オシリスの天空竜
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オシリスの天空竜(―てんくうりゅう)とは、コナミが製造・販売している、遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズのトレーディングカードである。
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[編集] 概要
- 神属性 レベル10 幻神獣族 攻/X000 守/X000
- 天空に雷鳴轟く混沌の時。連なる鎖の中に古の魔導書を束ね、その力無限の限りを誇らん。
「三幻神」の1体。第2期にゲームの特典として登場した、「幻神獣」と呼ばれる神の一体の写し身。公式のデュエルで使用できないモンスターであり、それを証明するかの様に裏側が通常とは異なる仕様となっている。そのため、使用する際には裏側が分からない様に色付きのスリーブに入れ、相手に使用の了承を得たうえで使うことが望ましい。
[編集] 原作・アニメにおいて
- 「バトルシティ編」において、「闇遊戯vs人形」戦で初登場。
- 英語名はSAINT DRAGON -THE GOD OF OSIRIS-
- Everytime the opponent summons creature into the field.the point of the player's card is cut by 2000 points.X stand for the number of the player's cards in hand.
- 原作では別の神に能力も効かずに敗れたりもしたが、人形戦以降、闇遊戯の手に渡り彼が最も愛用する神として活躍し、闇遊戯が最後の決戦で召喚しようとしたモンスターでもある。
- 攻撃名は「超電導波サンダー・フォース」、効果名は「召雷弾(しょうらいだん)」。
- 原作での効果をOCGに直すと以下の通り。
- 生け贄召喚するには生け贄を3体捧げなければならない。このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×1000になる。このカードが特殊召喚されていた場合、エンドフェイズ時に墓地に送られる。相手バトルフェイズ中にこのカードが特殊召喚された場合、バトルフェイズを終了する。このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、このカード以外のモンスター・罠の効果を受けず、魔法の効果によっては自分フィールド上から離れず、裏側表示にする事もできない。また、相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時、そのモンスターの表示形式の数値は2000ポイントダウンする。この効果で表示形式の数値が0になったモンスターは破壊される。
- 「神のカード」ということで他の最上級モンスターよりも1体多くの生け贄が必要だが、カードの効果への耐性が備わっている。相手モンスターを徹底的にシャットアウト及びパワーダウンさせるという凄まじいモンスターコントロールを誇る。攻守が手札に依存しているという、ゲームシステムと相反する能力のために戦闘要員としては少々使いにくいが、何の代償もなしに攻撃力の高いモンスターを制御でき、かつ高い攻撃力が期待できる点は評価に値する。召喚したモンスターのステータスが2000以下であれば破壊する。
- 「聖なる輝き」の効果で裏側表示を封じれば大半の下級モンスターの召喚を封じられる。
- 生け贄召喚するには生け贄を3体捧げなければならない。このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×1000になる。このカードが特殊召喚されていた場合、エンドフェイズ時に墓地に送られる。相手バトルフェイズ中にこのカードが特殊召喚された場合、バトルフェイズを終了する。このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、このカード以外のモンスター・罠の効果を受けず、魔法の効果によっては自分フィールド上から離れず、裏側表示にする事もできない。また、相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時、そのモンスターの表示形式の数値は2000ポイントダウンする。この効果で表示形式の数値が0になったモンスターは破壊される。
- アニメ遊戯王の最後の決闘の場面、遊戯vsアテム戦では3体の神をアテムは自分フィールド上に揃えるという神業を披露し遊戯は窮地に追い込まれる。しかしその状況を「神を倒すには神の力を利用する」という考えと、神には罠・魔法は効かないが自分のモンスターを対象にして罠・魔法を発動させ間接的に神に効果を及ぼす等して「オシリスの天空竜」の召雷弾を3体の神に跳ね返しそれぞれの攻撃力を2000ポイントずつ下げさせ、遂には神を自滅させた。「闇遊戯vs人形」戦でもいえる事だがこちらも強制効果である召雷弾を利用され敗北している。このカードの強さの1つでもある召雷弾がことごとく敗因になっているのが少々可哀相である。ちなみに3体の神が場に揃ったときの海馬瀬戸の反応がおもしろい。人を褒めるということを知らない人間だと思っていたがアテムをべた褒めしていた。
- アニメGXでは自身の名を冠する学校の生徒は待遇が悪すぎる等、色々と可哀想な神様である。それでも人気は依然高いのだが。
[編集] ゲームソフトにおいて
- GB版DM4だと、「オシリスの天空竜」は攻撃力・守備力4000のドラゴン族であり、「自分の手札の数だけパワーアップ」という効果を持つ。しかし、DM4では2段階(攻守+1000)しかパワーアップできないため、幾ら手札があっても攻撃力は5000までしかパワーアップできない。
- DM8でも登場し、こちらは手札一枚につき攻撃力1500アップ(最大攻撃力11500)と極悪な効果をもって登場した。
- DSの「遊戯王デュエルモンスターズ ナイトメアトラバドール」にて、ゲームではあるもののOCG初の公認使用が可能になった。
- その際の効果は以下に。
- 効果モンスター(デッキ1種制限カード(禁止カード))
- 神属性 レベル10 幻神獣族 攻/X000 守/X000
- 生け贄召喚するには生け贄を3体捧げなければならない。このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×1000になる。このカードが特殊召喚されていた場合、エンドフェイズ時に墓地に送られる。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカードを魔法・罠・モンスターの効果対象にすることはできない。また、相手が守備力2000以下のモンスターの召喚・反転召喚に成功したとき、そのモンスターを破壊する。
- 原作と比較しても、凶悪なまでの弱体化が施されている。まず神特有の耐性効果が「対象にならない」だけになってしまったため、「スキルドレイン」で無力化する。また、これ自身のモンスター抑制能力も、特殊召喚に対応できなくなってしまっている。しかし、通常召喚可能なモンスターは最上級や壁でもない限り多くは守備力2000以下である。そのため、「聖なる輝き」などを組み合わせる事で召喚を阻害する事はできる。邪道だが、「レベル変換実験室」を使えば、1/2の確率で生け贄なしで召喚できる。いずれにせよ使用の際は、手札の枚数が安定するデッキ構築が要求される。ロック能力を活かして「デス・ラクーダ」等と組んで楽しむといい。
[編集] 神話・伝承において
- オシリスとは、エジプトにおける豊穣神にして冥界の神である。
- イシスを妻に持ち、間には後の王ホルスが存在。神々を統べる王であったが、弟にあたる破壊の邪神セトの策謀によって体をバラバラにされてしまう。その後、妻と息子の献身により蘇ったとされるも、それ以降、冥界と死者を統べるようになったという。宗教的な経緯からみると、後に現れた太陽神ラー(ラーの翼神竜を参照)によって、その地位・権威を失っているという側面がある。穀物や豊穣を司り、主に「大地」を意味するオシリスも、「太陽」そのものを意味するラーの前には屈してしまったということになる。
[編集] 関連項目
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