エプソンダイレクト
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エプソンダイレクトはセイコーエプソンの関連企業で、現在はBTOによるインターネット直販を主に行うパソコンメーカー。設立時、エプソンがEPSON PCシリーズを発売していたので「パンドラの箱をあけた」と一部でいわれた。しかし、その後、Windows95の爆発的なヒットにより、DOS/Vパソコンの時代が到来したため、エプソンはEPSON PCシリーズから撤退。エプソンダイレクトがエプソンのパソコン事業の中核グループ企業になった。
本社は長野県松本市芳川村井町。サポート部門は日野市にある。また、直営のショールームが秋葉原にある。以前は大阪日本橋にも存在した。また、エプソン販売のエプソンスクエアで実機展示場になっている。
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[編集] 主力ラインナップ
[編集] Endeavor
Endeavor(エンデバー)はエプソンダイレクトがBTOにより直販するパーソナルコンピュータ。白やグレー、ネイビーブルーを基調としたシンプルなデザインが特徴で、企業や教育機関での採用例も多い。
ラインナップはハイエンド・タワー形デスクトップの「Pro」、マイクロタワー形デスクトップの「MT」、省スペース形デスクトップの「AT」、液晶ディスプレイ一体型の「PT」、ノート形の「NT」など。この他、OSにLinuxを採用したモデル「LX」もある。なお、ノート形の「NT」では最上位機種に「Pro」をモバイル系は「NA」としてその名を関している。
ノート形の「NT」の一部製品では、本体のカラーリングや天板のデザインもカスタマイズすることができ、個人限定ながらディズニーキャラクターのイラストをあしらうこともできる。また、法人でも企業ロゴをあしらう事が可能である。
マザーボードには台湾ASUS社製品をベースにコンデンサ等の部品選定やBIOSにエプソン独自のカスタマイズを行ったものを使用している。エンデバーブランドの設立時にはIntel製のマザーボードを採用していた。Intel製マザーボードにはペットネームが付けられていた事があり、エンデバーに採用されたマザーボードの名前もエンデバーだった。
[編集] EDiCube
EDiCube(エディ・キューブ)は過去、エプソンダイレクトが直販していたパーソナルコンピュータ。BTOによるカスタマイズの幅をあえて絞ることで、コストを抑えた製品群である。
Endeavorシリーズへの一本化に伴い、EDiCubeシリーズは終息したが、省スペース形デスクトップの「MR」はEndeavor MRとして販売を継続している。
[編集] LIVINGSTATION
LIVINGSTATION(リビングステーション)はエプソンダイレクトが直販するリアプロジェクションテレビ。2004年6月より発売が開始され、2005年6月には地上デジタルチューナ内蔵のSシリーズが発売された。
[編集] 沿革
- 1993年 会社設立
- 1994年 Endeavorの出荷を開始
- 1997年 CREASENSEの出荷を開始
- 1998年 BTOを実現したVZシリーズの出荷を開始
- 1999年 EDiCubeの出荷を開始
- 2004年 コーポレートブランドをエプソンに統一