ウィザーズ・オブ・ザ・コースト
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ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社(Wizards of the Coast、略称:WotC)は、アメリカのゲーム出版社で、主にファンタジーやSFをテーマとしたゲームを制作している。
もともとはロールプレイングゲームの出版社だったが、1990年代半ばに『マジック:ザ・ギャザリング』とともにトレーディングカードゲームというジャンルを作り出した。
現在はボードゲーム、トレーディングカードゲーム、ロールプレイングゲームを出版している。
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[編集] 歴史
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、1990年にピーター・アドキンソンがアメリカのワシントン州シアトル郊外に創設した。本社は今もレントン市近郊にある。
当初は"The Primal Order"や"Talislanta"、後に革新的な"Everway"(Gaslight Pressに売却)といったロールプレイングゲームだけを出版していた。
しかし、1993年8月のGen Conで発表したリチャード・ガーフィールドのトレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』で歴史的大成功を収めた。
マジックの成功は、当初の地下にあった本部を出て自社のオフィスを持てるほどの収入を生み出した。 ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社はトレーディングカードゲームでアメリカの特許番号5662332を取得している。 また、任天堂が権利を取り戻すまでの数年間に『ポケモンカードゲーム』でも成功を収めた。
1997年には、資金繰りに苦しむ『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の出版社のTSR社を買収した。 TSR社のスタッフの多くがウィスコンシン州からレントンに移転し、TSR社の晩年の混乱時に解雇されたゲームデザイナーも多くがウィザーズ・オブ・ザ・コースト社に再雇用された。
TSRの名はしばらくの間ブランド名として使われたが、現在は使われていない。TSRの商標も有効期限が切れている。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社はゲームの小売店も経営していたが、2003年12月にゲームデザインに専念するため小売店の閉鎖を発表し、2004年の春に閉鎖された。
[編集] ゲームと製品
[編集] トレーディングカードゲーム
- マジック:ザ・ギャザリング
- デュエル・マスターズ
- ポケモンカードゲーム
- チャームエンジェル
- Vampire: The Eternal Struggle (旧名"Jyhad")
- Netrunner
- BattleTech|BattleTech Trading Card Game
- Star Wars: The Trading Card Game
- MLB Showdown
- Neopets Trading Card Game
[編集] ロールプレイングゲーム
- ダンジョンズ&ドラゴンズ
- Star Wars RPG
- d20 system
- Alternity
- The Primal Order
- Everway
- Ars Magica (3rd editionのサプリメントのみ)
- Marvel Super Heroes Adventure Game
[編集] ボードゲーム
- Robo Rally
- Filthy Rich
- Betrayal at House on the Hill
- Monsters Menace America
- Axis & Allies (Revised and D-Day)
- Risk 2210、Risk Godstorm
- Nexus Ops
[編集] カードゲーム
- The Great Dalmuti
- Guillotine
- Alpha Blitz
[編集] ファンタジー小説シリーズ
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、同社のゲームを題材にした多くのファンタジー小説を出版している。
- ドラゴンランス
- フォーゴトン・レルム
- グレイホーク
- Birthright
- Dark Sun
- Eberron
- Legend of the Five Rings
- Mystara
- Planescape
- Ravenloft
- Spelljammer