オカメインコ
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オカメインコ | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Nymphicus hollandicus | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
w:Cockatiel |
オカメインコ (Nymphicus hollandicus) は、羽冠(うかん)がある全長30cmほどのオウムである。尾が全長の半分を占める。精神状態によって羽冠が立ったり寝たりする。緊張したり驚いたり危険を察知した状態などでは羽冠は立ち、リラックスした状態や飼い主に甘えたりしている状態では寝ていることが多い。
オーストラリアに広く分布し、群生する。オーストラリアでは最速の鳥といわれている。 オウム目オウム科にもかかわらずインコと呼ばれている最少のオウム。
飼い鳥として日本にも多く見られ、多種と一緒にいても平穏に生活し、容易に繁殖する。種類は14種類。主にアワやヒエなどの雑穀を好み主食とするが、野菜や果物も食べる。ほっぺのように見えるところは耳になっている。なつっこくてあまり差別をすることが無く、人見知りをしない。しかし小心者なので夜に物音などすると暴れ回る(オカメパニック)。特に子供のころは専門家でも雄雌の判断をつけるのが難しい。
品種は主に体の羽色と模様、顔部分の色で区別される。ルチノー系は色素が薄いため、黄色をしている。さらに目が赤くて、本来のオカメインコより目が悪いと言われている。ルチノー系の他に、グレーの原種のものをノーマル、うす茶色のものをシナモン(イザベラ)、色素がなく真っ白なものをアルビノ(WF・ルチーノ)、部分的に色抜けがあるものをパイド、羽にうろこ模様が入っているものをパール、ほっぺの日の丸が淡い黄色のものをイエローフェイス、オレンジのものをパステルフェイス、日の丸がないものをホワイトフェイスと呼ぶ。
目次 |
[編集] オカメインコの成長
基本的におとなしいオカメインコも個体ごとに性格は異なる。なかにはやや激しい性格のオカメもいれば、かなりおっとりとしたオカメもいる。子育てに熱心なオカメもいれば、巣作りが苦手なオカメもいるであろう。
- 産卵
- オス・メス双方(雌雄)の親鳥が巣を作り、メスが巣に産卵する。たいていは数個の卵を産む。卵の大きさはウズラの卵程度で、普通は白い卵である。雌雄共に抱卵し、日に数回、餌を食べるために巣から離れる。この時期の親鳥の餌は、粟などの栄養価の高いものは控える。体力が有りすぎると、抱卵しなくなるからである。
- 孵化
- 抱卵してから3週間程度で孵化する。孵化したばかりの雛の体長は、卵の大きさから想像できるであろう。巣箱には数個の卵があることが通常であり、残りの卵も孵るまでたいてい抱卵する。
- 生後3週間
- 雛は「ジーッ、ジーッ」と鳴きながら餌をねだる。親鳥は餌を食べて巣箱に戻り、雛に餌を戻して口移しで餌を与える、ということを休むことなく繰り返す。この時「キュッキュッキュッ」と音がするので、巣箱を覗かなくても餌を与えていることがわかる。オカメインコを手乗りとして育てたい場合には、生後2週間(雛を育てるのに慣れてない人は3週間)経ってから巣箱から取り出すのが良い時期と言われている。このころの雛は、まだ羽はない。
- 生後数ヶ月
- 羽はだいぶ生えてきたが、まだ完全に羽は開いていない。例えていうならば、買ったばかりの筆のように羽が包まれている。ハリセンボンのように見えるであろう。
- 成鳥
- 生後12ヶ月も経てば、オスの顔の羽の色は黄色になり、雄雌の区別が簡単に判る。メスはお腹のあたりの羽に、波状の模様がある。もうしばらく経てば、雛を産むことができる身体に成長する。このころ、人間の年齢に換算すると、およそ18歳程度と思われる。平均寿命は15年程度で、個体によっては20年近く生きるものも珍しくない。
[編集] オカメパニック(Night frights)
基本的におとなしい性格のオカメインコは、夜中に大きい物音等がたつと暴れ回る。また、たまに何も起きていないように思われるときでも暴れることがある。何か悪い夢を見たりしているのかもしれない。このことを日本ではオカメパニック、英語ではNight frights(夜の恐怖)と呼んでいる。朝起きて羽が下に落ちていることがあれば、この現象が起きている可能性が高い。対策としては、常夜灯をつけておいて部屋を真っ暗にしないこと。飼い主が起きてオカメインコに優しくつぶやく等々。
[編集] 手乗り
手乗りオカメインコとして育てはじめるのに、巣箱から取り出すよい時期は、産まれてから2週間経過してからである。早く出しすぎるとオカメインコはまだ体が小さく、人間が育て始めるには適当ではない。遅すぎると親鳥のことを親としてさらに認識し、人間は当初は育てにくいであろう。しかし、根気強く愛情を注ぐことができれば、オカメインコの性質から、他の鳥より慣れやすい。
生後2週間を経過してから取り出した場合、雛が朝起きてから夜寝るまで、1時間程度ごとに餌を与え続けなければならないであろう。雛は1度に食べられる量は少なく、しかし成長に必要なエネルギーは大量であるため、絶え間なく餌を与え続けることになる。人間が初めて雛を育てるなら生後3週間程度が望ましい。そして、成長とともに、餌を与える時間の間隔を伸ばして、次第に自分で餌が食べられるように躾ることになる。
頭の良い鳥であり、オスは訓練次第で人間の言葉を真似したり、ちょっとした芸事もできるようになる。言葉の真似では、人間の言葉を話すことよりも、口笛の物まねのほうが得意のようである。覚えさせるのにも時期がある。覚えのよいのは生後1年程度以内であり、人間の年齢にするとおおよそ15歳程度であろう。メスは人間の言葉の真似はしない。
[編集] 参考
- 磯崎哲也、木下隆敏 『ザ・オカメインコ』、誠文堂新光社、2002
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