カスティーリャ・レオン州
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州都 | 公式には州都は定められていないが、バリャドリッドに行政府と議会がある。 | ||||
公用語 | カスティーリャ語 | ||||
面積 – 総面積 – 割合 |
第1位 94,223km² 18.6% |
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人口 – 総人口(2005) – 割合 – 人口密度 |
第6位 2,510,849人 5.7% 26.65人/km² |
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住人の呼称 – 英語 – スペイン語 |
Castilian and Leonese castellano y leonés, sa |
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自治州法 | 1983年3月2日 | ||||
ISO 3166-2 | CL | ||||
議席割当 – 下院 – 上院 |
33 3 |
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州知事 | フアン・ビセンテ・エレラ・カンポ(国民党) | ||||
公式サイト |
カスティーリャ・レオン州またはカスティーリャ・イ・レオン州(Castilla y León)は、スペインを構成する自治州の一つである。
北はアストゥリアス州とカンタブリア州、東はバスク国とラ・リオハ州、南東はマドリード州とカスティーリャ・ラ・マンチャ州、南はエストレマドゥーラ州、西はガリシア州とポルトガルに接している。
自治州の法には州都が定められていないが、バリャドリッドが州都の役割を果たしている。
目次 |
[編集] 歴史
この州は中世のレオン王国とカスティーリャ王国の中心地だった地域で、19世紀にはレオン地方と旧カスティーリャ地方に分かれていた。1978年憲法で自治州制度が導入されると、州をどのように構成するかが問題になった。一県一州からラ・マンチャ地方を含む大カスティーリャ構想まで意見が分かれたが[1]、結局レオン地方と旧カスティーリャ地方の県が一州にまとめられた。旧カスティーリャに含まれるカンタブリアとラ・リオハは一県一州の州として分離した。
[編集] 県と都市
カスティーリャ・レオン州には、9つの県がある。県と県都の名前はすべて同名である。
- アビラ県(Ávila) - 県都アビラ
- ブルゴス県(Burgos) - 県都ブルゴス
- レオン県(León) - 県都レオン
- パレンシア県(Palencia) - 県都パレンシア
- サラマンカ県(Salamanca) - 県都サラマンカ
- セゴビア県(Segovia) - 県都セゴビア
- ソリア県(Soria) - 県都ソリア
- バリャドリッド県(Valladolid) - 県都バリャドリッド
- サモラ県(Zamora) - 県都サモラ
レオンはレオン王国の都、ブルゴスはカスティーリャ王国の都であった。バリャドリッドは、スペイン王国の首都がマドリードに確定するまでしばしば首都の役割を果たしてきた。
[編集] 世界遺産
カスティーリャ・レオン州にはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路が通っているほかに、次の物件が世界遺産に登録されている。
- ブルゴス大聖堂
- アビラ旧市街と市壁外の教会
- セゴビア旧市街とローマ水道
- サラマンカ旧市街
- ラス・メドゥラス - レオン県にある古代ローマの鉱山跡。
- アタプエルカの考古遺跡 - ブルゴス県にある遺跡。ヨーロッパ最古の化石人類ホモ・アンテセッサーの化石が発見された。
[編集] 言語
スペイン語(カスティーリャ語)が主要な言語であるが、レオン、サモラの各県ではアストゥリア語やガリシア語も使われており、ブルゴス県のトレビニョ(Treviño)ではバスク語が残っている。
[編集] ギャラリー
[編集] 参考文献
- ^ 『新訂増補 スペイン・ポルトガルを知る事典』平凡社、2001年、68頁