エラシコ
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エラシコ(Elastico)とは、サッカーで使われるフェイント技術のひとつ。 本来の意味はポルトガル語で「輪ゴム」。ドリブル中にアウトサイドでボールを軽く蹴って浮かせ動かした方向へ行くと見せかけて、相手がその動きにつられた瞬間に、同じ足のインステップで逆方向にボールを動かして、相手を抜き去る。
1970年代に活躍したブラジル代表のリベリーノが使用したことでエラシコは有名になり、2000年代には同じくブラジル代表のロナウジーニョがナイキのTVCMで披露し、日本でも有名になった。
基本的にブラジルではスタンダードなフェイントの一つであり、ジュニーニョ・パウリスタやロナウドといった選手、またスウェーデンのズラタン・イブラヒモビッチや日本代表の高原直泰も使用している。
サッカー解説者のマリーニョによれば、エラシコの開発者は、セルジオ越後であるということだが、真偽は不明である。セルジオ本人の説明によれば、チームの練習中、ペレやガリンシャがやっていた技を見よう見まねで自分流にアレンジしてやっていたところ、当時のチームメートであったリベリーノも面白がって自分でもやるようになった、ということである。セルジオが現役時代日本でプレーしていた時に、これを披露した映像が残されている。
第85回全国高等学校サッカー選手権大会(2006年)にて作陽高校の村井匠(現・関西学院大学)が使用し、衝撃を与えた。