オーストリア社会民主党
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オーストリア社会民主党(オーストリアしゃかいみんしゅとう ドイツ語:Sozialdemokratische Partei Österreichs,略称:SPÖ)は、オーストリアの中道左派、社会民主主義政党。社会主義インターナショナル加盟。現在の党首はアルフレート・グーゼンバウアー。
母体はオーストリア・ハンガリー二重帝国時代の1888年に結党されたオーストリア社会民主労働党(Sozialdemokratische Arbeiterpartei Österreichs,略称:SDAPÖ(日本では「オーストリア社会民主党 」と呼ばれる事が多い))である。戦前の第一共和国時代にはキリスト教社会党と共にオーストリアの二大政党として主導権を握ったが、1934年2月に独裁色を強めるエンゲルベルト・ドルフス政権との間で内戦に突入して敗北、これを理由に解散させられた。
戦後は、オーストリア社会党(Sozialistische Partei Österreichs,略称:SPÖ)として再建。キリスト教社会党の後身であるオーストリア国民党と二大政党制を担い、議会第1党の座を占めてきた。1980年代後半以降は国民党と大連立政権を組んでいた。1991年現在の「オーストリア社会民主党」に改称。
1999年に国民党が極右政党であるオーストリア自由党と連立を組んだために野党に転落し、2002年の国民議会(下院)選挙では36年ぶりに第1党の座を失ってしまった。2006年の国民議会選挙では、議会第1党の座を奪回し、グーゼンバウアー党首が連邦首相となった。