ウインダム (ウルトラ怪獣)
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ウインダムは、円谷プロダクションが製作した特撮テレビ番組『ウルトラセブン』『ウルトラマンメビウス』に登場した架空の怪獣。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] ウルトラセブンに登場したウインダム
- 身長:ミクロ~40メートル
- 体重:0~23000トン
- 出身地:M78星雲メタル星
カプセル怪獣と呼ばれ、普段は主人公モロボシ・ダンが持ち歩いているカプセルの中に収められており、カプセルから取り出されると巨大化する。ダンがウルトラセブンに変身できない時に代わりに戦う。おもに宇宙人の円盤などと戦う事が多い。金属質の表皮と電子頭脳を持つ事から、怪獣というよりロボットに近いと思われる。額の発光部からレーザーを放つが、ここを攻撃されると弱い。
第1話ではクール星人の円盤を撃墜するなど善戦したが、円盤の合体光線を受け倒れる。
第24話ではカナン星人のロケットを攻撃するために登場したが、カナン星人に電子頭脳を操られてしまいダンを攻撃する。その後セブンによって元に戻りカナン星人に挑もうとしたが光線を受けダウン。
第39話ではガッツ星人を倒すために登場したがガッツ星人の円盤からの光線を受けて電子頭脳を破壊され、大爆発を起こした。
その後の登場が無かった為に死亡したと思われていたが『ウルトラセブン1999最終章6部作』第3話「果実が熟す日」と第6話「わたしは地球人」で再登場。これがテレビシリーズとは別の個体なのか、ガッツ星人戦後にカプセルの中で治療されて復活したものなのかは不明。第3話では等身大のレモジョ星系人を追い払うために使用される。第6話ではミクラスとともにザバンギと戦うが、2体でかかってもザバンギにはかなわず、ミクラス共々倒された。
[編集] ウルトラマンメビウスに登場したウインダム
『ウルトラマンメビウス』第11話「母の奇跡」から登場。
- 身長:ミクロ~40メートル
- 体重:0~10000トン
ただしバンダイより発売されている「ウルトラ怪獣シリーズ2006」では誤って過去のウインダムの体重データが記載されている(後のファイヤーウインダムで修正された)
本作では、『セブン』の時代のデータを下に防衛隊GUYSの手によって再現された「マケット怪獣」の第2号として登場、人間によって使役される。活動制限時間は1分。メタリックなボディを持ち、頭からレーザーショットを発射する。遠距離からの攻撃を得意とするが接近戦を好む傾向がある。コノミ隊員以外のクルーによる運用が難しかったミクラスと違って、誰にでも扱う事が可能。第11話のディノゾールリバース戦で初出撃。レーザーショットで攻撃するが全て防がれ、接近戦を挑もうとしたところで時間切れになってしまい消滅した。また、第14話ではインセクタス(雌)を相手に再出撃、この時は見事勝利を果たし、『セブン』から通算として39年目での初勝利を収めている。ちなみに第20話では『ハーメルンプロジェクト』の試験で召還された際は盆踊りを踊らされている。
[編集] マケット怪獣 ファイヤーウインダム
第24話「復活のヤプール」から登場
新開発されたGUYSタフブックによってゼットン、パンドン、ブラックエンドといった火炎を操る怪獣のデータを付加されてファイヤーウインダムにパワーアップ。頭頂部のトサカが赤くなった他、左腕に火炎弾を放つ銃口を獲得(ソフビでは腕のカラーリング等も微妙に違う)し、シミュレーションではムカデンダーやバードンのホログラムを相手に善戦した。しかし、訓練中リュウ隊員に憑依したヤプールの工作によりガンウィンガーからのスペシウム弾頭弾の攻撃を受け、ガンウィンガー、ガンローダーに対空砲火を浴びせたが撃墜には至らず訓練が中止されて消滅した。第31話ではロベルガーに苦戦するメビウスを援護し、接近戦で互角以上に渡り合った後、火炎弾を連射。ガンブースター及びリュウのトライガーショットとの連携でメビウスの勝利に貢献した。ちなみにこの回から戦闘スタイルにメビウスを思わせる動きが見られるようになり、動きもかなり身軽になっていた。ファイヤーウィンダムの特性か、それとも本来の闘い方よりも効率的であると学習したのかは不明だが、発動した際コノミがGUYSタフブックを持っていたため(発動したのはテッペイ)、格闘戦用のデータを組み込んだ可能性もある。
[編集] その他
- 「ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス」にも登場。ザラブ星人によってダンがウルトラアイを盗まれた際、取り戻すまでの間のみ、ウルトラセブンの代わりに戦闘に参加する。戦力としてはセブンに劣るが、回復効果を持つリライブ光線と、ウルトラ戦士の技に酷似した「ウィンダムギロチン」「ウィンダムダイナマイト」といった技、さらに「死んだふり」を習得している。