多い。また、一部の研究者が発癌性、アレルギー性、遺伝子損傷性を報告している。