オマル・アル=バシール
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オマル・ハサン・アフマド・アル=バシール(عمر حسن أحمد البشير ‘Omar Hasan Ahmad al-Bashīr, 1944年1月1日 - )は、スーダンの大統領(1993年10月 - )兼首相。1989年に軍事政権を成立させ、政権を掌握。陸軍士官学校卒業。2000年12月再選。国民会議議長。
軍事クーデターにより政権を掌握して以来、人種差別を徹底させ、キリスト教や伝統宗教が普及していた南部にイスラム法を強要し、南部の村を空爆し女性や子供を奴隷化しようとして、これが北部イスラム教徒対南部キリスト教徒の内戦を引き起こした。
この内戦で20年にわたり約100万人強の難民が発生し、約200万人が飢餓や戦闘の犠牲となった。
2004年にはスーダン西部のダルフールで民兵に約7万人を虐殺させ、2万人以上の難民を発生させた。
このことから、毎年行われているワシントン・ポストの付録誌「パレード」の世界最悪の独裁者10人という特集記事で、2005年、2006年度一位となった。